第2回目の今回は“参加する”という視点から、勉強会について開催します。勉強会とはいったいどういうものなのか、皆さんも本記事を参考にぜひご参加ください。
勉強会に参加しよう!
それでは、実際に勉強会に参加してみましょう。
勉強会の探し方
勉強会を探すには以下のサイトやサービスを参考にすると良いでしょう。
- IT勉強会カレンダー
- コミュニティの公式サイト
- mixiのコミュニティ
- Twitter
- メーリングリスト
まず、一番情報量が多いのはid:hanazukinさんがGoogleカレンダーで公開されている『IT勉強会カレンダー』です。
こちらには日本各地で開催されている勉強会の情報が網羅されています。もちろん、ここにすべてが載っているわけではありません。他にも言語やオープンソースコミュニティーのオフィシャルサイトやmixiのコミュニティなどでもアナウンスされていることがあります。その他にもTwitterで勉強会の開催を呼びかけていたりもしています。
勉強会を見つけた瞬間が出会いのきっかけ
参加してみたいテーマの勉強会を見つけたら、たとえ知らない人ばかりの勉強会であっても、「勉強会を見つけた瞬間が出会いのチャンス」となるわけです。積極的に参加することを心がけましょう。
参加前に知っておくと得するポイント
申し込みが締め切られていたら
実際に参加して見たい勉強会があってもキャンセル待ちや追加募集がある勉強会もあります。各勉強会によって違うので、定期的にサイトを見に行くことをお勧めします。
いち早く情報を手に入れるには
気になる勉強会を見つけたときに、満席や期限過ぎといた理由で参加できないこともあります。そうならないためには、各種IT系RSSを購読したり、コミュニティのメーリングリストを購読することをお勧めします。
また、主催者や中心メンバーがわかればTwitterなどでFollowしたり、BLOGを購読しておくと勉強会の開催時期がわかることもあるので便利です。
いざ勉強会に参加!
場所を確認する
まず、遅れずに参加するために開催場所を確認しておきましょう。とくに初めて行く場所は地図の印刷やGoogleマップでの確認などをしておいたほうが良いです。
参加をBLOGなどで宣言する
BLOGをお持ちでしたら、ぜひ参加宣言してみましょう。ネット上で、参加者の顔ぶれを共有することができます。また、逆の見方をすれば、他に参加する方の情報を得ることができますので、初対面の方でもBLOG上で予備知識を入れておけるため、話しやすくなります。
話すテーマについて情報を調べる
話すテーマについては、何かしら予備知識として予習しておくことをお勧めします。ただし、予習と言っても発表者のBLOGを読んだり、そのテーマのおおまかな部分を眺めるくらいでかまいません。テーマについて少しでも知っておくことで、発表中に楽しく聞くことができます。
名刺を準備する
実際の会場では、初めてお会いした方と名刺を交換します。そのとき、会社の名刺をお渡ししても問題ありませんが、オリジナルの個人名刺を用意するのもいいでしょう。
個人名刺は普通のものでかまいませんが、他人とチョット違った名刺を用意するのであればMOOやポケッターでminiカードタイプの名刺を作るのも良いかもしれません。
名刺に入れる情報は、勉強会が終わった後でもあなたを知ったり連絡が取れるようにすることが目的なので、以下のような情報を入れておくことをお勧めします。
また、会社の名刺にこのような内容を追加しておくと、勉強会が終わってもより強いリレーションを築くことができます。
勉強会に参加したら
質問を見つけよう
発表中にわからないことがあれば、質疑応答の中で質問をしましょう。
仮にあなたから見て初歩的な質問と思ったとしても、実は他にもわからない方がいるかもしれませんし、その質問から新たな議論が始まるかもしれません。わからないことをわからないまま終わらせるのではなく、何かのきっかけになるかもしれませんので、ぜひ臆せずに質問してみてください。
また、わからない言葉などは控えておき後で調べるのも良いです。専門用語やコミュニケーションを取る時に使う言葉など、社内にいると使わない言葉がよく出てくるので、より理解を深めるためにも“自分はどの言葉を知らないのか”ということを意識しておくことが勉強になります。
それでも質問する勇気がなかったら
「そんな事を言われても、みんなの前では聞きづらい」と思う方もいると思います。
その場合、次のように考えたり、行動してみることをお勧めします。
- 発表者と話すきっかけにする
- 休憩中や懇親会時に発表者に近づき「先ほどは発表ありがとうございました。お話しの中で○○がよくわからなかったんですが……」と伺うなど、発表者と話すためのきっかけと考えてみるのも1つの手です。
