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2021年4月第4週やっと届いた最小Android「Jelly2」キワモノなのか?(後編)

やっと届いた最小Android「Jelly2」はキワモノなのか?(後編)

今回は、前回の引き続きで中国生まれの最小Android「Jelly2」の後編です。

Jelly2をメインのケータイとして1週間使ってみました。

この間の移動中は、Apple Musicで音楽かPocketCastでPodcastを聴く使い方が主でした。また、少しの暇があればなんとなく触ることもなくなり、1週間で1日の使用時間が2時間を超えることがなかったです。どちらも画面サイズが要因だと思いますが、これほどの変化があるとは筆者自身も驚きです。

1週間の利用時間。2時間を切っているのは驚き
1週間の利用時間。2時間を切っているのは驚き

この結果、イヤホンに拘るようになり、SHURE SH251をイヤホンジャックにケーブル接続で使うことが多くなりました。ケーブル接続のイヤホンは、ケーブルの取り回しが厄介だと記憶の片隅に残っていましたが、ひさしぶりに使ってみるとJelly2と組み合わせが良いのか、まったくとは言いませんがケーブルが厄介に感じないのは発見です。

イヤホンと組み合わせると再生専用機のように見える
イヤホンと組み合わせると再生専用機のように見える

少し工夫で改善できることもある

Jelly2を充電するために都度ケーブルを接続するのが苦になります。

毎日のことなので、同じ使い方をするためにQiのレシーバーを検討しましたが、小さな本体に合う大きさのものが見つかりません。USB-Cコネクタは充電用途だけなので、ここにケーブルをマグネット接続できるアダプタを差し込んで使っています。これで充電が苦ではなくなりました。

USB-Cコネクタをマグネット化はオススメです
USB-Cコネクタをマグネット化はオススメです

画面が小さいので、ソフトキーボードも当然ですが文字入力に苦労します。

筆者はQWERTYで入力するのでなおさらです。親指入力のコンパクトキーボードも検討しましたが、持ち物が増えるとJelly2を持つ意味が薄れるので使っていません。いまは、スマホの画面が小さかった頃に思い出して、画面を横向きにして文字入力することで対処しています。

おさふケータイとの使い心地

Jelly2にQUICPayを設定して、別のケータイで使っていたSuicaを移行して使いました。ともに難なく設定・移行できました。

本体が小さいので読み取り機の感度の関係で、コツを掴むまでやり直すことが何度かあるかもしれないと身構えていましたが、読み取り機に背面全体をかざすことであっさりと読み取りされました。他では、読み取り機に本体の一部をかざすので事前に場所の把握が必要ですが、Jelly2では背面全体をかざせば良く、慣れればわかりやすくて使いやすいです。

カスタマイズできる赤いボタン

今どきの端末にしては珍しく、本体の右側面に動作がカスタマイズできる赤いハードボタンがあります。設定は「設定」アプリの「Smart Assistant⁠⁠-⁠Shortcut settings」から行えます。

これは、短く押したときに、長く押したときに、2回連続で押したときの動作が設定できて、標準は「通話録音」⁠フラッシュライト点灯」⁠スクリーンショットを撮る」が割当になっています。

ハードボタンは、押したときに動きをカスタマイズできる
ハードボタンは、押したときに動きをカスタマイズできる

この動作以外にアプリ起動キーとしても使えるので、短く押したときにApple Musicを起動、長く押したときにPocketCastを起動、2回連続で押したときはQRコードの読み取りアプリを起動する設定にしています。また、電源ボタンを2回連続で押すとカメラアプリが起動します。画面オフからでも起動するのでカメラを使うときはこれを使います。

活躍の機会がなかったFMラジオ

大のラジオ好きではありませんが、ラジオを聴く習慣があってPodcastも聴くようになったので、FMラジオも使う機会が増えると考えていましたが、アプリを起動して機能確認をしたものの楽しむところまでは行きませんでした。

内蔵FMラジオは、イヤホンケーブルをアンテナとして使い、自動選局の機能もありワイドFMにも対応します。ラジオとしては十分とも言えますが、これでも聴かなったのは、ラジオを聴く習慣がなくなってしまったのが要因かもしれません。

ふだんは使うことがなくても、万が一に備えて防災ラジオとして活用する方法も考えられます。お住まいの地域にコミニティFMがあるか調べて、ここの周波数を登録して備えておくのは良いかもしれません。

スマホの接点を見直す機会になった

Jelly2を使いはじめて、持ち歩くものを減らして最小の物を選び、できる限り身軽にする変化がおきています。取り上げたように、スマホの使い方が変わり接点も変化がありました。いまのスマホは満ち足りた状態なので、あえてJelly2のような端末を選んで、スマホとの接点を見直す機会が得られると考えれば、キワモノとして一瞥して良い端末ではありません。

今週は、このあたりで、また来週。

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