スケジューラハック[前編]では、ケータイを使ってスケジュール管理を便利にする方法を紹介しました。
今回は、ケータイでスケジュール管理をする際に不便な点や、不便な点をカバーする方法を紹介します。
Googleカレンダーでも予定の新規登録ができるようにする
大変残念なことに、Googleカレンダーは、Googleが公式で対応するモバイル向けサービスでは予定の新規登録に対応していません。
ケータイから予定が登録できないと、移動中にふと思い出した予定を記録したり、打ち合わせ中にケータイで次のアポイントを設定したりすることができず、いつでもどこでも持ち運べるケータイのメリットが損なわれてしまいますが、以下に紹介するGoogleカレンダーと連携するサービスを利用することによって回避することが可能です。
解決策1.jigスケジューラ for Googleカレンダーを利用する
jigスケジューラ for Googleカレンダーは、jigブラウザ上で動作する無料のプラグインツール、"jiglet"として提供されています。
jigスケジューラ for Googleカレンダーを利用して、Googleカレンダーとの同期設定を行うことで、ケータイからGoogleカレンダーへ予定を新規登録、削除を行い、スケジュールデータをPCと同期できます。
その他、予定に登録されているURLをjigブラウザと連携して閲覧したり、電話番号への発信に対応しています。
jigスケジューラ for Googleカレンダーの利用料金は無料ですが、ベースとなるjigブラウザは有料アプリケーションとなります。
解決策2.TAKE24/7を利用する
無料で利用できるサービスでは、TAKE24/7というサービスを利用することで、Googleカレンダーに予定を新規登録できます。
TAKE24/7はGoogleカレンダーに予定が新規登録できるだけでなく、純正のGoogleカレンダーよりも予定一覧が見やすいなど、ケータイ版のGoogleカレンダーが物足りない。と感じている方にもお勧めです。
オンラインスケジューラの予定をケータイに通知する
ケータイで最も目に触れる画面は、間違いなく『待受画面』であると言えます。
内蔵のスケジューラでは、直近の予定を待受画面上に表示する機能が備えられている事も多いのですが、オンラインスケジューラの予定を待受画面上に表示する機能を備えているケータイはほとんどありません。(スマートフォンを除く)
せっかく登録した予定を度忘れしないために、オンラインスケジューラの予定をケータイに通知する方法を紹介します。
解決策1.メールで予定を配信する。
一日の予定をまとめてメールで通知する方法と、個別の予定の前にメールで通知する機能が各オンラインスケジューラに備えられているため、この機能を活用して予定の度忘れを防止する事が出来ます。
予定が少なければ一日の予定をまとめて通知するだけで十分ですし、予定が多くて覚えきれない場合は、個別の予定通知機能を利用すると便利です。
解決策2.ウィジェットサービスを利用する。
待受画面上に情報を配信する『ウィジェット』を利用する手段があるのですが、現時点ではau、WILLCOMの一部機種が対応しているのみで、一般的に普及しているとは言えません。
今後、ウィジェットが利用可能な機種が増加する事で、オンラインスケジューラの情報を待受画面上で確認が行えるようになれば、より便利にオンラインスケジューラの情報が利用できるようになるでしょう。
オフラインの状態で予定を登録する
オンラインカレンダーへの新規予定登録は、基本的にWebサイトに接続して登録を行う必要があるため、ケータイが本来備える『どこでも使える』という性質に、『電波圏内である場合』という制限が加わります。
主に都心で生活をする筆者にとっての圏外とは、地下鉄での移動中が大部分を占めますが、移動中の時ほど、忘れかけていた予定を思い出したり、アイデアを思いついたりするのでスケジューラへすぐ登録したいと思う事があります。
仕組み的には、オフライン時に作成した予定データを一度端末側で保存して、後でオンラインになったときにスケジューラへ登録してくれれば回避できるのですが、現状ではそれを実現するソフトウェアが提供されていません。
そこで、ケータイに内蔵されているメール機能を活用します。
PCで閲覧することができるメールアドレス宛にメールを作成し下書き保存し、圏内になったらメールで送って、PCが扱える状況になったらメールの情報を元にスケジューラに予定を登録するという方法で回避しています。
この方法はケータイからメールを送った後、PCでオンラインスケジューラへ予定を転記する必要があり手間があるため、オンラインスケジューラサービス側で予定をメール登録可能なように対応していただけるのが、筆者としての希望です。
第5回はケータイでスケジューラを利用する場合に気をつけるべきポイントとその解決方法を紹介しました。次回は、ケータイからメーラーを便利に利用する方法を紹介する予定です。