Googleは、新作ハードウェアの発表イベント「Made by Google 2019」で、Pixel 4をはじめとする新しいハードウェアを発表しました。
Made by Google 2019が開催
10月15日、Googleは新作ハードウェアの発表イベント「Made by Google」をニューヨークで開催しました。
このイベントでは、以下のハードウェアが発表されました。
- Pixel 4 / Pixel 4 XL
- Pixel Buds
- Pixelbook Go
- Nest Mini(旧Google Home Mini)
- Nest WiFi(メッシュWiFiルータ)
今回は、Pixel 4、Pixel Buds、Pixelbook Goを見ていきます。
Pixel 4 / Pixel 4 XL
発表会翌日の16日に国内でも発表会が行われて、Pixel 4の発売日が10月24日になることが明らかになりました。これまでは、導入に少しタイムラグがありましたが、これが無くなり指をくわえて待つ必要がなくなりました。ただし、ソフトバンクの独占販売でドコモとauは導入を見送っています。
Pixel 4は、2モデル構成で、5.7インチディスプレイの「Pixel 4」と6.3インチディスプレイの「Pixel 4 XL」です。違いは、ディスプレイサイズの他に、バッテリー容量(2800mAh / 3700mAh)、本体サイズ、重量(162g / 193g)で、数字が大きい方がPixel 4 XLのスペックです。ストレージは、ともに64GBか128GBを選べます。
Pixel 3は搭載メモリ(4GB)の少ないと指摘されていましたが、Pixel 4は6GBに増えています。
背面カメラは、望遠レンズが追加されて2眼になりました。
最近は、広角レンズを搭載するモデルも増えていますが、Pixel 4には搭載されていません。Pixel 3でもウリだった超解像ズームは最大8倍まで可能となり、ナイトモードはさらに強化されています。TechCruchの記事に掲載されている星空は、スマートフォンで撮影したとは思えない写真です。
また、Googleが事前に告知していた画面に触ることなくジェスチャーで操作する「Motion Sense」は、うわさどおり法令の関係で発売直後は日本では使用できません。発表会では、2020年春頃には対応を予定していると説明されています。
なお、日本発売の端末は、FeliCaが搭載されているのでSuicaやFeliCaを利用するサービスが使えます。
価格は、Pixel 4が8万7,840円、Pixel 4 XLが11万4,240円~です。
最後、気になる端末カラーの名称は、限定色となっているオレンジ色に「Oh So Orange」という名前が付けられています。Pixel 4でも微妙なネーミングセンスは健在です。
Pixel Buds
新作のPixel Budsは、完全ワイヤレスイヤホンに進化しました。
最大再生時間は5時間でケースで充電すれば24時間再生できます。また、周囲の音に合わせてボリュームを自動調整する機能があり、大きなボリュームで聴き続けることに起因した聴力低下が防げます。
前作は、ヒアラブルデバイスとしてGoogleアシスタントとの連携機能がウリでしたが、新作では、タップしなくてもハンズフリーで起動可能になり、より進化して引き継がれています。また、Google翻訳を使った翻訳機能が搭載されており、相手が話した内容をリアルタイムで通訳できます。
ここでも微妙なカラー名称が健在で、Pixel 4で使われていた「Oh So Orange」がラインナップされています。
価格は179ドルです。発売は、2020年春と先で国内での発売も予定されています。
Pixelbook Go
Pixelbook Goは、Googleが手掛ける低価格Chromebookです。
13.3インチのディスプレイ搭載で、重量は1.06Kgと軽量な仕上がりです。
価格は、Core m3, 8GB RAM, 64GBストレージモデルであれば、649ドルとChrome OS搭載デバイスの基本に立ち返ったような価格設定です。たとえば、Pixelbookは、Core i5, 8GB RAM, 128GB SSDモデルで999ドルです。同じスペックのPixelbook Goは、849ドルなのでよりも買いやすくなっています。
発表当日から米国とカナダで一部構成の予約の受付を開始しています。日本での発売は未定です。
適切なデバイスでコンピュータの能力を使う時代が到来
Pixel 4やPixel Budsを見ていると、利用場面に適したデバイスとGoogleアシスタントを使って、コンピュータの能力を使うことが当然になる兆しが見えてきました。とくにPixel Budsは、これが分かりやすく体現されており新たな体験ができそうなので、国内で早々に発売されることを期待です。
今週は、このあたりで、また来週。