弊社(バーグハンバーグバーグ)で運営している馬鹿メディア「オモコロ」のスタッフに永田という男がいます。
昨年の2月、その彼の誕生日プレゼントに良かれと思って無理矢理パンチパーマを贈り、彼から信頼を一気に失ったことがありました。ただただ良かれと思っただけなのに。
その後、彼は大学を卒業し、就職のタイミングに合わせてパンチパーマをやめてしまったのですが、僕としてはいまだに最高のプレゼントを切り落としてしまった彼のことが許せずに、酒を一緒に飲む度に「なあ、もう一度やってくれないか」とパンチ酌を注いでいたにも関わらず、彼の答えはいつも一緒。「社会人としてパンチは間違えてる」「上司に怒られる」とまるで自分が正論を語っているかのような意味のわからない言い訳ばかりなのです。
そして、あれから一年の時が経ちました。再びやってきた彼の誕生日。
僕は去年の反省から「彼の会社のことを考えずに無理矢理パンチパーマを当てるとあんまり良くないらしい」ということを学んでいたのでウルトラスーパーあたまが良い状態になっており、今年こそ反省を糧に変えたスーパーグッドポイント100万点のプレゼントを彼にしようとこういうのを考えたんです。
これなら上司にもバレないし、「このパンチがすごい2012」という雑誌にも掲載されかねないオシャレさんになれます。
そして先日あったスタッフ会議でパンチパーマ代5,500円を封筒に詰めて彼に「お誕生日おめでとう。半分だけパンチパーマを当ててこい」と伝えると、ものすごく怒りました。
僕も、他のスタッフもみんな、彼が何に対して怒っているのかさっぱりわからなかったのですが、よくよく理由を聞いてみると「バレる」だそうです。
僕たちが「正面さえ向いていたら問題は一切ない」「社会性と機能性、オシャレ性まで搭載している考え抜かれたパンチパーマ」と彼を諭そうとしても彼は一切耳を傾けてくれませんでした。
1時間ほど彼を10人ほどの人数で囲んで説得を試みたのですが、彼は頑なに首を縦に振ろうとせず、最終的には本人もキレ過ぎてよくわからないまま「僕にパンチを当てさせようとするプレゼンからダメだ。雑」といった罵詈雑言まで飛ばすようになりました。
というわけで、彼に再度プレゼンをさせていただく権利を頂きましたので、パンチパーマの市場調査から他の髪型と比較しての優位性などのマーケティング視点を盛り込んだプレゼン資料をスタッフ一丸となって作成し、ハーフパンチを世に生み出そうと誓いましたことをここに記させて頂きます。