みなさん、Remember The Milkをご存知でしょうか? Remember The MilkはWeb上で動作する無料のタスク管理(ToDo管理)ツールです。タスクを管理するためのWebツールは山ほどありますが、Remember The Milkほど自由度が高く、高機能で、他ツールとの連携機能が強力なツールはないのではないでしょうか。この連載では、Remember The Milkの使い方を1からご紹介します。また、本連載を通じてRemember The Milkの魅力を存分に伝えていきたいと思います。連載後半には便利なTipsの紹介も予定しているので、楽しみにしていてください。
『使える』タスク管理ツールの条件
Remember The Milkの使い方をご紹介する前に、タスク管理ツールについてちょっとだけ考えてみましょう。『使える』タスク管理ツールとはいったいどのような機能を持つものだと思いますか?数年前からデビッド・アレン氏の提唱するストレスフリーの仕事術「GTD」が話題を呼んでいます。GTDでは、頭の中のものを全て信頼できるツールに落とし込み、頭の中を空っぽにすることでストレスのないスケジュール・タスク管理の実現を目指します。個人的にはとても説得力のある手法だと思います。つまり、タスク管理の究極の目的は「頭の中を空っぽにする」ことなのです。
「頭の中を空っぽにする」ために、タスク管理ツールにはどのような機能が求められるのでしょうか。Remember The Milkの機能と照らし合わせながら解説していきます。
Remember The Milkはモバイル用サイトを提供しています。タスクの確認はもちろん、タスクの追加、変更、完了、延期(期日を1日延期する操作)など、ほとんどの機能を携帯電話から実行することができます。(ドコモのクッキー拒否など、日本独自の携帯ブラウザに合わせてそれぞれチューニングが施されているので、ほとんどの携帯電話からアクセスすることができるはずです)また、メール送信によって簡単にタスクを追加する機能もあり、携帯電話などのモバイル端末から利用する場合の利便性が高いのも、特徴の1つです。さらに、オフライン機能も搭載されているので、ネットワークの繋がらない環境でもPCからタスク管理を行うことができます。
Remember The Milkでは、1日の予定を朝8時に通知し、予定時刻の1時間前にも通知し、予定時刻ジャストにも通知するなど、実に柔軟なリマインダを設定することができます。また、メールへの通知はもちろんのこと、Google TalkやYahoo!メッセンジャー、Twitterなど様々なコミュニケーションツールに通知することができるのも特徴の1つです。
Remember The Milkでは、「前回予定完了日の6ヶ月後」や「毎月最終土曜日」など、実に柔軟な繰り返しを設定することができます。車のエンジンオイル交換という予定を「前回予定完了日の6ヶ月後」と繰り返し設定していた場合、予定を完了にした直後、期日が6ヶ月後の同じタスクが自動的に追加されます。また、GTDの週次レビューを「毎週金曜日」と繰返し設定していた場合、予定の完了・未完了に関わらず、毎週タスクのコピーが自動的に追加されます。
Remember The Milkでは、最も支持を得ているGoogleカレンダー用のガジェットを用意しています。このガジェットを利用することで、タスクの確認、追加、変更、完了、延期(期日を1日延期する操作)などの操作をGoogleカレンダー上から実行することができます。また、iCal(スケジュールデータの標準形式)エクスポート機能も搭載しており、iCalに対応した各種ツールとも簡単に連携することができます。(もちろんiCalを通してGoogleカレンダーと連携することも可能です)
いかがですか、Remember The Milkがタスク管理ツールとして必要とされる機能を十分に満たしていることがお分かりいただけたと思います。次回は、今回紹介しきれなかったRemember The Milkの更なる特徴と、アカウントの登録方法についてご紹介します。