先取り! Twitter使いへの道 AtoZ

第6回アンケート結果発表! 人気ツールの評価ポイント&開発者インタビュー

本連載のアップデートとなるタイムラインへ飛び込め!イマドキのTwitter新生活が公開されています! あわせてご覧ください。

皆さん、こんにちは!最近のTwitterは、オフ会を開催するときの連絡手段になったり、セミナーやイベントの実況中継に使われたりと、いろいろな方向で活用されているようです。単に交流などを楽しむだけのサービスではなくなりつつあるのかもしれませんね。

さて今回は、前回・前々回とみなさんに募集したアンケートの結果を発表します。そして、特に人気が高かった2つのツールにスポットを当て、みなさんのコメントから評価ポイントを考えてみました。それぞれの開発者へのインタビューもあります!

どのツールがよく使われている? 人気ツール/サービストップ10発表!

得票数が多かった順にツールを改めてご紹介します。

[1] MovaTwitter

携帯電話からTwitterを閲覧/更新するツールですが、他にも本家Twitterにはない機能が搭載され、どんどん便利になっていることがたくさんの方の評価を得たようです。詳しいレビューは後述。

画像
[2] Twit

Twitterを閲覧/更新できるWindows用のツール。見た目のわかりやすさや、使い勝手の良さが好評のようです。こちらも、詳しいレビューは後述します。

画像
[3] TwitterPod

Twitterを閲覧/更新できるMac用のツール。やはり評価が高かったのはログを保存する機能。あとから検索して発言を見ることができるので、リアルタイムで発言を見ていなくてもよいことが受けているようです。

画像
[4] Twitterrific

Twitterを閲覧/更新できるMac用のツール。海外製ですが、Twitterが日本でブームになった当初から公開されていたこともあり、安定した評価を得ました。TwitterPodと一緒に使う人もいらっしゃるようです。

画像
[5] Tweetbar

Twitterを閲覧/更新できるFirefoxの拡張機能。海外製のツールですが、ブラウザのアドオンとしては最も高い得票数でした。サイドバーにTwitter本家と同じような見た目で表示できることが良い評価を得たようです。

画像
[6] twitterMobile

携帯電話からTwitterを閲覧/更新するツール。プログラムを自分の管理するサーバにインストールしなければならないというハードルはありますが、パスワードやIDなどのセキュリティ面が気になる人には高い評価を得ています。

画像
[7] TwitterFox(「TwitterNotifier」から名称変更)

Twitterを閲覧/更新できるFirefoxの拡張機能。特定のツールを使わず、自分が普段使っているブラウザでTwitterの更新が確認でき、投稿もできる便利さが評価を得たようです。

画像
[8] ecoったー

エコな行動をしたらTwitterに発言するというWebサービス。Twitterと連動する日本のWebサービスとして早い段階でスタートし、Webサービスとしては最も高い得票数を得ました。最近ではTwitter以外の同種のサービスへの投稿にも対応、携帯版も登場しました。

画像
[9] TwittyTunes

自分がiTuneで聞いている曲をTwitterに投稿できるFirefoxの拡張機能。実は曲だけではなく自分がブラウザで見ているページを投稿したり、自由にテキストを入れて送信したりもできます。見た目も邪魔にならずシンプルなのが受けているようです。

画像
[10] アリッター

時間を指定してTwitterに発言を送信できるWebサービス。⁠未来の"What's are you doing?"の答え」を先に登録するというコンセプトが非常におもしろいのですが、実はいろいろな使い方の可能性を秘めたサービスでもあると思います。

画像

人気ツールの評価ポイント ~MovaTwitter編~

今回、実はダントツ1位の得票数を獲得したMovaTwitter。どんな点が評価を得たのか、みなさんのコメントを少しご紹介します。

  • かなり便利かつ使用勝手がいいです。細かいところまで作りこまれてる印象。
  • 本家よりも分かりやすいので、投稿はもっぱらMovaTwitterからです。写メ感覚で写真も投稿できるし、メールで投稿できるし、とっても便利。
  • 日々かゆいところに手が届く進化をしており、すごく利用しやすくなってきてるのもポイント高いです。

