今回は、iKnow!で提供されているアイテムの検索機能、その活用方法をご紹介します。また、iKnow!のヘビーユーザーには気になる、ランキングについても書いてみたいと思います。
注目のアイテムをクリックしてみよう!
iKnow!サイトのメインメニューで「アイテム」を選ぶと、画面左にiKnow!アイテムバンクと表示があり、検索窓があります。ここには「調べたい言葉をここに入力してください」と説明がありますように、調べたい英単語やフレーズを入力すると、iKnow!の学習アイテムとして登録されている単語やフレーズが表示されます。この機能の便利な使い方はあとでご紹介します。
画面中央には、注目アイテムというタイトルで、無作為に選ばれた英単語、その音声再生アイコン、日本語、イメージ写真が横に3列、縦に6段ずらりと並んでいます。このイメージ写真を眺めているだけでも楽しいですが、ぜひ気になるアイテムのイメージ写真をクリックしてみましょう。アイテムの文字リンクをクリックしてもOKです。
すると、そのアイテムの詳細画面に変わり、先ほどのイメージ画像と、それに対応する例文が、英語と日本語で表示されます。また、他に例文があるものは、そのイメージ画像とともに例文が表示されます。もちろんどの例文も音声再生アイコンが付いていますので、音声をチェックすることができます。
注目アイテムの画面右側には「最近かかれたアイテム」という項目があります。アイテムと音声再生アイコン、その記事を書いたユーザーのイメージ写真、日記へのリンクがずらりと表示されています。面白そうな記事タイトルなど見つけたら。クリックしてそのユーザーの日記などを読んでみるのも楽しいでしょう。
ネイティブの声を聴いて何度もリピートしよう!
試しに、注目のアイテムから「best」という単語をクリックしてみましょう。すると詳細画面になり2つの例文が表示されます。
そして各例文の頭には、音声を再生できるアイコンがありますので、ここにマウスのポインタをあててクリックします。最初は画面のテキストを見ながらリピート。そしてまたクリック、またリピート。次には目をつぶってクリックし、再度音声を聴いただけで画面は見ないでリピート。これを何度か繰り返します。簡単に10回ぐらい連続でリピートすると口になじんできて、単語の意味だけではなく、例文ごと暗記できてしまいます。
何度聴いても惚れ惚れする、耳に心地よいネイティブスピーカーの声は、英語学習者にとって理想的なお手本です。
そして例文の下には、このアイテムが出てくるコース名とそのリンク、またそのコースの現在の学習者数も表示されています。またその下には、最近このアイテムを学習した、ユーザーのプロフィール画像がずらりと表示されています。ユニークなプロフィール画像があったらクリックしてみてみるのもいいでしょう。その人の登録しているプロフィールが閲覧できます。と、まあこのように、iKnow!サイト内をウロウロしてしまうのですが、これもまたiKnow!の楽しいところでもあります。
さらにこの画面右側には、このアイテムについて書くという項目があり、その下にある「日記を書くアイコン」をクリックすると、そのアイテムの画像、例文を本文に取り込んで日記を書くこともできます。日記を書くネタに困ったら、この学習したアイテムについて日記を書くと、簡単で楽しい日記になることでしょう。また、より記憶に定着もするでしょう。
iKnow!アイテムバンクの検索は音声・例文付きの電子辞書
筆者が頻繁に利用するもので、とても便利だと思ったのが、先ほどのアイテムのメインメニュー右側にあった、iKnow!アイテムバンクの検索窓です。ここにローマ字をタイプすると、瞬時にiKnow!サイト内で学習する単語やフレーズがずらりと一覧で並びます。もちろん英単語の綴りが間違いなくタイプできれば言うことないのですが、ごく一部だけタイプしても検索にひっかかります。例えば、検索窓に「tea」とタイプしてみましょう。
すると、tea(お茶)の単語だけではなく、瞬時にteaの綴りが含まれる単語が検索できます。その中で、黄色の背景になって表示されているアイテムは、学習済みのアイテムです。もちろん検索表示されたすべての単語には、例文などを表示する、そのアイテムの詳細画面へのリンクが貼ってあります。検索して気になるアイテムがあったら、クリックして例文もチェックしてみましょう。
他で学習した英単語をiKnow!でアイテム検索
英語を学習されてる読者の皆さんは、iKnow!サイト以外でも、学校や職場や英会話スクール、海外のサイトや本などで、単語の意味がわからなくて辞書などで調べたりすることがあるでしょう。そんな時、iKnow!サイトにアクセスできるなら、ぜひアイテム検索でその単語を検索してみてください。検索結果が表示されたら、きっと嬉しくなります。例文の音声も聴いて、より理解も深まります。
筆者は「LingQ」というカナダに本社があるオンライン語学スクールで、Skypeを使ったライブのオンラインレッスンを受けています。先生はアメリカ人で、生徒は私と他数名の日本人です。以前レッスン中に先生が「obesity」という言葉を連発したのですが、私はこの言葉の意味が最初さっぱり分かりませんでした。質問をしたりするうちに、何となく「肥満」という意味かなあと、おぼろげながらに分かったのですが、レッスン中はいまいちすっきりしませんでした。レッスン後にiKnow!にアクセスして、アイテム検索でさっそく「obesity」を検索すると、ありました、ありました。太った男の人がビールを片手にポテトをつまんでいるイメージ写真、そしてもちろん例文もありました。
An unhealthy diet can lead to obesity.
