我慢せずに選べる状況に
2011年の夏モデルは、ドコモから9モデル、auからは6モデル、ソフトバンクからは3モデルのスマートフォンが発表されました。昨年の夏モデルは、ドコモからの1モデルのみで、au、ソフトバンクからはスマートフォンの発表がなかったことを思えば、情勢はガラケーからスマートフォンへと急変化していると言えます。
発表された夏モデルは荒削りな端末はなく、まとまりが良く快適に動作する端末ばかりなので、ユーザにとっては我慢せずに選べる状況になって来たとも言えます。筆者の印象では、どれを購入しても後悔しないような状況になったと思うので、スマートフォンへの乗換を躊躇していた方も、そろそろ乗換を検討してる方も多いはずです。となれば、仕事にも活用したいと考える方も多いと思うので、今回から複数にわたり、Androidケータイをビジネスで活用するをテーマに、いくつかのアプリを取り上げます。
社説が読み比べられるアプリ
筆者は新聞を定期購読していません。まったく読まないと言うワケではなく、何かの機会があれば時間を割いて読むことがあります。新聞自体、読み慣れないのでパラパラと紙面をめくり、眺めているだけが多いのですが、社説に目に行くことがあります。その理由は、公正中立な立場を保つ必要がある新聞社の主張が唯一感じることができるからです。その主張は、自分に新たな目線を与えてくれることがあり、その目線が仕事でも役に立つことがあります。
いくら興味深いと言っても、新聞各紙の社説を読み比べるのは、経済的にも物理的にも難易度の高い話ですが、社説の読み比べに特化したアプリ「社説リーダー」を使えば、新聞各紙の社説を簡単に読むことができます。
14社の社説を読める!
社説リーダーで読める社説は、日本経済新聞、読売新聞、朝日新聞、毎日新聞、産経新聞、中日新聞、北海道新聞、西日本新聞、河北新報、中国新聞、新潟新聞、京都新聞、神戸新聞、山陽新聞で、合計14社の社説を読むことができます。地方紙の社説も読むことができます。本アプリを使えば、購入が難しい新聞社の社説や地元新聞の社説も読むことができます。
社説リーダーの入手方法
端末の「マーケット」を起動して「社説」をキーワードに検索します。
検索結果には、社説リーダーの1件しか表示されてないはずなので、新聞紙のアイコンをタップしてインストールします。
社説リーダーの初期設定
特別な初期設定の必要はありませんが、社説を読むにはネットワークに接続している必要があります。普段は、ネットワークをオフにして使っている方は、ネットワークをオンにしてから社説リーダーを起動します。
使い方はいたってシンプル
社説リーダーを起動すると、新聞社を選択するダイアログが表示されます。
ここから読みたい新聞社を選択します。選択できる新聞社は、先で紹介した14社となります。たとえば、筆者の住む地方であれば「神戸新聞」を選択すると、神戸新聞のWebサイトに掲載されている社説が日付が新しい順に一覧表示されます(表示される社説の数は、新聞社のWebサイトに掲載されている社説の数によって決まるようです)。
一覧表示の中から気になるタイトルをタップすると、コンテンツがダウンロードされて画面に表示されます。メニューの[ブラウザで開く]を選択すると、Webブラウザを使って新聞社のWebサイトに掲載されている社説を読むことができます。
社説を読み終えたら、端末のバックボタンをして社説一覧に戻りますが、続いてバックボタンを押すとアプリが終了します。筆者は、新聞社を選択するダイアログが表示されることを期待していたのですが、新聞社を選択するダイアログを表示するには、社説一覧の画面で、メニューの[新聞社を選択する]を選択します。筆者のように、各社の社説を読み比べたい場合は、アプリを終了してしまうミスを招くインタフェースデザインになっているので、再度デザインを練り直して頂いて使い勝手を向上させていただきたいものです。
欲を言えば、もう少し凝った表示が欲しい
社説リーダーは、シンプルな使い勝手でわかりやすいアプリに仕上がっていますが、先で紹介したように、操作ミスを招くインターフェースデザインが気になります。少しの欲を許して頂けるのであれば、先で指摘したユーザインターフェースデザインの改善と、事前に新聞社をピックアップしておき、今日更新された社説を一覧表示して、まとめ読むことができる機能があれば、さらに使い易くなるのではないかと考えています。誰しもお気に入りの新聞社の社説は読み逃したくと考えるはずですから。
次回もビジネスで役立つアプリを
今回ご紹介した社説リーダーは、あえて王道から少し外れたアプリをご紹介しましたが、筆者は、スマートフォンならではの面白いアプリだと感じています。次回も、仕事に使えるアプリをご紹介します。