シンプリシティとホスピタリティが共存する優しいフォルム
角を丸くした四角形が、ジャスパー・モリソンのデザインではたびたび用いられる。その図形は彼の名刺にもエンボス加工してあり、どれだけ愛着があるのかが想像できる。
直線だけで構成されたフォルムにくらべて実際に人に優しく、視覚的にもソフトなかたち。それは「ローパッド」の主要な構成要素でもある。だからこの椅子は無駄のないデザインでありながら、冷たさを感じさせることがない。
構造の特徴は、座面の3か所に厚みのあるパッドを入れたこと。これによってファブリック部分がくたるのを防いでいる。さまざまな点で現代的なホスピタリティを感じさせる椅子だ。