- BLOGで質問
- 質問がすべて発表中に思いつくとはかぎりません。終わってから気づいた場合、BLOGへのコメントを活用して質問してみるのも効果的な方法です。
懇親会に参加
勉強会の最大の醍醐味の1つとも言えるのが、懇親会です。大小規模にかかわらず、発表の後には懇親会が用意されていることが多々あります。
勉強会は発表者と聞く人の1対nの関係でしたが、懇親会では参加者全員がお互いの話をすることのできる出会いの場です。まったく知らない人とは話せない人見知りの方でも、今日参加した勉強会の内容や技術のことなどを酒の肴にして話してはいかがですか。
ふだんの会社内で飲んだり食べたりするときは、ついつい仕事の話になりがちです。しかし、勉強会の懇親会では、参加者全員の共通項目として“技術”があります。ここでは技術の話しをしたくて集まる人ばかりなので、日ごろ聞いてもらいたかったことや気になっていたことなどを話してみましょう。あなたの言葉がきっと周りを巻き込んで盛り上がりますよ。
またお酒が飲めない方でもお酒を飲まないからといって場がしらけることはありません。積極的に、会話に参加していきましょう。
ただし、あまり飲みすぎて周りに迷惑をかける行為はやめましょう(笑)。
席を移動したいとき
座席が入れ替わらないときには、誰かがトイレなどに立ったタイミングを見て、自分の飲み物を持って、空いた席に席替えするとスムーズです。こうやって、いろいろな方と話す機会を増やしましょう。そして、まず名刺交換を申し出て、そこからお互いの自己紹介をして共通の話題を見つけ話を広げてみてください。
名刺交換のポイント
先ほども紹介しましたが、自分のハンドルネームなどを伝えるだけではなく、相手のハンドルネームなども一緒に伺うと終わった後もmixiやTwitterなどでつながっていられます。勉強会における名刺交換はとても重要な行動の1つです。
家に帰ってから
勉強会、懇親会と楽しい時間はあっというまに過ぎるものです。
さて、帰宅したら勉強会は終わり……ではなく、勉強会で「知ったこと」や「印象に残ったこと」などを記録しておくことをお勧めします。
記録は自分の中に留めておいてもかまいませんが、できれば公開されているBLOGなどにアップして、主催者側や発表者にフィードバックしましょう。あなたがフィードバックすることで主催者や発表者がやって良かったと感じたり、改善することが見つかります。
何を書いたらいいかわからないとしたら以下のことを書いてみてはいかがでしょうか。
トラックバックを打つ
また、最近は勉強会の申し込み先や公式サイトにトラックバックを打てるようになっていることが多いです。もし、感想やまとめを自分のBLOGで公開したのであれば、そのサイトに対してトラックバックを打ちましょう。また、公式サイトが見つからなくても、主催者や発表者のBLOGに対して打ってみましょう。
最後に…
以上、自分の経験を元に勉強会の参加方法をまとめました。
今はいろいろな勉強会に参加しているので顔見知りの人も増えましたし、初めて参加するところでも緊張せずに慣れたような気がします。そんな自分でも最初に出た勉強会はもちろん知り合いなどいませんでしたし、誰ともしゃべれずにひたすら周りの人の話を聞いていたことを覚えています。
ここに書いたような「わからないことをメモする」こともできませんでしたし、帰ってきてフィードバックすることもできませんでした。なのでこれから初めて勉強会に参加しようという方にお読みいただいているとしたら、こんなことを偉そうに書いていることにチョット負目を感じていたりもしています(笑)。
しかし、今回の内容を読んでいただき、実際に勉強会にご参加いただく方が1人でも増えたら本当にうれしいです。そして、ぜひこの記事にトラックバックを打ってください。
そしてもう1つ伝えたいことがあります。
もし初めて参加し知り合う方ができなかったとしても、次回も参加してみてください。同じ勉強会に出続けていると何度も顔を合わせる参加者が必ず出てきますし、主催者にも覚えられたりします。そして不思議とその勉強会の雰囲気に慣れ緊張せず過ごせるようになります。何事も一度ではうまく行きませんので一度であきらめないでください。
次回は
いろいろな勉強会に参加することで慣れて知り合いが増えてきたら、今度は自分が勉強会を開催してみてはいかがでしょうか。開催することは凄く大変そうに思えるかもしれませんが、終わった時の気持ちはとても爽快です。
先日開催されら勉強会大集合で発表された内容を踏まえ、皆さんが勉強会を開催するための敷居を下げられるようにお伝えしたいと思います。お楽しみに!