2月13日土曜日、23時08分ごろ、宮城県と福島県で最大震度6強を観測する地震がありました。震源地は福島県沖、震源の深さは55km、マグニチュードは7.3でした。このニュースで頭に思い浮かんだのは津波でしたが、津波は心配ないと報道されて胸を撫でおろしました。
幸いなことに筆者が住む関西は影響はなかったのですが、現地は地震の翌日も震度4の地震を観測して緊張の日々が続いています。
こうしたときは、自分は大丈夫だろうと考えないようにして気を引き締めるために、ケータイ・スマホを中心にしてとれる防災対策をピックアップしてみます。
モバイルバッテリを再確認
スマートフォンは生活必需品です。災害時もスマートフォンに頼る状況が発生するはずで、バッテリ残量は生命線とも言えます。今回の機会に、手持ちの防災グッズを再点検する時に、モバイルバッテリーの電池残量を確認することをお勧めします。
防災グッズにモバイルバッテリを入れていない場合は、20000mAhのバッテリーが3,000円台で購入できる時代なので購入することをお勧めします。ただ、作りが粗悪なモバイルバッテリは、満充電でもしばらくすると電力がリークして、バッテリ残量が減ってしまうものがあるので、価格を追いすぎないのが選ぶときのポイントです。
あと、充電ケーブルも確認してください。Androidは、ここ数年で充電端子がUSB-Cに切り替わっているので、microUSBケーブルでないか確認してください。
無事を伝え確認する
災害発生後は、電話回線の利用が絞られることがあり、ふだんのように電話ができない可能性があります。よって、家族や友人に電話で無事を伝えるのが難しくなります。となれば、インターネットを活用することになります。
通信会社は災害用伝言板サービスを展開していますが、日頃から使っているSNSを活用するのが一番身近な方法です。
筆者も福島に知人がおり、2月13日の地震では地震直後に無事であることが、SNSに投稿されて無事が確認できました。日頃SNSを使っているのであれば、こうした使い方で知人や友人に無事が報告できます。
自宅から離れた場所で仕事をしている場合は、家族でもSNSへ状況を報告しあうルールを作ってことで、いざという時に役立つはずです。
情報収集の手段を確保しておく
防災アプリと呼ばれるジャンルで、無料アプリが多くリリースされています。地元の自治体がアプリをリリースしている可能性もあるので、Playストアでお住まいの自治体名や都道府県名で検索すると確認できます。
アプリがなくても、地元の自治体がYahoo!と災害協定を結び、Yahoo!防災速報に対して緊急情報を配信するケースもあります。地元の自治体が災害協定を結んでいるかはYahoo!のサイトで確認できます。情報配信していれば、アプリをインストールすることもお勧めします。
他、LINEやメールで防災情報を配信している自治体もあります。
お住まいの自治体の「名前」と「防災」などをキーワードにして検索すると確認できます。情報配信に積極的な自治体は、SNSでも防災情報を配信している可能性があるので、FacebookやTwitterのアカウントがないかも確認してください。
救助を求める
Twitterのライフラインアカウント「@TwitterLifeline」では、Twitterで緊急救助を求める方法を公開しています。
説明にもあるように「#救助」のハッシュタグとともに救助内容や写真、場所の情報を付けてツイートします。詳しい場所がわからない場合は、位置情報を付けてツイートすることもできます。救助されたら、報告のツイートをすると共に、投稿した救助ツイートを削除するのがルールです。
誰かが見てくれることが前提なので、一刻を争うような救助に対する有効性は低いかもしれません。しかし、周囲が冷静に把握できる状況で、自分だけではどうにもならない状況に置かれている場合は、こうした方法で力を借りるお願いするのも良いのではないかと思います。こまった時はお互いさまです。
省電力モードのあり・なしを確認する
災害が起こると停電になることが多くあります。冒頭のモバイルバッテリも停電になった時の対策です。端末によっては、省電力モードがあり、このモードを有効にするとバッテリー駆動時間が延ばせるので、使っている端末にこのモードがあるか確認することをお勧めします。
筆者が愛用するGalaxy Foldであれば、設定アプリの「バッテリーとデバイスケア」-「バッテリー」に「省電力モード」を有効にするオプションがあります。バッテリー駆動を最大限にするオプションに設定すると、8日間は使える計算値を表示します。ここまで延びなくても当座をしのぐ対策にはなります。
今週は、このあたりで、また来週。