即戦力になるか?Pixel Buds(2世代目)国内販売
Google Pixel Buds(2世代目)が国内でも発売されました。
左右のイヤホンがケーブル接続された1世代目は国内販売がなく、Google純正のイヤホンがなかった状況なので、待ちに待った方も多いと思います。筆者も入手して愛用しているので、その印象をレビューします。
外観の印象
Pixel Budsは、左右のイヤホンと充電ケースで構成されています。
購入できるのは、Clearly White(白)、Quite Mint(ミント)、Almost Black(黒)です。どれもケースは艶消し白で、イヤホン本体のタッチ操作部の色違いでバリエーションができています。筆者は、Clearly Whiteを使っており、これの艶のない白はAppleのAirPodsシリーズの艶の白とは違い落ちついた印象を受けます。
ケースのフタは、親指で軽くフリップすると開いて軽く触ると閉じます。このフタは開いた状態で固定できます。ケースにイヤホンを収納すると充電ができ、ケース自体の充電はUSB-CケーブルかQiを使います。ケースの外側にはLEDがあり、ケースの充電中はオレンジ色、充電が終わると白色で光ります。
イヤホン本体は、よく見かけるデザインで奇抜なところはありません。
特徴は、タッチ操作をする部分に「G」のロゴがあるのとシリコンのフックです。Gのロゴは、写真でみると目立ちますが実物では気になりません。このシリコンのフックは、よい仕事をしているので後述します。
軽い着け心地だけど落ちない
イヤホンは、BOSE SoundSport Free wireless headphones並に大きいかと思えば、そんなことはなくて耳に穴にスッポリ収まってしまうくらいの大きさでした。意外に小さいので拍子抜けしました。
着け心地は、AirPodsのように軽く、シリコンフックのおかげで装着位置がズレにくく、耳から落ちない安心感があります。AirPodsは、何かの拍子に耳から外れてしまい落とすことがありますが、このフックのお陰でPixel Budsは簡単には落ちません。
イヤピースは、S、M、Lの3種類が付属します。これは耳の穴にピッタリと密着するような作りではないのと、本体に空気を抜く穴があるので、装着している時も密着度が高くなることはなく、外すときに感じる嫌な気圧の変化もありません。また、外音が聞こえるので着けっぱなしにもできます。
AirPodsと似たユーザ体験
使い勝手は、まんまAirPodsです。
たとえば、イヤホンを耳に着けると自動でスマホに接続されて、耳から外すと再生していた音楽が停止、ケースに戻すとスマホとの接続が切れます。今となってはあたりまえになっていますが、AirPodsでAppleが作り上げたユーザ体験です。Pixel BudsにGoogleらしさを探すならば、装着検知機能のオン・オフが設定にあるところです。この機能制御は、必要なのかと感じますが……。
ソフトウェアの作りもAirPodsに似ていて、ケースのフタを開けるとペアリングしたスマホの画面に、左右のイヤホンとケースのバッテリー残量が表示されます。
Googleアシスタントの通知読み上げが便利
Googleアシスタントが使えます。これの通知を読み上げ機能にも対応しているので、イヤラブルデバイスとして活用できます。
その通知読み上げ機能は、設定で決まったアプリの通知だけを読み上げるようにできます。読み上げの方法は、アプリから通知があったことを知らせて、ユーザの操作があると通知内容を読み上げます。ダラダラと何でも読み上げるのではなく、メリハリある使い方ができます。
そこそこの音質
Pixel Budsはセミ・オープンタイプのイヤホンなので、低音や高音がしっかり聴ける作りではありません。そこそこの音質です。音質を重視するならば、ソニーのXF-1000XM3を選んだほうが良くて差は明確です。
周囲の騒音に合わせてボリュームを調整する「アダプティブサウンド」は、面白い機能ですが、ノイズキャンセル機能を搭載しないための間に合わせとも取れます。
また、筆者はこれになれるまで、間違って操作したかと思い、何度か画面を確認したことがありました。ノイズキャンセルと比較すると安価に実現できるのかもしれませんが、それの代わりにならない印象です。
次回も続きます
今回は、リアルタイム翻訳には触れていないので、これは次回取り上げる予定です。今週は、このあたりで、また来週。