Android P Beta 3がリリース
7月2日Googleは、Androidの次期バージョンである「Android P」のBeta 3をリリースしました。Beta 3では、2017年7月分のセキュリティパッチが適用されるなどバグ修正と安定性向上が主な変更になっており、Android PをインストールしているPixelシリーズは、自動でアップデートされます。
6月にリリースされたBeta 2と機能的には大きく変わっていませんが、Beta 3はリリース候補の第一弾(RC1)と位置付けられており、Androidのエンジニアリング担当VPも「最終バージョンに近いものをお見せできる」と述べています。
Android PのAPI(API 28)は、Beta 2で最終版になっているので、Beta 3はアプリ開発だけではなくアプリのテストにも十分耐えうるものになっています。AndroidエミュレーターにもDisplay Cutoffや拡張された通知などAndroid Pの新機能が実装されているので、端末がなくても自身のアプリがこれらに対してどのように機能するかを確認できます。
Googleでは、開発者に向けて、Android Pへの対応準備ができた場合、Playストアのベータテスト機能を使って、クローズドベータとオープンベータを実施して、アプリの安定性を高めてリリースする流れを推奨しています。新しいOSへの対応は想定外の動きをする可能性があるので、こうした機能をうまく使うことをオススメします。
Android Pのリリース時期は明示されていません。今月末リリース予定のBeta 4が最終とされているので、Android 8.0 Oreoと同じ8月末にリリースされると考えられます。また、最近は話題に上らなくなったお菓子の名前のコードネームですが、日本人としては「ポッキー(Pockey)」に決まることを切に願っています(笑)
Fireタブレットをディスプレイ付きEchoにする「Show Mode」を発表
6月28日Amazonは、Fire HDタブレットをディスプレイ付きの「Alexa」デバイスにする「Show Mode」とこれに最適化された充電ドック「Show Mode Charging Dock」を発表しました。
Show Modeは、Fire HD 8とFire HD 10タブレットを対象としており、この機能を使うとFire HDタブレットがEcho Showと同等のデバイスになり、音声で天気予報を確認したりスマート家電が操作できます。同時に発表された、Fire HDタブレット用の充電ドックShow Mode Charging Dockは、Fire HDタブレットを見やすい角度に調整できる機能を持ったスタンド型の充電ドックで、Fire HDタブレットを接続すると自動的にShow Modeに切り替わるのが特徴です。
この充電ドックは、面白い工夫がされています。Fire HDタブレットには、横置きを想定した充電端子がないので充電ドックに横向きに置いても充電できません。置くだけ充電を実現するために、充電ドック専用の充電ケースが用意されています。これからは、タブレット上部の充電用のmicroUSBに接続するコの字のコネクタが出ており、これを充電用のmicroUSBに接続することで置くだけ充電を実現します。充電ドックと専用ケースの間は、無線充電ではなくカメラ側の側面にある充電端子を使うので、充電ドックにFire HDタブレットを置く時は上下を気にする必要があります。
Show Mode Charging Dockは、Echo ShowやEcho Spotと競合するプロダクトになる可能性もありますが、ユーザの利便性を優先するプロダクトラインナップを取る点は、ハードウェアの販売を生業としないAmazonだからできることで、同じことができるメーカはないかもしれません。
Show Modeは、ソフトウェアアップデートで提供されて7月2日から利用可能です。
日本は対象から外されており提供開始時期もいまのところ未定です。これから登場予定のディスプレイ付きのGoogle Homeでも、Androidに接続すると同じように使えるドックが登場しそうです。スマートスピーカーやスマートディスプレイは、新しい分野なので、斬新なアイデアを持った製品がまだまだ登場しそうで楽しみです。
今週は、このあたりで、また来週。