5月25日にau向けスマートフォンとして発売されたHTC製の「HTC J ISW13HT」(以下、HTC J)は、グローバルモデルの「HTC One S」をベースに日本国内での需要が高いと言われている「おサイフケータイ」「ワンセグ」「赤外線」機能を搭載したモデルです。しかし、単に国内向けの機能を搭載しただけでなく、auとの協業により本体デザインやユーザインターフェースなども日本専用に作り込まれている点が特長です。
これまでにもHTCは、au向けのAndroidスマートフォンとして「HTC EVO WiMAX ISW11HT」や「HTC EVO 3D ISW12HT」を日本市場に投入してきましたが、これらはグローバルモデルを日本で使える仕様にしたモデルであったのに対し、HTC Jは日本のために作られたモデルであることが大きく異なります。
前述のように、おサイフケータイ、ワンセグ、赤外線の各機能をサポートし、デザイン面においても、グローバルモデルのHTC One Sと比較して採用している素材や全体の形状のほか、電池パックの交換が可能になっていたり、カラーバリエーションも日本向けに用意されたりなどまったく別物といえるモデルになっています。
そのため、単にホーム画面やメニューの見た目が他のAndroidスマートフォンと違うというわけではなく、ホーム画面のカスタマイズ操作やカメラ機能、音楽機能、ウィジェット、ロック画面、ジェスチャー操作などさまざまな部分がHTC Senseの一部となり、その集合体がHTC Sense 4.0であり、HTC Jなのです。