「SNSクライアントとしてのAndroidケータイを検証する」で、最後にご紹介するのは位置情報を利用したサービスの「foursquare」です。
他のSNSとは毛色が違う
すでにサービスを利用している方もいらっしゃると思いますが、これまでご紹介してきた、人との繋がりを扱うFacebookやGoogle+、短文を投稿して仲間と共有するTwitterとは毛色が異なるので、簡単にご紹介します。
foursquareは、位置情報に基づいたソーシャル・ネットワーキング・サービスです。
サービスに登録した利用者は、Webサイトやモバイルデバイス向けのアプリを使ってベニューと呼ばれる特定の場所でチェックインします。このときに、FacebookやTwitterのアカウントに、その情報を公開できます。
チェックインした利用者には、得点が与えられ、その頻度によりバッチが与えられます。
このバッチは、特定の場所でしか獲得できない固有の物もあり、利用者がサービスを継続するモチベーションを保つ工夫がされています。
チェックインした場所には「Tips」と呼ぶコメントを残すことができます。このTipsは、次にチェックインする利用者が読めるので、たとえば、飲食店にチェックインしたのであれば、その店のおすすめメニューをTipsとして残すような使い方ができます。
foursquareは、得点やバッチを獲得する楽しみの他に、ご紹介したTipsを共有する楽しみもあります。FacebookやGoogle+が、仲間との繋がりを強固な物にするツールと考えるならば、foursquareは、旅先などでよく見かける一言を書き残すノートのようなサービスで、場所を通じて緩い繋がりを作り出すツールとして考えられます。
foursquare公式アプリの入手とインストール
前振りが長くなりましたが、アプリのインストールを行います。
いつものように、マーケットアプリを起動して「foursquare」をキーワードにして検索します。
いくつかのアプリがヒットしますが、検索結果の先頭にチェックマークのようなイラストが描かれたアイコンが表示されているはずなので、それをタップしてインストールします。foursquareの公式アプリは、いつも星アイコンでレーティングが表示されている場所に、「Googleのおすすめ」と書かれているので、これを頼りに探し出すと良いでしょう。
foursquare公式アプリの初期設定
アプリの初回起動では、foursquareへのログイン画面が表示されます。
foursquareをはじめて使う場合は[メールで登録する]をタップして、画面に表示される指示に従って、サービス利用者として登録します。既に、foursquareのアカウントを持っている方は、[ログインする]をタップして、メールアドレスとパスワードを入力して、サービスにログインします。
foursquareアプリは、絶妙な初期値が設定されているので、インストール直後に取り立てて変更が必要な項目はありませんが、FacebookやTwitterにチェックインを公開したい場合は、メニューの[設定]をタップして、[ウェブ設定]カテゴリの[Facebook & Twitter]を選択します。
Facebookにチェックインを公開する場合は、[デフォルトでは、Facebook にチェックインを公開する]をチェックします。Twitterにチェックインを公開する場合は、[デフォルトでは、Twitter にチェックインを公開する]をチェックします。チェックインの状況の他に、獲得したメイヤーや新しいバッチを公開することもできます。
この設定ですが、Twitterの設定でFacebookに接続している場合は、注意が必要です。foursquareアプリでFacebookへのリンクを設定すると、foursquareアプリからの投稿とTwitter経由を経由してFacebookへの投稿とで、同じ内容が二度投稿されます。Twitterの設定でFacebookに接続している場合は、foursquareアプリは、Twitterへのリンク設定だけを行うようにして下さい。
同じ[ウェブ設定]のカテゴリにある[通知設定]では、foursquareで発生したイベントの通知設定が行えます。通知先は、Androidケータイへプッシュ通知か、登録時に入力したメールアドレスへ通知するかを設定できます。いくつかのイベントがありますが、これも初期値が絶妙なので、当分は初期設定のままで使って、何か不満が出たら設定を変更するような使い方で十分のはずです。参考までに、筆者は、スペシャルの[スペシャル(特典)を獲得したとき]の通知をプッシュ通知のみに変更しています。
次回も取り上げます
今回は、インストールと初期設定だけになりましたが、次回は、サービスの利用方法をご紹介します。