iPhone 4が発売されました
筆者は予約して発売日に入手することができましたが、皆さんはいかがでしょうか?
これまでiPhone 3Gを使っていたので、ソフトウェアには新鮮みを感じませんでしたが、動作速度に驚き、高精細な画面に驚くと言った調子です。中でも300dpiを超えるRetinaディスプレイは感動もので、美しいのはもちろんのこと、これまで拡大して読んでいたWebページが拡大なしで読めるケースがあり、使い勝手が変わりました。ディスプレイ一つで、それ程変わらないのでは?と考える方もいらっしゃると思いますが、実際に観てみないと、この感動は伝わらないかもしれません。
Android陣営はいかに?
発売前には、60万台を超える予約を受け付け、華々しくデビューしたiPhone 4ですが、Android陣営も追撃態勢を整え、攻勢をはじめているので、気になる端末をピックアップしてご紹介します。
Android界の雄となるか
まず、最も期待がかかる「Motorola DROID X」です。
DROID Xは、前身のDROIDのようにキーボードが搭載されておらず、タッチパネル端末になっています。スペックをご紹介すると、IT OMAP 3630 1GHzのプロセッサ、4.3インチのフルワイドVGA(480×854)タッチパネル、720pのH.262形式の動画が撮影できるデュアルLEDフラッシュ搭載の800万画素オートフォーカスカメラ、8GBのストレージ、GPS、無線LAN(IEEE802.11 n)、Bluetooth 2.1+EDR、3軸モーションセンサーと、現状思い付くデバイスは全て搭載されています。出荷時の搭載OSはAndroid 2.1ですが、夏の後半にはAndroid 2.2へのアップデートを予定しているとしています。
ベンチマークテストでは、Nexus OneやGalaxy Sを圧倒しており、申し分ないパフォーマンスで、現時点では、最良のAndroid端末と言えます(Android 2.2にアップデートされた時のことを考えると、そのパフォーマンスは想像できません)。
キーボード付きDROIDは「DROID 2」として登場すると噂されています。
ハードウェアデザインは、ほとんど変わりがなく「一見すると違いが分からない」とされていますが、スペックはDROID X相当になるはずなので、格段にアップグレードされて登場して来ると思われます。登場時期は、DROID X発売後とされており、リリースラッシュで攻勢をかけることになりそうです。
肥大化する端末へのアンチテーゼ
もう1つは「HTC Wildfire」です。
先のDROID XやDROID 2など、ハイエンドスマートフォンは、画面サイズの拡大に従って、少しずつ肥大化する傾向にあります。Wildfireは、普及機で若者向けとしていますが、肥大化するハイエンドスマートフォンへのアンチテーゼとも言うべき端末だと筆者は考えています。
スペックを紹介すると、Qualcomm MSM7225 525MHzのプロセッサ、3.2インチのQVGA(320x240)タッチパネル、LEDフラッシュ搭載の5メガピクセルオートフォーカスカメラ、GPS、無線LAN(IEEE802.11 g/b)、Bluetooth 2.1+EDR、デジタルコンパス、FMラジオ搭載となっています。
スリーサイズが、106.75mm(L)×60.4mm(W)×11.99mm(T)となっており、HT-03Aが113mm(L)×56mm(W)×14mm(T)なので、ほぼ同等のサイズです。このサイズであれば、胸ポケットに入れても邪魔にならず、楽に取り回せることができます。同等サイズのスマートフォンは、数が少ないので貴重な存在です。
デザインは、すでに発売されているHTC Desireを縦方向に短くしたような印象です。
HTCは、Desireの普及機としているので、当然の流れかもしれませんが、正直、Desire同様、野暮ったい印象です。唯一、ブロンズ、ブラック、レッドのカラーバリエーションが用意されているので、選択する楽しみを与えてくれているところが救いでしょうか。
日本からの追撃はいかに?
先の二機種は、いずれも海外メーカ製の端末ですが、シャープからもキーボード付きAndroid端末が登場し、auがIS01、DoCoMoがSH-10Bとして発表されています。
端末は、待ち望んでいたキーボード付きですが、正直なところ期待外れです。
何よりも電話として持ち歩くのには大きすぎます。電話の枠から外れると、普段の持ち歩くアイテムから外れてしまう可能性があるので、生活の一部となる為に重要なことだと筆者は考えています。
たとえば、外出の際、電話は間違いなく持ち歩きますが、それがメールやブログのメインの端末ならば「今回は止めておく」と言うこともあり、それが続くと、結果、余り使われない悪循環を生み出すことになります。
新しいカテゴリには、新しい提案が必要なのも事実ですが、押さえるべきポイントがあるのも事実です。スマートフォンを使うユーザは、選択の自由が心地良くて使っているユーザも多いはずで、特異な存在でもなく、特別な使い方をしているワケではないはずです。
メーカやキャリアには、もう一段、目線を下げていただいて、特別な存在ではない、普通に使えるスマートフォンを日本から発信して頂き、iPhone 4と渡り合ってほしいものです。