こんにちは、スマレジの山本です。米SquareのWebサイトで「EMVに対応する」というページを発見しましたので、それについて書いてみます。
EMVって?
EMVとは、EuroPay(ユーロペイ)、Matercard International(マスターカード・インタナショナル)、Visa International(ビザ・インターナショナル)で合意したICカードの統一規格で、頭文字をとって名付けられました。
言葉には馴染みがないと思いますが、簡単にいえば「ICチップ付きクレジットカード」です。
4桁の暗証番号を入力するタイプのカード決済です。当然ながら磁気テープのタイプよりもセキュリティが強化され、偽造などの悪用がされにくいです。
日本ではすでに幅広く導入されていて馴染み深いものですよね。EU(ヨーロッパ)では、日本よりもさらに普及しているようです。逆に、アメリカではあまり普及していないようです。
最近話題のスマホ利用カード決済
Square、コイニー、楽天スマートペイ、Paypal Here などがしのぎを削っているスマホを利用したカード決済サービスですが、安価で手軽に導入できて爆発的に広がっていますが、基本的にはどれも磁気カードリーダーです。
では、EMVタイプのものはないんでしょうか? そうです。今はないんです。
しかしながら、EMVタイプの実現に向け、開発を進めている会社はたくさんあります。もうハードウェア(リーダー)は完成していて、未開通ながらすでに販売開始しているものもあります。
- フライトシステム社のPayment Meister
- リンクプロセシング社のAnywhere
- ロイヤルゲート社のPAYGATE
などは、すでにリーダーが販売されていて、各社ともサービスインに向けて着実に進んでいるように見えます。
また、米Squareでも、EMVに対応するという発表がされており、開発を進めているようです。
- Square社のEMVページ
- https://squareup.com/emv
Square社のリーダーは、4桁の暗証番号を入力する部分(PINパッド)がありません。iPadなどの画面上で入力するタイプになるのでしょう。
前述の日本で販売中のものは、どれもPINパッドを搭載していますから、それらに比べ、非常にコンパクトなハードウェアになっています。日本では、不正を防ぐ目的で PINパッドつきのものしかいまは認められていませんが、今後どうなってゆくかは見えません。
EMV対応の製品がこれからどんどん登場してくるでしょう。とても楽しみですね。