au版REGZA Phone登場!その違いは?
auからREGZA Phone IS04が販売開始になりました。NTTドコモのREGZA Phone T-01Cのau版で、REGZA Phoneシリーズに新顔が登場したと言えます。
さて、その新顔ですが、外寸や重量は変わりませんが、T-01Cにあった充電ホルダは存在しません。T-01Cの充電ホルダは、ケースを付けていると使えず、取り外す必要がありますが、便利に使えるのでIS04にないのは残念です。
ハード関連では、CPUが同じ第1世代のSnapdragonでも、T-01CがQSD8250でIS04がQSD8260と異なります。パフォーマンスの違いはなく、QSD8250がNTTドコモやソフトバンクで使われているW-CDMA/HSPAネットワーク向け、QSD8260がauで使われているCDMA2000/EV-DOネットワーク向けとなっており、通信方式の違いで使い分けられています。また、その通信方式の違いからか連続通話時間が異なり、T-01Cが約280分でIS04が最大300分となっており、IS04の方が20分間だけ通話時間が長くなっています。
端末デザインに大きな違いはありませんが、T-01Cが背面のカメラ部分を強調するようでデザインに対して、IS04はそれを強調しないデザインとなっています。また、用意されてる本体色も黒が共通で、T-01Cにはワインレッド、IS04にはホワイトが用意されています。
IS04の滑り出しは好調のようなので、REGZA Phone向けに周辺機器が充実してくるはずです。何度かご紹介していますが、いまだ納得いくケースに出会っていないので、さまざまなバリエーションが登場してくることを期待したいと思います。
決定打に欠ける音楽管理
さて、今回は、REGZA Phoneでの音楽管理に触れたいと思います。
のっけから結論になりますが、REGZA Phoneのみならず、Androidケータイの唯一の不満は、音楽管理機能が非常に弱いことです。音楽再生環境はありますが、iPhoneのそれと比較すると、あまりにも見劣りしてしまい、気持ち良く使えないのが実情です。まるで、iPod登場前夜のMP3プレーヤのようです。
時間を見つけては、納得いくソフトがないか試してみるのですが、なかなか良いソフトを見つけることができず、REGZA Phoneを音楽プレーヤとして活用しきれていないのが実情です。
それでも、これまで試してみた中で一番印象が良かったのは、doubleTwistとdoubleTwist Playerそして、AirSyncの組み合わせです。
デスクトップのdoubleTwistは、起動に時間がかかる、再生ボタンを押してから音楽が再生されるまで時間がかかる、iTunesのスマートプレイリストをインポートできない等、気になるところはありますが、常にiTunesのライブラリとプレイリストを同期しようと努力するのが好印象です。
端末のdoubleTwist Playerは、機能的にも十分で、わかりやすく癖のないUIが好印象です。こうしたメディアプレーヤ系のアプリは、機能的には十分でも懲りすぎたUIで、わかりづらいか使いづらいことが多いので、なおさらそう感じます。
最後のAirSyncは、Wi-Fiを使ってデスクトップのdoubleTwistと同期する仕組みです。こうした類は、セットアップが面倒なことが多いのですが、端末に表示されるパスコードを、デスクトップのdoubleTwistへ入力するだけなので、いとも簡単に同期が行えます。また、端末を自動認識する仕組みがあり、同期を実行したい時は、デスクトップのSyncボタンを押すだけです。
使えそうなソフトがあるにも関わらず使わないのは、古くからiPodを利用していたことが関係しています。iPodを使っていたので、楽曲のすべてをiTunesで管理しておりiTunesストアで購入した楽曲もあります。そうした楽曲の中には、AppleのDRMが付いているものがあり、リンゴマーク付きのプレーヤでしか再生できません。
doubleTwistは、DRM付きの楽曲でも再生できますが、REGZA Phoneに転送しようとすると、転送できない旨を記載したダイアログが表示され、転送に失敗します。すべてのライブラリを持ち出せないのでは、REGZA Phoneで音楽を聴く旨味がないと考えているので、これを理由にREGZA Phoneを音楽プレーヤとして使っていないのが現状です。
いまは利用範囲が限定されている
音楽プレーヤとしてREGZA Phoneを使っていないと書きましたが、1つだけ例外があり、風呂でのPodcast聴取のためには活用しています。ただし、Mac版のdoubleTwistは、Podcastの管理ができないので、iTunesからの楽曲として取り込んで、AirSyncを使ってREGZA Phoneに転送しています。この方法場合、Podcastを聞き終えても再生済みとマークされないので、手動で管理する必要があり非常に面倒です。筆者がスマートフォンに魅力に感じたキッカケは、電話と音楽プレーヤが統合されているためですが、筆者の利用環境では、その片一方が機能していないので魅力半減といった状況です。