Pixel Fold向けなのか?Android 12.1に搭載される機能が気になる
Microsoftは、2つに分割したディスプレイの可能性を感じて、この秋にSurface Duo 2を一部の地域で販売を開始します。一方のGoogleは、折りたたみディスプレイに可能性を感じているようで、近くリリースされるAndroid 12のマイナーアップデート版で、折りたたみディスプレイのスマホを想定した機能が追加されるとXDA Developersが報じています。
Android 12のマイナーアップデート版は、Android 12.1になると言われています。
Wear OS 3でも見られたように、Samsungと蜜月関係なのでGalaxy Z Fold向けにSamsungが開発した機能が、Androidに取り込まれてるかと考えましたがどうやらそうではないようです。これは、Pixel Foldの登場を示唆するのかもしれません。それでは順に見ていきます。
通知パネルとロックスクリーン
折りたたみディスプレイになることで、拡大された表示エリアを活用するために、通知パネルやロックスクリーンに改良が加わります。
通常の通知パネルは、上にクイック設定アイコンが表示されて、この下に通知が表示されています。Android 12.1では、ディスプレイを左右に分割して、左側にクリック設定パネル、右側に通知パネルが表示されます。
ロックスクリーンも同様で、左側に日付と時間、右側に通知が表示されます。他、設定アプリでも、左側のメニューを選択すると、右側に設定画面が表示される作りになります。
どれも、Surface Duoのような2枚のディスプレイを搭載する端末を想定している機能のようにも見えます。しかし、ロックスクリーンでは、ディスプレイの中央にアンロックアイコンが配置されているので、そうではなさそうです。
タスクバーの登場!
「やっぱり、こうなるよね」と言いたくはなりますが、Android 12.1でタスクバーの搭載が検討されています。
タスクバーのデザインはChrome OSのようで、最近起動したアプリアイコンがタスクバーの中央から左右に広がる形で配置されます。このアイコンをタップするとアプリの切り替えができます。また、タスクバーのアプリアイコンをドラッグして、起動しているアプリの上に重ね合わせると、ディスプレイの2分割モードでアプリが起動できます。また、ドッグのように使うこともでき、最大で5つまでアプリをピン留めできます。
ディスプレイが8インチ以下のデバイスだと、タスクバーが画面下の表示エリアを占有することになるので、タスクバーは、ディスプレイサイズがより大きな、タブレットで使うことを想定していそうな機能です。古い話にはなりますが、Windows CEではデスクトップの下にタスクバーがあって、これを邪魔だと記憶していないので気にならないかもしれません。
AppPairsやNotification To Window
ディスプレイを分割して、ペアで使うアプリを1つのタスクとする機能は、SamsungのOne UIやMicrosoftのSurface Duoにも搭載されています。これと似た機能はAndroid 12にも搭載されます。これは、ペアにしたアプリをホーム画面に登録できるとさらに便利になりますが、もしかするとAndroid 12.1で搭載される可能性があるとも言われています。
もう1つ、Notification To Windowと呼ばれるユニークな機能も検討されています。これは、通知を長押ししてディスプレイの左右どちらかにドラッグ&ドロップすると、ディスプレイを2分割した状態でアプリが起動できるものです。たとえば、動画を見ている最中に、早々に返事をする必要があるメッセージを受信した場合、動画の視聴を止めることなくメッセージを返信できます。
先で取り上げたタスクバーなどは、これまでのOSを踏襲したマルチタスクに対する考えですが、これらは、スマホで使うことを想定したマルチタスクに対する新たな考えです。スマホのマルチタスクに考え方は、まだ余地があるはずで、今後も新しい考えが登場するはずなので楽しみです。
タブレットでも便利に使えそう
折りたたみスマホを想定した機能追加として取り上げて来ましたが、タブレットでも便利に使えそうなものばかりです。コロナ禍でタブレットの利用者が増えました。こうしたユーザーに向けて、より便利に使える機能を加えたというのが本当で、折りたたみスマホは2の次の可能性もあります。
ながらく、Googleが折りたたみスマホを準備していると噂されていますが、Googleが冒険する必要はないので、新しいタブレットを準備している可能性もあります。
今週は、このあたりで、また来週。