たとえば、カーソルキーは左右キーのみで、上下キーがないのは不満です。カーソル位置から数行上のテキストを編集したい場合、左キーを使ってカーソルを移動するか、タッチパネルを使う必要があるので非常に面倒です。また、元祖Androidケータイの「G1」のキーボードには存在したメニューキーがXperia X10 mini proには存在しません。本体のメニューボタンを押せば済む話ですが、操作のテンポが悪くなるので、専用キーとして欲しいものです。
Xperia X10 mini proの液晶サイズは2.6インチで、最近のスマートフォンの中では小さく、数世代前のガラケー並みのサイズです。このサイズゆえ、ソフトキーボードでテキストを入力すると頻繁に入力ミスをするので、ほとんど使っていません。それ以外の操作は、タッチパネルを使います。操作面が小さいので、時々操作ミスをしますが、操作感は自然でストレスを感じることはありません。
SPモードのアップデート後、Xperia X10を触る機会があったのですが、スライド操作やスクロール操作を行った後に、わずかな溜めがあり、その操作の度に違和感を覚え、使い込むとストレスとして感じるようになりました。Xperia X10は、アップデート以前もタッチパネルの感度の荒さが指摘されていましたが、アップデート後もストレスを感じるという意味では、解決されていない印象です。マシンスペックや液晶サイズが異なるので、Xperia X10 mini proとはチューニングの仕方がが異なるのかもしれませんが、タッチパネルは、重要な入力装置なので、気持ちの良い操作感に拘ってチューニングしてほしいものです。
アプリが増えると使いづらいホームアプリ
画面の四隅に、アプリ起動ボタンを備えたホームアプリは、Xperia X10 mini proの大きさを活かしたユニークなユーザインターフェースで、使い始めた頃は、作りやデザインに関心されましたが、多くのアプリをインストールして使うことを想定してデザインされていないのか、アプリが増えてくるとホームアプリの特徴だった部分が足かせに感じるようになります。
筆者は、定番のホームアプリ「ADW.Launcher」を使っています。今さらADW.Launcherの説明は必要が無いと思いますが、ドロワーに表示されるアプリの数を4×3に変更してやれば、Xperia X10 mini proの小さな画面でも快適に運用できます。
やっぱり日本語版が欲しい!
重箱の隅をつつくような話ばかりになってしまいましたが、3ヵ月間使ってきた感想をお伝えしました。
Xperia X10 mini proは、小さな不満は残りますが、非常にまとまりが良く使いでのある端末です。日本のキャリアからの発売は聞こえて来ませんが、スマートフォンは普及期に入り、当然のような存在になりつつあるので、Xperia X10 mini proのような選択肢があっても良いのではないかと感じていますが、皆さんはいかがでしょうか?