IS12Tを入手しました
8月25日に、世界初、Windows Phone 7.5が搭載された端末がauからIS12Tと言うモデル名で登場しました。IS12T以外でWindows Phone 7.5が搭載された端末は、10月頃の登場か?といった具合なので、IS12Tが優先的に開発が行われて来たがわかります。
日本のユーザは、世界に先駆けてWindows Phone 7.5端末を手にすることができるワケですが、良いことばかりではありません。
たとえば、標準の地図アプリは、英語表示のままで非常に貧弱で使いものになりません。また、来年の対応となるようですが、auのSMSであるCメールにも対応していません。IS12Tは、アーリーアダプター向けの端末なので、当面は、こうした制限事項は問題にならないはずですし、不満の声も小さいはずですが、甘んじることなく開発を進めてほしいものです。
少しばかり不満はあれど、後続の端末がリリースされるのは1ヵ月ほど先なので、端末を入手された方は十分に楽しもうではありませんか。
IS12TとHTC Trophyのツーショット。大きさは変わらないが、IS12Tの方が軽い
あっさり予約。あっさり入手
筆者は、auショップで予約をしてIS12Tを入手しました。
予約をしたのは、お盆前の8月10日です。予約のは、価格・発売日共に未定と説明を受けましたが、ありがちな当日入荷するかは分からないと言った説明はありませんでした。その後、二週間強で発売となり入手できたので、広告で世界初とうたうわりに、仰々しさはなく簡単に入手できたという印象です。
ファーストインプレッション
端末デザインは、嫌味なところもなく印象は悪くありません。
しかし、前回の連載の第6回 でも触れたように、端末デザインとOSのユーザインターフェースデザインがアンバランスに感じるのは、しばらく使ったいまでも変わりません。さて、IS12Tの端末カラーは、シトラス、マゼンダ、ブラックの三色で展開されています。筆者は、シトラスを選択しましたが、写真で観るよりも緑色が弱く黄色が強く、レモンと言われても納得しそうな感じです。購入を検討されている方は、ショップで実際の色を確認したほうが無難かもしれません。
デザイン上のアクセントでもある端末の黒い縁は、ゴムのような柔らかい素材が使われていて滑り止めになっています。これまで、端末にスリットを設けたり滑り止めコーディングをしたりと、滑り止めの工夫を色々と見ましたが、IS12Tは、デザインと実用性が上手くバランスしており好印象です。このように、工夫された部分があると思えば「なぜ?」と思わせる部分もあります。
たとえば、デザイナーは、端末の右側だけ黒の要素が多くなることを嫌ったのか、ボリュームボタンやカメラボタンは無塗装で、電源ボタンだけが端末カラーと同色です。何かを狙っているのかもしれませんが、その意図はくみ取れませんでした。
デザイン上のアクセントにもなっている黒い縁。滑り止めにもなっている
IS12Tは、富士通東芝モバイルコミュニケーションズ製で、日本メーカらしく端末下にストラップホールがあるのも特徴的です。また、防水・防塵なので、筆者は、Mac用のWindows Phone 7 Connectorと組み合わせて、お風呂でポッドキャストを楽しんでいます。
端末の重さは113gで、大型化が進むスマートフォンの中では軽量です。
大型化と同時にパワーを身につけていくAndroidケータイが、ポルシェやBMWとすれば、IS12Tは、ロータス エリーゼのように、小型で軽量なスポーツカーのような印象です。
搭載バッテリーの容量は1460mAhです。
最近は1500mAh前後が標準なので、IS12Tは標準的なバッテリー容量となっています。バッテリーの持ちは、通話には使っていないので、参考になる結果ではありませんが、GPSとWi-Fiをオンにして、定期的に3G通信が行われる状況でも一日は十分使えます。
ヌルヌル・サクサク感がさらにアップ
OSは、ヌルヌル・サクサク感が、さらにレベルアップした印象で、気持ち良い動きをします。
Windows Phone 7は、何か操作を行うと必ずアニメーションで反応を返しますが、IS12Tは、それが始まるまでの時間が短くなり、動きが滑らかになっています。端末とOSが違うので、同じレベルでの比較はできませんが、IS12Tを使った後でNoDoにアップデートされたHTC Trophyを触ると、ヌルヌル・サクサク感のレベルが一段下がったように感じます。
他、Windows Phone 7.5のウリでもあるアプリの高速起動は、先のHTC Trophyとの比較になりますが、アプリがワンテンポ速く起動するので、待たされることなく、思った時にすぐに使えます。もう1つのウリであるマルチタスクとタスクの切り替えも、アプリによってもたつくことはありますが、ストレスなく使える印象です。
次回は、ソフト周りを掘りさげます
OSに使われているフォントは、英語版と比較しても遜色ないレベルで、日本語化されると、急にブサイクになると言ったことはなく、美しく、気持ちの良い仕上がりです。今回は、ソフトウェアの部分に余り触れていませんが、次回は、その美しく、気持ち良いソフトウェアを掘りさげます。