今回は、連載最終回ということで「GTD+R」のテクニックについてご紹介しようと思います。ご紹介するテクニックの多くは、GTD+R実践者の方々から教えていただきました。
タスクをシャッフルする
「やるべきこと」が目の前に沢山あると、あまりヤル気が出てきませんよね。
そこで、おすすめしたいのが「タスクをシャッフルする」というテクニックです。
GTD+Rでは毎朝、フィールド上でタスクの振り分けを行いますが、この時にタスクの山からどれを優先してやるかをシャッフルして決めるのです。
シャッフルすると、どのタスクから始めるかをクジのようにして決めることができるので、頭がリフレッシュされ、タスクそのものに新鮮味がでてきます。
ロディアのタスクシートがトランプと同じくらいのサイズという特徴を活かしたGTD+Rならではのテクニックです。
テクニック提供元:Scratch Sourceさん
URL:http://www.okoze-esca.net/blog/archives/11
サイトマップを作る
ホームページ制作のお仕事をされている方は、サイトマップを作る場面があると思います。
どのようなサイト構成にするかを、ページの階層や遷移などをイメージしながらサイトマップを考えます。この時にGTD+Rで書き出したタスクシートを活用するという方法があります。
タスクシート1枚=1画面として考え、書き出したシートをテーブルに並べてサイトマップをリアルに考えていくのです。これは、大勢でディスカッションしながらサイトの構成を検討するのに適しているテクニックです。
テクニック(写真)提供元:hirossyさん
URL:http://d.hatena.ne.jp/hirossy1977/20070607/1181177383
マインドマップを作る
筆者は、仕事でマインドマップを書くことがよくあります。特に新しいサービスやビジネスを考える際に使うのですが、マインドマップをいきなり書き出すことはしません。
GTD+Rのタスクシートを利用してロディアにアイデアを書き出していきます。もちろん1枚が1フレーズになるように書き出します。書き出す作業は、時間を決めて集中して行っても良いのですが、新しい良いアイデアを思いつく瞬間は、電車の中や食事中、入浴中など様々です。
そこで、筆者の場合は、ゆっくりと書き出しを行い、シートが溜まった段階でマインドマップに落とし込んでいくようにしています。
記憶やアイデアの断片をつなげてマインドマップ化するこのテクニックはオススメです。
(このテクニックも、hirossyさんに教えていただきました。)
テクニック(写真)提供元:hirossyさん
URL:http://d.hatena.ne.jp/hirossy1977/20070606/1181176990
かんばんプラグイン
GTD+Rでは、書き出したタスクをTODAYのポケットに入れて、タスクを処理していくのですが、机の上でタスクの見える化をするために「かんばんプラグイン」というプラグインを用意しています。
「かんばんプラグイン」は、GTD+Rに「ソフトウェアかんばん」を組み合わせたもので、タスクシートをTodoの領域に置き、着手するときにDoingの領域に移すようにします。こうすることで、「今やっているタスク」と「次にやるタスク」とが明確になります。
そして、もう1つ大きな特徴は休憩シートを作るというところです。適度な休憩は次の仕事を加速化するエネルギー源になります。この休憩もタスクシートとして書き出して「見える化」します。
「かんばんプラグイン」は、仕事と休憩の区切りが明確になって段取り上手になるテクニックだと思います。
かんばんプラグインの詳細は、こちらに掲載しています。
捨てる勇気
GTDで問題となるのは、「あとでやる」「いつかやる」タスクが溜まりすぎてしまい、先送りばかりになってしまうことです。
ソフトウェア開発でも同じですが、使わない機能やソースコードを、後で使うかもしれないと残しておくよりも、使わないものは削除するほうがメンテナンス性を高めて身軽になることができます。これは、GTDのタスクでも同じです。
「いつかやる」タスクは、「べつにやらなくてもよい」タスクと認識して、いつまでも居座り続けるようなタスクは、思い切って捨ててしまいましょう。必要と感じたときにまた書き出せば良いのです。
今回で、「GTDでお仕事カイゼン!」の連載が最終回となりました。10回にわたってGTDに関するライフハックネタをご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
GTDが皆様のお仕事をカイゼンするきっかけにつながればうれしく思います。
ご愛読ありがとうございました。