今週はXiaomiの週で、2020年には日本へ進出することが話題になりました。
Xiaomi、2020年に日本進出
すべて網羅できていませんが、中国でAndroidの端末を開発している主要なメーカとして、以下が挙げられます。
- HUAWEI
- ZTE
- OPPO
- UMIDIGI
- Xiaomi
- MEIZE
- OnePlus
- Vivo
この中で、HUAWEI、ZTE、OPPO、UMIDIGIは、日本向けに端末を販売していますが、Xiaomi、MEIZE、OnePlus、Vivoは日本で端末を販売していません。このうち、OnePlusはOPPOの傘下、VivioはOPPOを含むBBKグループの一員なので、日本とは間接に関わりがあると考えると、XiaomiとMEIZEが日本で端末を発売していませんが、Xiaomiは、2020年にスマートフォン事業で、日本へ進出すると大手ニュースメディアが報道しました。
Xiaomiと言えば2017年9月に、大学で行った採用説明会でイノベーション部門の責任者が、会場にいる日本語専攻の学生に対して、この場から出るよう要求し「就職差別」と批判されて、その後、謝罪をして話題になりました。
こうした発言から、Xiaomiの日本進出は当面ないと思われていましたが、Xiaomiの海外担当の王翔高級副総裁が「近く日本に子会社を設立して、2020年に日本に進出する」という旨を明らかにしています。日本進出は、いくどとなくうわさが流れましたが、内部関係者からのコメントが出ているので今回は間違いなさそうです。
販売方法は、当面はインターネットを使った独自販売がメインのようですが、キャリア販売も考慮して提携も視野に入れているとしています。Xiaomiは、日本の消費者が好みそうな製品を導入することで「日本でアップルを追い抜く」という目標を掲げています。
iPhoneが強い国内市場を知っての目標なので、鼻息が相当に荒い様子がうかがえます。
日本進出となれば、最近発表された1億個のセンサーを搭載し、約4.2万円からの「CC9 Pro」や、発売検討中の三つ折りのスマートフォンが国内で発売される可能性はあります。
Xiaomiは、スマートフォンだけではなく、PCや家電、バックパックなども手掛けています。国内にもフルカバーできるメーカは少なくなっているので、こうした製品まで国内市場に投入されるようになれば、勢力図が相当変わる可能性があります。
Xiaomi、「Mi Watch」を中国で発売
11月5日、Xiaomiはスマートウォッチ「Mi Watch」を中国で発表しました。
四角いディスプレイを搭載するので、Apple Watchと似ていますが、これよりも角張ったケースデザインです。そのケース素材は、アルミとステンレスがあり、アルミケースの標準モデルが11月11日発売で、価格は1299元(約2万円)、ステンレスケースのPremiumモデルが12月発売で、価格は1999元(約3.1万円)となっています。ケースサイズは44mmのみで、ブラックとシルバーの2色展開です。
ディスプレイサイズは、1.78インチでAMOLED、SoCは、Snapdragon Wear 3100 4Gを搭載しLTE通信が可能です。他、1GB RAM、8GBストレージ、Wi-Fi、Bluetooth、GPS、NFCを搭載しています。バッテリは570mAhで、最大36時間利用できるとしています。
サイズは、44.69×36.92×12.28mmで、重さはバンド含まずで約44gとなっています。Mi Watchには、Mi Band同様にフィットネス関連の計測機能を搭載しています。
Mi Watchのスペックは、Wear OSを搭載するFOSSILなどの端末と似ていますが、これに搭載されているGoogleアシスタントや電話への応答が可能なのかは不明です。
搭載OSは、MIUI for Watchです。
これは、XiaomiがWear OSをカスタマイズしたもので、独自のアプリストアを搭載しています。Googleは、これまでWear OSのカスタマイズを許容しておらず、これを搭載するスマートウォッチは、高級ラインであろうがカジュアルラインと同じUIでしたが、方針変更がありカスタマイズが可能になったのかもしれません。
中国以外での販売時期は明確ではありませんが、グローバルで販売する計画があるとされています。MIUI for Watchは、独自のアプリを搭載するなど、カスタイズされているので、Xiaomiのスマートと同様に中国語版とグローバル版で、中身が違うものになるのかもしれません。Mi Bandと同様に低価格を武器に勝負をするので、Wear OSを搭載する端末にとって手強い相手となるはずです。
今週は、このあたりで、また来週。