ギークじゃなくても楽しめる! 新はてなブックマーク

第4回関心がみんなとつながる! お気に入り機能の楽しみ

前回は、注目エントリーや人気エントリーの使い方などを紹介しました⁠。

※ ちなみに「注目エントリー」「新着エントリー」に名称が変更されましたので、今後はそちらに表記を合わせます。

そうしたページに並ぶものは多くの人が興味を持っている物事ですから、役に立つエントリーもありますしおもしろいものも見つかります。しかし、どうしてもたくさんの人が注目する情報となると、ゴシップやお手軽な生活テクニックといった、テレビやワイドショー、雑誌でも紹介されそうな話題が多くなりがちなのも事実ですね。

たとえばベストセラーやテレビ番組の視聴率ランキング上位のものが、全て自分の好みと合うとは限らないように、人気がある情報だけを追いかけるのでは少々物足りないこともあるでしょう。万人に受け入れられる話題だけでなく、自分の趣味や興味のあるジャンルに関連した情報を絞って獲得するために、活用したいのがお気に入りという機能です。

お気に入りはウェブ版「耳をすませば」

ジブリ映画の「耳をすませば」では、主人公が図書館で借りる本の貸し出しカードに、よく同じ名前が載っていることに気がつくところから物語が始まります。自分と同じ本を読む、しかも自分よりも先に借りているわけですから、どんな人だろうか、また自分と趣味が合うだろうか、と思いを巡らせるわけです。

はてなブックマークのお気に入りは、そうした気になる人が興味を持っていることを実際に見れる機能です。具体的にはお気に入りに登録することで、特定のユーザーのブックマークを自分のページに表示できます。

図1
図1

これが注目エントリーなどと大きく異なるのは、選んだ相手の個性が強く活かされた情報が得られることです。例えば私はあまり英語が得意ではないため、英語圏のブログを読んだり、海外で流行している話題などを自分で探すのは手間がかかります。そうしたとき、語学が堪能なユーザーをお気に入りに登録しておくと、その人が集めた情報をそのまま見ることができて、非常に便利です。

また最近、私はJavaScriptを勉強しているのですが、同じgihyo.jpで 「Firefox 3とFirebugで始めるJavaScript開発」を連載されていた堀邦明さん(はてなID HolyGrailなど、技術者の方々もお気に入りに登録しています。まだ初心者の私の知識では難しい手法なども、そうしたその分野に明るい人がチェックしているエントリーやブログなどを参考にすることで、その技術の理解に繋がります。

お気に入りの使い方

お気に入りの登録の仕方は、ブックマークのコメントのページでアイコンにカーソルを合わせると

図2
図2

このようにそのユーザーについて詳しい情報が表示され、そこから追加することができます。または、ユーザーごとのページから登録もできます。

図3
図3

このときの目安として、お気に入られの数をチェックしてもいいかもしれませんね。お気に入られとは、それだけそのユーザーが他の利用者からお気に入りに登録されていることを示しています、当然その数が多いほどそのユーザーが関心を集めているわけですから、指標の1つになるでしょう。

そうして追加したら、自分のブックマークのページからお気に入りでチェックできます。

図4
図4

お気に入りに誰を選ぶか?

お気に入り機能を使うに当たって最も重要なのは、誰を選ぶか? という点です。

ユーザーにはそれぞれさまざまな嗜好や考えがあって、はてなブックマークを利用していますから、その中で自分の目的に合うような人を選ぶのはなかなか難しいですね。そうしたとき、ある程度ブックマークを利用しているなら、自動的にお薦めユーザーを選んでくれる機能も用意されています。

図5
図5

お気に入りのページから、おすすめユーザーをクリックすると

図6
図6

このように、これまでのブックマークの傾向に近いユーザーを選んでくれます。またこれは公式のサービスではありませんが

好みの近いはてなブックマーカーを探そう!

を利用するのもいいでしょう。こちらでは、タグを指定して絞りこむこともできて非常に便利です。

そして、お気に入りを選ぶ目安としてもう1つ参考になるのが、タグ一覧。はてなブックマークではそのユーザーが使うタグを大きく表示させています。

図7
図7

タグの傾向や使い方、そして大きさからどういった分野に興味を持っているのか、タグ一覧を見ることも選ぶ指針になりますね。

興味のある人を登録していく

こうして説明してきましたが、お気に入り機能は実際使ってみないとなかなかおもしろさが伝わらないかもしれません。実際私自身も始めから使いこなせていたわけではなく、最初はあまり考えなしにいつもよく読むブログの人を登録していました。しかしそうすると普段のエントリーではわからなかった音楽の趣味や、インテリアに興味を持っている事など、その人の意外な一面を垣間見ることができて、興味深かったですね。

必ずしも情報収集という側面ばかりでなく、気になる人をより理解することもできますし、そしてその人を通じて自分の視野を広げることにもつながるでしょう。

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