Androidケータイの歩き方

第12回REGZA Phone T-01Cを1ヵ月使ってみて(2)

禁断ではなくなった

1月27日に、海外でしかダウンロードできなかった「Skype for Android」が国内でもダウンロード可能になりました。これまでは、auだけでしたが、NTTドコモやソフトバンクのAndroidケータイでも3G回線で通話ができるワケです。ただ、各キャリアともに、同一キャリアであれば、家族間通話の無料プランがあるので、実際の利用シーンは限定されるかもしれませんが、選択肢が広がるのは悪くありません。

公開初日にダウンロードして試してみましたが、サーバが混み合っていたのか、ステータスがオンラインになるまでに時間がかかったり、通話ができてもすぐ切れてしまうトラブルがありましたが、日を置いて試してみると、そうしたトラブルはなく、問題もなく使うことができました。これだけ手軽に扱えるのであれば、十分使えそうなイメージです。

禁断ではなくなり、みんなのものとなったSkype
禁断ではなくなり、みんなのものとなったSkype

さて、前ふりが長くなりましたが、今回も前回に引き続き、REGZA Phone T-01Cの使用レポートをお届けします。今回は、REGZA Phoneのバッテリーの持ちと管理術に触れます。

なんとか1日使えるバッテリ

REGZA Phone T-01Cに搭載されているバッテリの容量は1300mAhです。同時期に発売されたLYNX 3Dは1400mAh、Galaxy Sが1500mAhなので、同時期の端末と比較すると容量の少ないバッテリが使われています。⁠バッテリ容量=駆動時間」という図式は間違いではないので、REGZA Phoneの駆動時間が最も短いことになりますが、使い方や運用方法でも変わってきます。

筆者は、自宅では2ちゃんねるのチェックとPodcastの聴取、外出先では、Webブラウズ、メール、Twitter、2ちゃんねる、ニュースのチェックといった使い方で、通話は別の電話がメインなのでほとんどありません。こうした使い方で、一日は使えますが、ネットアクセスを頻繁に行うと夕方前には、バッテリの残量が心許なくなるので、その消費を抑えるために、以下の対策を行っています。

  • 無線LANが使える環境では、パケット通信をオフにする
  • 外出先では、無線LANをオフにする
  • Bluetoothは、使う時だけオンにする
  • GPSは、使う時だけオンにする
  • ネットワークモードをWCDMAのみにする
  • 使い終わったら電源ボタンを押して画面をオフにする

パケット通信、無線LAN、Bluetooth、GPSは、高い頻度でオン・オフをしており、都度、設定画面を表示するのは面倒なので、パケット通信のオン・オフは、パケット通信のウィジェットを、無線LAN、Bluetoothのオン・オフは、電源管理ウィジェットを使用しています。ネットワークモードは、⁠設定][ワイヤレス設定][モバイルネットワーク][ネットワークモード]「WCDMAのみ」に変更します。

設定変更に便利なウィジェットたち。さまざまなウィジェットを試したが、標準のものに落ち着き来ました
設定変更に便利なウィジェットたち。さまざまなウィジェットを試したが、標準のものに落ち着き来ました

極端な運用で使い勝手を損なうのは、本末転倒なのでは、以下は有効にしています。

  • 画面輝度を下げると見づらいので、自動調整のままで運用
  • バックライトの消灯時間は、1分間に設定

REGZA Phoneの場合、画面輝度を目一杯下げても、そこそこ明るいので、この状態が許容出来るならば、それで運用するのは良いかもしれません。また、バックライトの消灯時間は、長い時間操作せず画面を見ていることが多いので、最短の15秒にするのではなく、一分間で消灯する設定にしています。

アプリでの対策は……

アプリの場合、バッグラウンドで定期的にネットにアクセスして、同期を行うようなものは、気づかない間にバッテリを消費します。では、これを止めてしまえば良いかと言えば、それでは使い勝手が悪くなることもあるので、筆者は、以下のような方針を決めて運用しています。

  • ニュースアプリ等は同期を有効にする。ただし、間隔は長めに
  • 情報の鮮度が重要にならないアプリは、手動で同期する

筆者は、ニュースの閲覧に「Yahoo!ニュース」アプリを使っています。このアプリで得られるニュースは、1日の間でも時間を置くと意義が無くなるので、自動で同期するように設定しています。ただし、数十分単位で更新される必要はないので、1時間ごとの更新にしています。

メールはGmailですが、受信ボックスにメールが到着したら、できるだけ早く確認したいので、これも同期設定は有効にしています。ただ、2ちゃんねるのように、時間の空いた時に楽しんでいて、即時性を重要視していないアプリは、ブックマークしているスレッドを自動で更新するのではなく、手動で更新するような使い方です。

タスク管理アプリを使って、動作しているアプリを積極的に終了する工夫がよく紹介されますが、バックグラウンドで定期的にネットにアクセスして、同期を行うようなアプリでない限り、バッテリの残量にあまり影響を及ぼさないので、筆者はタスク管理のアプリは使っていません。

この状態で[設定][端末情報][電池使用量]で、どの機能がどれだけバッテリを消費しているのか確認すると、セルスタンバイ:85%、アイドル状態:11%、ディスプレイ:3%、Wi-Fi:3%となり、以降は1%程度でアプリが続いています。セルスタンバイの占める割合が多いのは、パケット通信だけをオン・オフして使っているだけで、3G通話網へのアクセスは有効にしているためだと考えられます。

電池使用量のほとんどは、ハードウェア関連でアプリが使用している割合は少ない
電池使用量のほとんどは、ハードウェア関連でアプリが使用している割合は少ない

使い勝手とのバランスを!

最後に、持論を否定するようなことを書きますが、こうして運用・管理をしても、バッテリーの持ちが十倍にもなるワケではありません。これを読んでいただいて、積極的にバッテリ管理をしてみようと考え方は、自身の使い方に合わせて、ストレスを感じない範囲で、ご紹介したポイントの設定を調整してみてください。

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