サンフランシスコで昼食を

第3回USオフィスのエンジニア

カンファレンスの毎日

この夏はカンファレンスで各地に行く予定が入っているのですが、まずは6月下旬から7月にかけて YAPC[1]でシカゴ、ボストン、ニューヨークと移動してきました。本格的に英語圏の参加者を対象に英語でプレゼンテーションをするのははじめての経験になりますが、まずまずうまくいったのではないかと思います。日本でのスライド作りのスケジュールそのまま(=前日の夜中に開始し、当日の朝にスライドが完成するスケジュール)で臨んだために、ほとんどリハーサルができず(日本語でのプレゼンと違って)アドリブはあまり入れられなかったのですが、それも慣れれば解消してくるんじゃないかと楽観しています。

この原稿は7月23~28日にポートランド(オレゴン州)で開催のO'Reilly OSCON 2006[2]の会場から入稿しています。Perl geekのお祭りYAPCも楽しかったですが、OSCONでは多様なオープンソースの言語コミュニティが一堂に会していて、これはまた違った盛り上がりがあって楽しいですね。USオフィスの設立を発表した「はてな」のみなさんをはじめ、日本からの参加者もちらほらといたようです。

Plaggerについてセッションを行いました
Plaggerについてセッションを行いました

みんな若い!

今回はUSオフィスでの開発チームにはどういった人がいるか、をざっと紹介することにします。

Six Apartは創業者夫妻のBenと Mena Trottが28歳(=私と同い年です)であることを筆頭に、とくにエンジニアリングやデザインなどの人材は年齢層的にかなり若いといえると思います。また2005年に子会社化した LiveJournalに関してはさらに若く、20代前半の人材もごろごろいます。年齢的に若いとはいえ、学生のうちからスタートアップに参加していて業界経験は5年以上、なんていうメンバーもいるので、普段その差を意識することはまったくありません。このあたりは最近の日本の業界でも若い世代の活躍が目立ってきているようですし、あまり違いはないのかもしれませんが。

開発チームは分業制

現在私は、先日USでパブリックベータ版をリリースしたVox[3]のプロジェクトにエンジニアとして参加しています。本社で最も力をいれている最新プロダクトということもあり、参加しているメンバの数も社内では比較的多い部類に入ります。

人数も多いプロダクトですので、エンジニアリングも分業がかなり進んでいます。具体的には、

  • バックエンドAPI
  • フロントエンドUI
  • デザインテンプレート

というように大まかに分けられ、それぞれに4人以上のエンジニアが参加しています。

私が担当しているのはバックエンドで、データベースレイヤでのスキーマ決定からクラス内部のメソッド設計・パブリックなAPI(Ajax連携用のJSON API)などのデザイン・実装までを行っています。ここはいわゆる「Perlハッカー」がそろっていて、現在Voxのバックエンドエンジニアは全員がCPAN authorであることがそれを証明しています。割とMac使いが多いのが特徴でしょうか(ちなみに私は違いますが⁠⁠。

フロントエンドのUIについては JavaScriptのスペシャリストが何人かいて、eBayでスクリプティングのフレームワークを作っていたエンジニアもいれば、Ajax/Comet編注アーキテクチャを実装したアプリケーションサーバ Cometdの作者などもこのチームに入っています。

デザインテンプレートチームはCSS やXHTMLに特化しています。またほとんどが動的に出力されるページのテンプレートになるので、Template-ToolkitやHTML::Template といったテンプレートエンジンの知識も必要になってきますが、どのエンジニアもとくに違和感なく使えているようですね。

分業してはいますが、タスクごとにみればバックエンドからUI、テンプレートと連携して作っていくことになり、IMや口頭でのコミュニケーションはかなり活発に行われています。

次回は、私個人がどのようにエンジニアリングの仕事をしているかを紹介する予定です。

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