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2019年12月第4週今年の顔は「折りたたみディスプレイ」

今年のスマートフォンを1台ピックアップするならば、折りたたみディスプレイを搭載する「Galaxy Fold」です。発売されて1年も経過していませんが、早くも次世代のうわさ話が出てきるのでご紹介します。

詳細が明らかになりつつある

今年のスマートフォンと言えば、iPhone 11でもなくGalaxy S10でもなく、折りたたみディスプレイ搭載の「Galaxy Fold」です。なにかと話題の端末で、折りたたみディスプレイの機構だけではなく、耐久性が問題になり発売が延期されたり、発売後もこれまでの常識を覆す端末価格で話題でした。

Galaxy Foldには、次世代機のうわさ話があり、これをSAMMOBILEが取り上げています。

正式名称がなく、多くの人がGalaxy Fold 2と呼ぶ次世代機は、Galaxy Foldのように横折りのディスプレイではなく、縦折りのディスプレイが採用されます。このディスプレイは、6.7インチから6.9インチのサイズと言われており(Galaxy Note 10+は、6.8インチです⁠⁠、開くとこれまでのスマートフォンと同様に縦長のディスプレイになり、閉じると半分の大きさになりポケットに入れても邪魔にならない程度のサイズになります。

このディスプレイは、これまでのGalaxyシリーズのように左右に回り込んでおらず、いまとなっては太いと感じるベゼルがあります。また、Galaxy Foldのディスプレイと違い、上部中央にパンチホールがあるので、ここにフロントカメラが搭載されるはずです。

Galaxy Foldのようなフロントディスプレイが搭載されるかは不明ですが、リーク写真には、アウトカメラの横に日時を表示するための小さなディスプレイが搭載されているものがあります。

縦折りディスプレイは現状の価格帯では、端末がコンパクトになる以外に価値を見出せませんが、価格がこなれて多くの端末に採用できるようになれば、端末の大型化に歯止めがかけられる技術の決定打になります。

搭載カメラとOSの拡張

カメラは、先日国内で発表された「Xiaomi Mi Note 10」に搭載されている108MPのセンサーが使われ、5倍の光学ズームが搭載されるのではないかと言われています。108MPのセンサーは、XiaomiとSamsungが共同開発したもので、先行してXiaomi Mi Note 10に搭載されているので、SamsungのGalaxyシリーズに搭載されるのも時間の問題です。

Galaxy Foldには、起動中のアプリを終了することなく、メインディスプレイとフロントディスプレイをアプリが往き来できるように、Android OSが独自拡張されていました。しかし、Galaxy Fold 2はメインディスプレイのみなので、Galaxy Foldのような拡張は搭載されず、Samsung独自のUI「One UI 2.0」を搭載するAndroid 10が搭載されると予想されています。

気になる価格とリリース日

Galaxy Fold 2の端末価格は、850~1,000USドルになると言われています。 先行している縦折りディスプレイのMotorola RAZRが1,500ドルの価格なので、さらに安価な端末として登場します。RAZRは、搭載されるSoCがSnapdragon 710でミドルレンジ端末なので、Galaxy Fold 2もミドルレンジを狙った端末になる可能性もあります。

リリースは2020年の前半と言われています。2月18日開催されるGalaxy S11の発表イベントで、何らか動きがあるのではないかと予想されています。

折りたたみディスプレイ前提のUXを検討しても良いころ

2020年の前半は少数派だと思いますが、後半からは折りたたみディスプレイを搭載するスマートフォンが増えることになりそうです。また、フォームファクタを試行錯誤している段階ですが、アプリもディスプレイが折りたためることを前提とするUIや使い方のアイデアを練り始めても良い頃かもしれません。

これまで、ディスプレイは1枚の平面の板である前提でしたが、これが覆されることになります。PCの歴史では、このような前提が覆ることは何度かありましたが、スマートフォンの歴史でははじめてのことです。前提が変わる機会は多くないので、これまでになかった概念を持ち込み、新たなUXを検討する良い機会になりそうです。

今週は、このあたりで、良いお年をお迎えください。

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