Androidケータイの歩き方

第75回個人所有のAndroidケータイを仕事に活用する!(6)

前回「出先で作成途中の書類を確認する」をテーマに設定して、ファイルをやりとりする方法として、定番のサービス「Dropbox」を使う方法をご紹介しました。

前回も触れましたが、データ流出などが起こらないように、十分に配慮して使うのが大前提にはなりますが、使い始めると、USBメモリを使ってデータをやりとりしているのが、馬鹿らしくなる程の便利さなので、まだ使っていない方は是非ともお試し下さい。また、最近のバージョンアップで、撮影した写真やビデオをアップロードできる機能が追加されたので、端末に写真やビデオを溜め込んでいて、空き容量が少なくなっている方は、導入してみると良いでしょう。

自分にマッチした運用方法を見つけ出す

それでは、パソコンで作成したWordやExcelのファイルをDropboxを使って、Androidケータイに同期して確認・編集作業を行ってみます。その前に、筆者の運用方法をご紹介します。

筆者は、Dropboxフォルダに「Work」と言う名前のフォルダを作成して、作業途中のファイルは、そこに保存して、作業が終わったらDropboxフォルダから別の保管場所へ移動するようにしています。これは、同期のために必要なファイルを都度コピーする手間を省くためと、作業後、Dropboxフォルダからファイルを移動するのは、共有していないはずのファイルが、他のユーザーから閲覧・編集できると言ったトラブルが発生する可能性がゼロではないので、自衛策として行っています。これは、筆者の例ですが、自分の使い方にマッチした運用方法を見つけ出してください。

WordのファイルをDocuments To Goで編集する

Word・Excelファイルの編集には「Documents To Go」を使います。

Dropbox同様、Documents To Goもこのジャンルでは老舗のアプリで、古くはPalm OSやWindows Mobileで使うことができました。Documents To Goは、閲覧のみが可能な無償バージョンと、編集ができる有償バージョンが存在します。編集ができるバージョンは『Documents To Go Full Version Key』という名前で、Playストアで配布されており1,199円で販売されています。月額の価格ではなく買い取り価格なので、WordやExcelのファイルを編集したいという場合は、許容できる金額ではないかと思います。今回は、編集可能なバージョンを前提にご紹介を進めます。

Documents To Goのインストールと初期設定

いつものように、Playストアアプリを起動して、⁠documents to go」をキーワードにして検索を行います。検索結果の先頭に、緑、赤、青の四角が重なったアイコンで「Documents To Go 3.0 Main App」と表示されているはずなので、それをクリックしてインストールを行います。編集可能なバージョンを入手する場合は、⁠Documents To Go Full Version Key」も一緒にダウンロードしてインストールします。初期設定の必要はないので早速使ってみます。

編集可能なバージョンも入手する場合は、Documents To Go Full Version Keyも入手する
編集可能なバージョンも入手する場合は、Documents To Go Full Version Keyも入手する

DropboxからWordファイルを開いて編集する

Dropbox経由で同期したWordファイルを編集する場合は、Dropboxアプリを起動して、Wordファイルが保存されているフォルダへ移動します。編集したいファイルをタップすると、ファイルのダウンロードが始まり、終了するとDocuments To GoのWordアプリが起動して、ファイルの編集が可能になります。ファイルを保存をしてDropboxに戻ると、そのファイルが同期の対象となります。この時点で、お使いの端末がネットに接続されていれば、何の操作もすることなくパソコン側のDropboxと同期が行われます。これまで、メール添付で端末に転送すると言った方法を取っていたのであれば、それが馬鹿げたことに思えてくる程、簡単で便利に使えます。

Wordファイルを編集している様子。編集機能に関しては、別の機会を設けて紹介する
Wordファイルを編集している様子。編集機能に関しては、別の機会を設けて紹介する

重要ファイルは、パスワードを付ける癖を付ける

重要情報や機密情報を含んだWordファイルを、端末で閲覧・編集するといった運用は、データ流出のリスクを避けるために、できる限り避けるべきだと筆者は考えていますが、そうもいかない場合もあるはずです。そんな場合は、WordやExcelのファイルにパスワードを設定した上で、Dropbox経由で端末と同期するように心がけてください。これは、絶対的な方法にはなりませんが、もしもの場合に有効な方法となるはずです。肝腎のDocuments To Goですが、パスワード付きのファイルを扱うことができるので、こうした運用をしても難なくこなすことができます。

パスワード付きのファイルを開いたところ。重要ファイルは、パスワード付きでやりとりすることもできる
パスワード付きのファイルを開いたところ。重要ファイルは、パスワード付きでやりとりすることもできる

今回は、Documents To Goの編集機能については触れませんでしたが、別の機会を設けて取り上げます。

今回取り上げたアプリ
Dropbox
Documents To Go

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