見やすいテレビ番組表
テレビの番組表のことです。 テレビといっても、まあほとんど定期的に見ている番組はなく(じつは2010年度の今年度は久々に仮面ライダーも見ていない!)、せいぜいニュースとライブのスポーツ程度なのですが、まあそれでも毎日テレビ番組表だけはインターネットから手に入れて見ています。
わたしの居住地のテレビ番組表では、TVKやMXTVなどの地方局と放送大学をあわせて、けっこうな数のチャンネルがあります。 毎日の番組表だけでも、これまたけっこうな行数になります。ざっくりいうと、朝8時から深夜4時までのあいだに、約180番組です。どう考えてもこれは少ないというには無理のある数です。
情報を圧縮して7±2へ
ひとが一度にどの程度の数を理解できるのかについてのさまざまな知見によれば、ひとつの目安となる数は7±2のマジカルナンバー7です。7つ程度までであれば、ひとは一度にものごとを個々の事物として把握できるらしいのです。ワーキングメモリの限界がこの数だといわれています。
考えてみても、1日に10も番組を見るというのはかなり稀で、だらだらと地上波を見るというスタイルはもはや完全に過去のものとなり、それよりはYouTubeやDVD/Blu-rayなどのメディア系をみている方が、遙かに時間としては長いわけです。そこで、この180を可能であれば5番組程度、そうでなくてもスクロールせずにすませる範囲に圧縮したいと長いこと考えてきました。
辞書の充実
最初に考えたのは、好きな/好きでないアーティストやセレブ、スポーツ選手の一覧辞書を作る方法でした。これも、継続しながら作成をつづけているのですが、気になるアーティストは列挙していけばきりがないし、ぜったいに見ない番組リストも、これまたきりがありません。
たとえば、わたしは2時間サスペンスとかはまず見ないのですが、それをオミットするための辞書といったら、もうなんといとうか、すごいことになっています。
なぜ船越英一郎は(見ていないのでよくわからないので、おそらくほかの方もいらっしゃいますが)、毎週のように編集者になったりカメラマンになったり弁護士になったり検事になったりするのだろうかと、なかなかたいへんなことですよと思ったりして途方にくれます。さすがは2時間ドラマの帝王。嫌いじゃないですけどね。お父さんの故・船越英二も、品のあるおじいさん役が印象に残ってますし。
ただこの、肩書き+フルネームという単調なタイトルはなんとかならないものでしょうか。まるで、これを見ると、「今週は〇〇をやってるけどほんとうは、だれをやっても船越英一郎だから」とエクスキューズを聞いているように思えてきます。キムタクはいつもキムタクだし、マンネリは個性だと思いますが、この番組名の単調さにはすこし辟易します。
ま、そんなことはさておき、これを番組名ではじこうとすると、それを辞書として列挙する必要があり、仮面ライダーの辞書もそうでしたが、どんどん辞書は大きくなる傾向にあります。
辞書が大きくなる分には、別に気に病む必要はないのです(それにこのように列挙していると、まるで2時間サスペンス通みたいな気持ちになってきて、ふと次は見てみようかなどという気持ちになることもないでもないです)。ただし、自動登録しない場合には、なかなか手間です。たぶん辞書的なアプローチは、さほどうまくいきそうにないということが、1年ほど続けてみてわかってきました。番組はつぎつぎと出てくるので、肩書きと人名を抽出して登録するのを自動化するのは、かなり困難だからです。
そして、紅蓮や窓際などは姓としてはかなり奇抜で、そういうのを辞書としてもっている可能性があるのは、Googleのかな漢字変換くらいでしょうか。番組名は変化しますが、番組枠はあまり変わらないので、番組枠単位でオン/オフを設定する、というのもないではないなと思います。これについては追って考えてみたいと思います。
リッチ感のためのアイデア
半年程前に別のアプローチとして思いついたのが、「先週と同じ番組は連続番組なのでほぼオミットしてよい」というアイデアでした。先述したとおり、ニュースとライブのスポーツしか見ない場合は、(ニュースはさておき)スポーツはほぼすべてが通常の番組構成とは異なる構造になっています。
さらに、先週と同じではない番組というくくりにして辞書を適合させると、新番組や番組改変期には、新番組やスペシャル番組をリストすることが容易になります。従来からの辞書方式を加えることによって、作成&運用をはじめて約1年9カ月ほどの経過した現在で、毎日のマイ番組表は、約60行ほどに収まるようになりました。180行を60行にできています。
これは、『FancyNote(PileLink)』を使って表示したときに、おおむね19時前後までを一覧できる程度の分量です。通常、ゴールデンタイムは19~22時ごろであると考えられるので、そこを一覧できていないのは惜しいのですが、もうすこしでなんとかなりそうな気配も見えてきました。この60行は、目標の目安のひとつである7±2よりはだいぶ多いのですが、逆に多いもののなかから選択するときのある種の「リッチ感」はあるとは思っています。
根本的なネックは解像度
それにしても、デジタルで見るときには、このようにデジタルならではの低解像度なシチュエーションを考慮に入れる必要があります。なんといってもディスプレイは解像度が低い。サイズも限られています。これでたとえば新聞のテレビ欄と比較するのは、そもそも根本的にむずかしい、ということがあります。
ハードウェアの制約で、解像度を上げることは一朝一夕にはできず、CPUやハードディスクの性能に較べて、ディスプレイの解像度の向上は、きわめて遅々としています。
一つの解決方法は、マルチディスプレイです。筆者の場合、デスクまわりに、原稿用、資料+開発用、動画用、スキャン用、予備用とおおむね5台のディスプレイを併用(PCは6台程度)していますが、これでも足りないことはしばしばあります。設置場所との兼ね合いなので、簡単には増やせそうにないのですが、もう一台追加して設置することを検討中です。
『FancyNote(PileLink)』も現在は520×750ピクセル程度で表示していますが、単純にこの面積を大きくすれば、表示できる情報量は増加します。引き続き辞書などにより番組のセグメントを進めるいっぽうで、1年やってもダメということは、別の解決法(ディスプレイの追加)を検討すべきなのかもしれません。