Google I/O 2019が5月7日から5月9日まで、アメリカ カリフォルニアのマウンテンビューで開催されました。いくつかのトピックがありますが、まずは、発表されたハードウェアを取り上げます。
Pixel 3aとPixel 3a XLが発表
Pixel 3/Pixel 3XLの廉価版の「Pixel 3a」と「Pixel 3a XL」が発表されました。Pixel 3aが税込4万8,600円、Pixel 3a XLが税込6万円となり、タイムラグなしに日本から予約ができて、発売は5月17日です。
OSは、Android 9 Pieが搭載されます。SoCはQualcomm Snapdragon 670、メモリは4GB LPDDRX、ストレージは64GBで基本スペックは両端末共通です。ボディはポリカボネート製で防水・防塵性能はIP52相当です。また、日本向けモデルはFelicaに対応しています。
Pixel 3aは、5.6インチ(2220×1080)OLED 441ppiのディスプレイを搭載、Pixel 3a XLは、6.0インチ(2016×1080)OLED 402ppiのディスプレイを搭載しています。Pixel 3aは、3a XLよりもディスプレイサイズが小さいにもかかわらず高解像度です。バッテリ容量は、Pixel 3aが3000mAh、Pixel 3a XLが3700mAhです。付属の充電器を使えば15分で7時間分の充電が可能で、フル充電では最大で30時間使用できます。
カラーバリエーションは「Just Black」「Clearly White」「Purple-ish」の3種類です。ネーミングセンスはPixel 3/3XLを踏襲しています。
踏襲しているのは、これだけではなく夜景モード、ポートレートモード、超解像ズームなど、もはや写真ではなくCGとも揶揄されるカメラも搭載されています。また、Pixel 3a/3a XLでも使えるカメラアプリに、タイムラプスモードが追加されたので写真だけではなく動画も楽しめます。
ホディ素材がガラスからポリカボネートに変更され、ワイヤレス充電には対応しません。他、Googleのセキュリティチップの「Titan M」は搭載されていますが、Pixel 3/3 XLに搭載されていた画像処理・機械学習用のコプロセッサ「Pixel Visual Core」は搭載されていません。
フロントカメラは、Pixel 3/3XLのような広角・標準のデュアルカメラではなく、標準カメラのみです。Pixel 3/3 XLに無いものとしてイヤホンジャックがあります。
Pixel 3/3 XLで特徴だったカメラ機能はそのままに、ボディ素材の変更やワイヤレス充電を省くなどして、すべての人が欲しがらない部分を省きコストダウンしたのがPixel 3a/3a XLです。
Google Nest Hub Maxを発表
スマートディスプレイのGoogle Home Hubに、大画面とカメラ、ステレオスピーカを搭載した上位機種「Google Nest Hub Max」が発表されました。名称は、Home HubからNest Hubに変更されています。
Nest Hub Maxは、7インチディスプレイから10インチディスプレイに大型化されて、ステレオスピーカとカメラが搭載されました。このカメラは、顔認証を搭載し複数のユーザーに対応します。たとえば、顔認証で一致したユーザの予定や好きなテレビ番組など、パーソナライズした情報をディスプレイに表示するといった使い方ができます。これは声にも対応します。ディスプレイを覗き込むことで欲しい情報が表示される機能は、スマートディスプレイの進化の方向性を示す機能となりそうです。
Nest Hub Maxは、アメリカで229ドルで夏頃に発売です。
Nest Hubは、価格を129ドルに見直し、日本やカナダなど提供国を12ヵ国に拡大するので、Googleのスマートディスプレイが国内で使える日が近そうです。Playストアには、Nest Hubのページがあり、ウェイトリストに登録すれば最新情報が受け取れます。
今週は、このあたりで、また来週。