不健康な食生活は肥満につながる。
音声再生アイコンをクリックして発音もチェックしてみると、つい先ほどアメリカ人の先生が発音していた「オビシティ」の発音そのままでした。こうして、iKnow!でアイテム検索でチェックして、その単語、例文を見つけると、イメージ写真も強烈だし、iKnow!アイテム検索で出てきただけで嬉しくなって、もう絶対忘れない英単語になってくれます。ということで、iKnow!のアイテム検索は、強力な音声・例文付きの電子辞書として活用すると効果倍増です。
iKnow!で学習した単語に他で出合うとすごく嬉しい!
また逆に、iKnow!サイトで学習した英単語やフレーズが、学校のテストに出てきたり、洋画を見てたら出てきたりすると、とても嬉しいですよね。筆者はまだiKnow!でも修行不足なので、DVDで洋画などを見て思わず「これiKnow!で覚えた!」などと、飛び上がって嬉しかった経験はありません。しかし、LingQのポッドキャストで、ネイティブスピーカー同士が雑談しているのを良く普段から聴いているのですが、ある日その会話の中で「I was overwhelmed by...」と言う表現が2度出てきたのです。ちょうどその頃、TOEICチャンネルの、「さらに!TOEIC上級リーディング」のコースで、「iKnow!」や「dictation」をやっている頃で、この「overwhelmed by」というアイテムを学習していて、「圧倒された」という意味だとしっかり覚えていたのです。もう、そのポッドキャストを聴きながら、とても嬉しかったのを覚えています。iKnow!で学習する前は知らなかった単語だったので、とても印象に残っています。これからiKnow!で地道に学習を続けていけば、実際の場面やiKnow!以外で英語学習をしているときに、iKnow!で学習した単語やフレーズに出会う
・・・
という、すごく嬉しい瞬間が何度も来ると思います。Thank you, iKnow!ですね。
ランキングで熱くなる!トップランカー達は超人か?!
メインメニューからユーザーアイコンを選び、ランキングタブを選択すると、「iKnow!」、「dictation」の各ランキング一覧画面が表示されます。
iKnow!ベスト10のランキングは、「学習中アイテム」「学習完了アイテム」の2つのカテゴリーに分かれ、それぞれ今までの累積「総合ランキング」「今月」「今週」の3つの種類のベスト10ランキングが表示されます。iKnow!サイトもどんどんユーザー数が増加して、10万人も突破と報告されていますので、その中でベスト10の中に入るのは至難の業です。iKnow!アプリケーションをやっている人なら、アイテムを学習完了するのにどれだけ大変か分かると思います。それを、トップランカー達は、何千というアイテムを学習完了してる人ばかりです。そのランキングに載るほど、すごい学習量をこなすiKnow!ユーザーがいるというのを目にするだけでも、とても刺激になります。
Dictationも、「スキルレベル」「学習完了アイテム」の2つのカテゴリーに分かれ、これもそれぞれ、「総合ランキング」「今月」「今週」の3つの種類のベスト10ランキングが表示されています。Dictationのトップランカー達はiKnow!以上にマニアがそろっているようです。スキルレベルで90以上のスコアなど神業的です。筆者もdictationが大好きですからハマっていました。昨年の10月、11月初旬と、iKnow!サイトがオープンして間もない頃は、比較的簡単なコースで間違いなく、それなりの速いスピードでタイピングすると、90点以上のスコアが出たこともあります。昨年にコースの難易度なども加味してより正確なスコアを算出するということで変更になって以来、90点以上のスコアなど出たことがありません。スキルレベルのトップランカー達はきっと、超人的なリスニングスキルと、タイピングスキルの両方を兼ね備え、なおかつ負けず嫌いの性格もあわせ持った只者ではない人達だと想像できます。
Dictationの学習完了アイテムのベスト10、これもすごい数字が並んでいます。かつては筆者も指が腱鞘炎になるまで、ここ、iKnow!サイトのDictationにハマりました。そしてまだユーザー数も、1万人とか2万人の頃でしたので、ランキングにも名前が載りました。名前がランキングに載ってしまうと意識せざるおえません。よりDictationしたくなってくるのです。自分のランキング上下のユーザーを意識しながら、長年の英語学習人生で、あれほど短期間にたくさんDictation学習をしたことありませんでした。それなりの時間はとられましたが、決して無駄にはなってないと確信しています。ユーザー数もどんどん増えて、ちょっとDictationもお休みしていたら、あっという間に抜かれてしまって、ランキングに載るのも難しくなってしまいました。
私の友人も、昨年までDictationのランキングのトップを独走していました。あのランキング表示がとても励みになると言っていました。うまい具合に学習者をその気にさせて、夢中にさせてくれるランキングの仕掛けはすごく効果的です。会員数も増えたのですから、トップ10だけではなく、ぜひトップ1000ぐらいまで表示して欲しいものです。そしたら私もまた、Dictationのやる気が倍増するかもしれません。
今回はアイテム検索、ランキングなどについてご紹介しました。次回は、筆者のiKnow!フレンドにメールで簡単なインタビューをして、iKnow!の魅力、活用法などを聞いて、面白そうなものをご紹介したいと思います。また、できたらiKnow!の今後の展開なども、iKnow!スタッフやチャンネルオーナーなどにも聞いてみたいと思っています。次回がこの連載の最終回の予定です。感想などよろしくお願いします。