Googleケータイ、世に現る

第41回この凝縮感は堪らない「Xperia X10 mini pro」

※今回の記事は、諸事情により当初公開した内容と差し替えて、改めて第41回として公開しております。

今年2月のバルセロナで開催されたMobile World Congressで、カードサイズAndroid携帯と発表されたソニー・エリクソンの「Xperia X10 mini pro」を入手したので、数回にわたりレポートします。

Xperia X10 mini proとは…

Xperia X10 mini proをご存知ではない方のために、簡単にご紹介します。

Xperia X10 mini proは、ドコモから発売されているXperia X10の小型版で、クレジットカードよりも小さいというのがウリです。スペックは、Qualcomm MSM7227 600MHz プロセッサ、2.6インチ240 x 320のタッチパネル、フラッシュライト付きオートフォーカス5メガピクセルカメラ、128MBストレージ、microSDスロット(16GBまで対応、2GBカード付属)、GPS、無線LAN、Bluetooth、スライド式QWERTYキーボード搭載となっています。

図1 Xperia X10 mini pro
図1 Xperia X10 mini pro

Xperia X10 mini proを手にして最初に感じた印象は「一昔前のSONY製品」でした。

古くさいとかの意味ではなく、少し前のSONYは、他メーカーよりも小さく、尖った仕様の製品が多くラインナップしていました。Xperia X10 mini proの印象は、まさにそれで、掌に収まる本体に多くの機能が詰め込まれており、あの頃のSONY製品に感じた凝縮感がここにはあります。

箱を開けると本体サイズに驚くはず

お決まりのパターンですが、外箱からのご紹介です。

最近のスマートフォンの特徴というべきか、外箱は非常に小さくまとまっています。パッケージを開けると、透明のビニール袋に入った本体が現れます。X10 mini proの本体は、90.0×52.0×17.0mm、120gで、手のひらにすっぽり収まる大きさなので、手に持つとその大きさに驚くはずです。

図2 外箱
図2 外箱
図3 手のひらにすっぽり収まるサイズ
図3 手のひらにすっぽり収まるサイズ

付属品は、イヤフォン、USBケーブル、充電器となっています。

付属のイヤフォンはカナル型で、SONY製イヤフォンによく見られる、耳栓部分に繋がるケーブル長が左右で異なり、一方を首の後ろに回して装着するタイプです。ケーブルが二股に分かれる部分に、マイクと受話/終話ボタンが付いています。また、耳栓部分のラバーキャップは、大小二種類が付属しています。

図4 カナル型イヤフォン
図4 カナル型イヤフォン

バッテリの充電は、本体右側面のマイクロUSBポートから行います。汎用のUSB充電器が使えるので、この辺りは取り回しに困ることはありません。

図5 マイクロUSBポート
図5 マイクロUSBポート

質感はまずまず

端末本体の質感は、オモチャと表現すると言い過ぎかもしれませんが、iPhone 4や最近のケータイと比較すると高級感は感じません。

図6 質感は、オモチャっぽい(?)
>図6 質感は、オモチャっぽい(?)

端末の前面は、黒でクリア塗装がされています。端末の裏は、黒、赤、パールホワイトの三色から選択で、筆者は光の加減で目に映る色が変化する「パールホワイト」を購入しました。パールホワイトだと、本体カラーが上下で白黒に分かれ、パンダのようで気に入っているのですが、クリアが塗られているワケではありませんし、厚塗りされている感じがしないので、塗装が剥がれてしまい地のプラスチックが顔を出すかもしれません。

図7 パールホワイトモデル
図7 パールホワイトモデル

本体右側のスリットにツメを入れて、裏ブタを外し、SIMとバッテリを装着します。

裏ブタは、小さい割にはツメの数が多いので、外すのにはコツと力が必要になります。SIMは、横向きに挿入します。バッテリは、交換が可能でBST-38(970mAh)の型番が付きます。BST-38は、汎用品のようで型番で検索すると数多くヒットしますが、少し容量が少ない930mAhのが多いので、予備バッテリの購入を検討されている方は、注意が必要です。

図8 内側の様子
図8 内側の様子

ボタン類は小さめ

このサイズなので、電源ボタン、ボリュームボタン、カメラボタンは、いづれも小さめで押すのに気を使います。特に電源ボタンは、誤動作防止の為か本体にめり込んでいるので、場合によってはフラストレーションを感じることがあります。本体前面のメニュー、ホーム、バックボタンは、利用頻度を考慮してか比較すると大きめで、感じるフラストレーションは少なめです。

図9 小さいボタン類
図9 小さいボタン類

キーボードはいかに?

本体を両手で包むように持ち、液晶部分を親指で押してスライドするとQWERTYキーボードが現れます。キーは、5mmx5mmでボタンと表現する方が良さそうなサイズですが、押し込むとしっかりとしたクリックを感じます。といっても、極端に小さいので、受ける印象は人それぞれだと思います。筆者は、Twitterやインスタントメッセージをやりとりする分には、十分使えるレベルだと感じています。

キーボードは、本体の光センサーと連動するバックライトが搭載されています。

暗い場所でキーボードをスライドすると、十分な光量で点灯します。作り手は、わかった人が作っているのか、ポイントをしっかり押さえています。

図10 Xperia X10 mini proのキーボード
図10 Xperia X10 mini proのキーボード

冒頭でも書きましたが、久しぶりにワクワクする製品です。

ハイエンドスマートフォンは、肥大化の一途を辿っているので、Xperia X10 mini proは、一服の清涼剤のようなスマートフォンです。

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