今回を含めると合計で11回のシリーズになりましたが、外出先で便利に使えるサービスやアプリをご紹介して締め括ります。お決まりの文句ですが、社外のサービスを使って業務情報をやり取りする事を禁止している会社もあるので、運用規則を確認して厳守するようにしてください。
テキストチャットの活用で連絡手段の幅を広げる!
メール以上に密な連絡が取り合える手段として、テキストチャットを仕事でも活用する方法が考えられます。電話とは違い、相手のステータスを確認して連絡できるので、効率的なやりとりが可能です。また、Androidケータイであれば、ケータイの通話が禁止されている電車などで、テキストチャットが使えるので連絡手段の幅が広がります。
テキストチャットのアプリは、SkypeやLINEなどの音声通話も可能なアプリを使えば、さまざまな局面で活用できるはずです。当然ですが、連絡相手にも同じサービスのアカウントを取得してもらい、アプリをインストールしてもらう必要がありますが、SkypeやLINEのような、メジャーなサービスであれば大きな障害にはならないはずです。
業務用のパソコンに、アプリがインストールできない場合は、Google+などのWebサービスのテキストチャット機能を使う方法も考えられます。Google+であれば、Android 4.0からは標準でクライアントがインストールされているので、アプリをインストールする手間も省けます。また、Androidケータイを使っている時点で、Googleのアカウントを入力しているはずなので、面倒な初期設定も必要ありません。
外出先で印刷したい!を解決
客先に出かける途中で、必要な資料を印刷し忘れたことに気づいたり、外出中に作成途中の資料が仕上がったので、これから出かける客先で提出したいと考えることがあります。こんな時は、セブンーイレブンのマルチコピーをプリンターとして使えるサービス「net print」が活用できます。Androidケータイ向けのクライアントアプリは、Playストアから入手できます。net printを使った場合の費用は、A4用紙の場合、白黒が20円/枚、カラーが60円/枚なので、常用できるサービスではありませんが、どうしてもの時には活用できるはずです。
net printは、アプリからだけではなく、Webブラウザからも使えます。
たとえば、資料をマルチコピーでプリントする場合、資料作成にパソコンを使っているはずで、その流れで、パソコンのWebブラウザでことを済ませてしまい、Androidケータイの出番はないかもしれません。
では、Androidケータイ用のクライアントの出番はいつでしょうか? 筆者の場合は、Androidケータイで撮影した写真を、すぐにL版サイズでプリントしたいときがこれに当てはまります。ひんぱんにL版サイズで写真をプリントするのであれば、用紙のストックを持っている場合も多いかと思いますが、おおかたの場合は、印刷したいと思ってから購入することになるので、用紙まで用意されているnet printは便利に使えます。ただし、400枚入りのL版サイズの用紙が1,600円程度で購入できることを考えると、大量にプリントする場合は、30円/枚のプリント代は高く付くので、利用局面を見極めて活用する必要があります。
バッテリの残量が気になりはじめたら
携帯端末にとって、バッテリは永遠の課題です。
最近は、10,000mAhの容量を持つモバイルバッテリが3,000円程度で購入できます。これであれば、機種によって変わりますが、3回程度は満充電にできるので、こうしたアイテムを買いそろえるのも1つの選択肢となります。とは言え、モバイルバッテリは荷物になるので、コンセントが使えるカフェなどで充電する方法も選択肢として残ります。
カフェで充電すると言っても、勝手知ったる場所であれば、コンセントを解放しているところがわかりますが、初めての場所では簡単に見つけられません。そこで、電源を解放している店舗が検索できる「電源検索Lite」を使います。アプリは、Playストアで入手できます。起動すれば、現在地を中心に電源が使えるカフェやファストフード店を地図上に表示してくれるので、コンセントを解放しているところを見つけることができるはずです。
まとめ
個人所有の端末を仕事にも活用としようとう流れは、はじまったばかりで、ノウハウの蓄積がたくさんあるワケではありません。よって、ひとつひとつの問題や課題に対してアイデアをひねりだして、工夫して活用していく局面にも出くわすはずです。
現実、こうした手間も楽しめるくらいの余裕がないと、個人所有の端末を積極的に仕事に活用するのは難しいという場合もあるかもしれません。こうした状況で得られたノウハウは、今後の糧となるはずで、おっくうがらずに挑戦してください。大きな障害なく、個人所有の端末を仕事にも使える場合は、ご紹介してきた記事を参考に、うまく活用してください。