マストドンを楽しんでいますか? 居心地のよいインスタンスは見つけられましたか?
マストドンは多くの点でツイッターに似ていますが、連合タイムラインとローカルタイムラインがあるために、言うなれば門の叩き方が違います。
今回はタイムラインでフォローすべき人を探して、知り合いを増やしていく方法について見ていきましょう。
話題を追いやすいマストドン
マストドンには、連合タイムライン・ローカルタイムラインという仕組みがあるために話題が追いやすく、発見してもらいやすいというメリットがあります。
かつてはツイッターにも「パブリック・タイムライン」という名前でこの機能はありましたが、しだいにツイッターが拡大していくなかで、この機能は削除されてしまいました。
マストドンはまだユーザー数がそこまで多くないのと、インスタンスがたくさんあるために、一つのインスタンスに登録している人数は元々少ないことが想定されています。ローカルタイムラインですべての投稿を見るというのは、マストドンならではの楽しみ方のスタイルなのです。
これは誰にフォローされていなくても、あなたの投稿は必ず誰かに(一瞬なりとも)目撃されている可能性があるということです。イラストなどを投稿しているあるユーザーはこのことを「投稿をしていれば、タイムラインに表示され、一定の確率で発見してもらえるのは、ツイッターにはない最高の機能」と興奮気味にトゥートしていました。
たとえば好きなテレビドラマやアニメ、スポーツの試合、イベントなどが進行中のときに、連合タイムライン・ローカルタイムラインで同じ話題で盛り上がっている人を探してみましょう。これが、あなたの属するネットワークを構築する一歩となります。
ブーストとお気に入りで話題の仲間入り
あなたが探している話題は、他の人も探しています。マストドンのようなタイムライン型のSNSではどれだけ投稿が表示されるかがリーチを決めますから、気に入った投稿はブースト機能をつかって拡散しましょう。
ブーストは、ツイッターのリツイートとほぼ同等の機能で、ブーストした投稿をフォロワーのタイムラインのホーム欄に表示します。
トゥートをブーストをするには、トゥートの下のアイコンを使います。左から返信、ブースト、お気に入りになっていて、自分のトゥートに対してもブーストを行なうことができます。
もう一つの機能、「お気に入り」はトゥートをした人の通知欄に表示され、応援や賛意のしるしとして伝わります。
インスタンスの空気を選んで投稿
もう一度タイムラインに戻ってみましょう。多くの人が思い思いに投稿している様子が流れていきますが、ときには互いにフォローしあっていない人たちが同時に似たような話題で盛り上がっていることがあります。
まるでツイッターでいうところの「エアリプ」(相手をメンションに入れずに、思わせぶりに投稿するスタイル)だけで場の空気が生まれていくような現象は、マストドンでは常にタイムライン上でみることができます。
食事のタイミングで献立をトゥートしたり、夜も更けてきたころに夜中の興奮気味な投稿をしたりといった具合に、その場の雰囲気に合わせた投稿をしてみると、多くの人の目にとまって、話題に入っていけるかもしれません。
同じ興味で盛り上がれそうな人、あなたの投稿をブーストやお気に入りした人は、積極的にフォローしていって、ネットワークを強めていきましょう。
避けたいアカウントはミュート、ブロック
マストドンはまだ盛り上がってから間がありません。そのため、なかにはちょっとしつこいユーザーや、羽目をはずし過ぎなユーザーもいます。
あなたの投稿をすべてお気に入りして通知欄をいっぱいにしたり、わざわざ傷つけるようなメンションを送ってくる人、迷惑な投稿をしている人もいることでしょう。
そうしたときは、その人からのメンションや通知をすべて非表示にするミュート機能と、あなたの投稿をその人に表示不能にするブロックの機能を使いましょう。
ミュートやブロック機能を使えば、ログインしている迷惑ユーザーが、あなたに迷惑を及ぼすことはできなくなります。ただし、そうした人もインスタンスからログアウトすれば、あなたがパブリックに投稿した内容を、あなたのプロフィール欄から閲覧することは可能です。
非公開アカウントで、気心の知れた人とだけ交流する
自分の投稿をいっさい連合タイムライン・ローカルタイムラインに表示せず、フォロワーも一人ずつ承認していくことで、あなたの投稿が誰のもとに届くのかを細かく管理する方法もあります。それが非公開アカウントという設定です。
非公開のアカウントでは、デフォルトの投稿は基本的にフォロワーだけに表示される限定公開で、フォロワーも承認制となります。ただし、トゥート単位でパブリックで投稿することも可能になっています。
たとえばファンクラブのようなアカウントを運営する際に、botのようなアカウントにフォローされるのを拒否し、ファンだけに見える投稿をしつつも、告知などについてはパブリックでおこなうといった運用も可能なのです。
わたしのタイムラインの歩き方
さて、ここで私のマストドンの使い方を紹介しましょう。複数のインスタンスで使い方にバリエーションはあるものの、たとえば Pixiv のインスタンスであるPawooは、私は主にイラストレーターを追うために利用しています。
Pawooが独自実装した、画像つきの投稿だけが流れてくるメディアタイムラインをみていると、多くの美しい作品を発見できます。気に入った「絵師」の人がいたなら、すぐにフォローし、気に入った作品はブーストをしていきます。
絵を描いている人は、他の絵を描いている人の投稿も頻繁にブーストしてくれます。フォローした絵師がブーストしたアカウントをさらにフォローしていくうちに、自分の好みのジャンルや絵柄の人がどんどんとフォローできます。
このように、フォローすればするほど、タイムラインが好みのものに近づいていくようになると、しめたものです。
逆に、ツイッターとは違って、あなた自身のフォロワーをむやみに増やそうとするのは、マストドンではツイッターほどの意味はありません。インスタンスがたくさんあり、ユーザーが分散しているということは、それだけ人々の興味や目も多方向に向けられているということでもあります。
どれだけフォロワーが多いかというよりも、あなたがみていて楽しいタイムラインなのかどうか、つながるべき人と出会えているのかどうか、これがツイッター以上に、マストドンでは重要になるのです。