決済会議

第31回プリペイドカード

こんにちは、スマレジの山本です。最近はほぼカリフォルニアか東京にいます。

さて、スマホ決済の Square社から、低コストでオリジナルのプリペイドカードが作れるサービスが登場したというニュースを読みました。すでに米国では導入されているそうで、日本では店舗限定で先行サービスインしたそうです。お店の人は、自分のお店のプリペイドカードを手軽に作成できるようになるとのこと。

すごく良いですね!

スマレジの場合は、自前のポイントシステムが運用できる機能を持っています。

ぼくはプリペイドカードについてはノーマークだったので、軽く調べてみたことをシェアします。

プリペイドカード

古くはテレホンカードから始まり、今では iTunesカードなど、まぁまぁ馴染みのあるものだと思います。仕組みとしては、消費者が先にお金を払い、残高を消費してゆくのが基本です。

プリペイドカードは金券(有価証券の一種)と同等だそうです。

プリペイドカードのメリット

お店の人が自分のお店のプリペイドカードを販売するメリットは何でしょう。

考えられるのは、

  1. 現金が先に得られる
  2. 顧客満足度向上
  3. リピーターが増える

といったところでしょうか。

①現金が先に得られる

これはシンプル。売上にはならないとしても現金が先に手に入るというのはとてもありがたいですね。

②顧客満足度向上

たとえばエステなどで贈答用のプリペイドカードがあれば、記念日などに利用してもらえるので顧客満足度が上がります。

③リピーターが増える

消費者としては、残高を消化しないと損だという発想が働くでしょうから、残高を使い切るまでお客さんは足繁く来店してくれることでリピーター増加に繋がるでしょう。

デメリット

デメリットは以下のようなものが考えられます。

  1. 会計処理が複雑になる
  2. インセンティブ分の出費
  3. 一度発行したら、そのサービス提供をやめられない

①会計処理が複雑になる

現金決済やカード決済より複雑になります。また、消費者が保有するプリペイドカード残高をしっかりと管理してゆく必要があり、その分コストになります。

②インセンティブ分の出費

プリペイドカード自体の製造コストや、⁠1,200円カードを1,000円で販売する」ようなインセンティブ分がコストになります。

③一度発行したら、そのサービス提供をやめられない

プリペイドカードの場合、有効期限を設定するのが難しいでしょうから、一度発行してしまったら、いつお客様が来店してサービス提供を求められるかがわかりませんから、サービスメニューを変更することが難しくなります。

会計処理は?

さて、プリペイドカードを発行した場合、会計処理はどうするべきか。

平成20年に金融庁から発行されている資料(PDF)を見ると、プリペイドカードを販売した際は、借方に「現金⁠⁠・貸方に「前受金(商品券⁠⁠」として負債に計上しましょうと書かれています。

 1000円のプリペイドカード発行
借方貸方
現金1,000円前受金(商品券)1,000円

そして、プリペイドカードが使用された際は、借方に「前受金(商品券⁠⁠・貸方に「売上高」として売上計上しましょうと書かれています。

 プリペイドカードが500円分消費された
借方貸方
前受金(商品券)500円売上高500円

参考情報として、長期未使用のプリペイドカードについての取り扱い方法も記載されています。

“未使用の商品券について、将来の使用見込みの可能性が低いと判断した場合には、負債への計上を中止し、収益に計上。”

雑益として計上するそうです。

いかがでしょうか、プリペイドカード。

ご要望が多ければスマレジにも搭載します(笑)

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