『記憶する住宅』2.0
引っ越ししたりしてすこし生活環境が変わり、『記憶する住宅』の再構築に向けて、Ver.2の模索を始めました。
現在使用しているライフログシステムは、住所などで細かく作り込んでいます。生活に密着していますから、生活が変わればシステム全体の見直しが必要になります。たとえば天気。天気は住んでいる地域によって異なるので、それにかかわるシステムのすべては再調整が必要です。これを機にシステムの抽象化を進めることも考えています。いまは完全に環境依存したシステムですが、汎用のユーザーを想定していくわけです。
広さと使い勝手
物理的な仕事空間も変化しました。従来は約4.5畳の書斎を主な仕事場にしていたのですが、今回は19畳ほどのLDKを仕事場にすることにしました。
広さが増したため空間の制約が少なくなり、メインのディスプレイを3台から4台に増やしました。
従来は、書籍の電子化のための作業を、一部分、別の部屋で行っていましたが、それも統合できました。これでいつでも好きなときに、電子化を行える状態が整いました。裁断からスキャン、あるいは日常的な書類を瞬時にデジタル化できます。
このように、目的をスマートに達成するためには、機器はたんに所有しているだけでは足りず、可能なかぎり常時使用可能にセッティングしておく必要があります。空間に限りがあると、使う度に倉庫番のように書類を整理したりする必要がでてきて、じっさいの作業にたどりつくまでに疲れ果ててしまったり、気持ちが萎えてしまうことがあるのです。
このように、空間の広さは作業環境に直接影響するため、今後これをどう拡張して変更していくかを楽しみにしています。
料理システム
料理も自分で作るようになりました。料理は、レシピにしたがって素材を組み合わせる点で、プログラムや原稿執筆に似ています。
料理を検索するのには、いくつかの、公開もしているログシステムを作成ずみです。『cookpadloger』と『firstCookPadViewer』です。どちらも『COOKPAD』を検索して表示するシステムです。
これまでは料理を自作しなかったので、システムの開発はやや停止気味でした。今後は検索するだけでなくてログを記録したり、素材で検索したり、過去に撮った料理の写真と組み合わせたり、料理のネタを思いつかないときにリマインドしたり、残り物でできる料理を提案したりするシステムに発展させようと考えています。
これらのシステムをどのような形にしていくのかも、随時ご報告できればと思います。