ようやくAndroid 1.5に!
できるだけ早くご紹介したかったのですが、時間がかかりました。何のことかと言えば、G1向けAndroid 1.5のことです。アップデートは、5月初旬のデリバリー開始の予定が遅れに遅れ、私の場合は5月下旬になってアップデートできました。
Android 1.5から日本語環境を想像する
すでに多くのニュースサイトで取り上げられていますが、ドコモから夏モデルのPROシリーズとして、Googleケータイ「HT-03A」が6月~7月に発売されます。
HT-03Aのスペックは多くのサイトで取り上げられているので、ここでは紹介しませんが、HT-03AにはAndroid 1.5が搭載されるはずなので、Android 1.5にアップデートしたG1で日本語環境が、どんな姿で我々の目の前に登場するのか想像してみます。実機と異なる部分はあしからず。(笑)
日本語入力はいかに?
Android OSは、登場した時から日本語を巧みに操りました。無理だった日本語入力は、Android 1.5からサードベンダの入力ソフトを追加できる仕組みが用意されたので、日本語入力ソフトはこの仕組み上に構築されます。文字入力にはソフトキーボードとハードウェアキーボードが使えますが、HT-03Aはハードウェアキーボードが無いので、ソフトキーボードを使うことになります。
HT-03Aの日本語入力ソフトは、オムロンソフトウェアのWnnです。そのWnnを使って日本語入力環境をお伝えできれば良いのですが、今は無理なので、Android 1.5に対応したSimejiを使って、日本語入力の使い勝手を見ていきます。
Simejiをインストールすると[Settings]の[Locale & text]のリストに「Simeji」が追加されます。デフォルトのインプットメソッドは「Android Keybord」なので、Simejiに切り替える必要がありますが、この切り替え操作がくせ者で、ソフトキーボード左下にある[?123]を長押しすると表示されるダイアログから[Imput Method]を選択した後に[Simeji]を切り替えます。実際、複数のインプットメソッドを切り替えて使うことは少ないので問題ないと思いますが、わかりづらい方法なので困惑しました。
Simejiに切り替えた後は、入力エリアをタップすると、画面下からSimejiの入力パネルがせり出して表示されて、画面のキーをタップすると文字入力が行えます。
入力した文字は、ひらがなでカーソル位置に表示され、入力パネルの上に表示される候補を選択することで、漢字に変換します。Wnnでは違った操作になると思われますが、特別な操作で日本語入力するのではなく、何時もの使い勝手と変わりないことを確認できます。
ソフトキーボードの使い心地
苦い思いをした方も多いと思います。何かと言えば、タッチパネルでの文字入力のことです。この文字入力は、入力時のフィードバックが希有で、上手く入力できたのかわからないため、入力ミスをすることがありますが、Android 1.5では効果音とバイブレーションを使ってフィードバックする工夫がされています。
効果音として、画面上のキーを押したことを示す音が再生されます。バイブレーションは、画面上のキーを押した時に「ブルッ」と短い間バイブレーションが有効になりフィードバックを返します。効果音もバイブレーションも入力ソフトごとに実装しているようで、Wnnにも実装されているかはわかりませんが、有益な機能なので実装されていることを願います。
ソフトキーボードでの文字入力を行う際、液晶画面のサイズも重要なポイントです。HT-03Aの液晶画面はG1と同じ3.2型で、iPhoneの3.5型と比較すると小さいために、画面に表示されるソフトキーボードのサイズが小さく、間違って隣のキーを押すこともあり、慎重な操作を要求されます。先にで紹介した効果音やバイブレーションを使って、入力ミスを防ぐ工夫されていますが、液晶画面が小さいのは大きなデメリットです。ただ、テンキーを使った入力「いわゆるケータイ入力」がサポートされれば、入力ミスが軽減されるはずです。
漢字の間違いではなくデザインか…
第5回の「次期Android OS Cupcakeを試食する」で漢字の間違いを指摘しましたが、Simejiで該当漢字を入力してみると同じ漢字が表示されます。これは、私の指摘が間違っていたことになりますが、Android OS搭載の日本語フォントのデザインがイマイチなために起こっているとも言えます。
たとえば、今週の「今」や空気の「空」など、日本人には違和感を覚えるデザインの文字を多く見かけます。HT-03Aにも同じフォントが採用されているのかは不明です。より美しいデザインのフォントが採用されているのであれば、我々にとっては喜ばしいことですが、このままであれば再検討を願いたいところです。
高まる期待
間接的ですが、Android 1.5にアップデートしたG1を使いながら、HT-03Aの姿を想像してきました。フォントデザインが気になる以外は、日本語入力の枠組みも十分使えそうな仕上がりで端末登場の期待が高まります。実機を入手できたら絵文字等、日本独自の文化や環境にAndroidがどう対応しているのかを評価してご報告します。