とくに目立ったのは「どんどん進化している」という評価でした。開発スピードが早いので、便利な機能がどんどん追加されていることが面白いという評価が多かったようでした。そこで、みなさんのコメントにも出てきたMovaTwitterの「便利機能」を少しご紹介します。

【写ツ】

携帯で撮った写真を、メール添付を利用してTwitterに投稿できる機能。はてなフォトライフと連携することで実現しています。前回の記事にも書きましたが、Twitterに投稿された写真が集まったTwitter's fotolifeを見てみるのもなかなかおもしろいです。

写ツのページで表示されたメールアドレスはアドレス帳に登録すると便利。文章だけの投稿もOK。
画像
【イマココ】

現在地を取得し、Twitterに投稿できる機能。GPS対応の携帯電話で利用できます。書式をTwitterMapTwitterPodのものに合わせてあるので、対応ツールで見ると自動的にGoogleMaps上で現在地が表示されたりします。

画像
【共有ログ】

以前ご紹介した時点ではログが20件までしか保存できませんでしたが、現在は共有ログ機能を使えば2日前のログまで見ることができます(MovaTwitterで設定変更が必要です⁠⁠。誰かがMovaTwitterを使って発言を見ると「共有ログ」として蓄積され、自分でログを見るときにはその中から自分と自分のFriendsの発言だけを抽出して表示します。常に発言を見ていなくても、共有ログ機能である程度の過去ログはあとから追うことができます。

画像

開発者インタビュー ~MovaTwitter編~

Q1:MovaTwitterを開発したいと思ったきっかけは?
開発当時のTwitterは日本語がうまく送信できなくてイライラしたので、それを解決するTwitterクライアントを作ろうと思い、その方法を考える過程で「携帯電話でいつでもどこからでもTwitterができること」を実現したくなったのがきっかけです。
Q2:えふしんさん自身は、MovaTwitterを使ってTwitterをどのように楽しんでいますか?
通勤、帰宅時の電車の中や、歩いているときなどに、つねにtwitterにアクセスしています。仕事中にIMやブラウザでTwitterにアクセスしていると仕事にならないので、会社のPCではなく、携帯電話でアクセスできるのはメリハリをつける意味でもとても便利です。
Q3:MovaTwitterを開発してよかった!と思うエピソードがありましたら教えてください。
GPS対応機能を作ったときに、いろんな人がテストをしてくれたこと。おかげで、GPSの3キャリア+Willcom対応が1日で完了したこと。仕事でやったら途方もない労力がかかるものが1日で終わってしまうことがあるのが、インターネットのおもしろさですね。
Q4:MovaTwitterの機能の中で、開発者の立場からユーザーにお勧めできるものをひとつ教えてください。
MovaTwitterのマイページは、⁠0」を押したときや1ページ目を読み込むときにだけ、Twitterから最新のログを取得しています。もしTwitterが重い時には、ログ共有モードに設定し、⁠1ページ目」ではなく「2ページ目」のURLを携帯にブックマークしておくとTwitterにアクセスすることなく、他の人が受信してくれた比較的新しいログを見ることができます。

人気ツールの評価ポイント ~Twit編~

今回、PC用ツールとしては最も多い得票数を獲得したTwit。その魅力について、皆さんのコメントを一部ご紹介します。

  • ログが見やすい。あと何気にショートカットが便利。
  • 選択した発言者とそれに対して@で送信している発言者が色を変えて表示される機能が便利。
  • UIがシンプルで気に入っている。
  • twitにあい、もう他を探す必要がなくなりました(個人的要件をすべて満たしているので⁠⁠。

開発者の方が実際にTwitterを使っていて「こうなったら便利」⁠こうしたら見やすい」と思ったことを取り入れていて、実体験が活かされているところが、他のTwitterユーザーにも評価を得たと言えると思います。そんなTwitの画面や機能について、少しご紹介します。

【ログ表示画面】

タブで通常の発言とダイレクトメッセージを切り替えることができます。通常の発言画面では、新着の発言、自分への返事、自分自身の発言にそれぞれアイコンが付きます。また、誰かの発言を選択すると、過去のその人の発言とその返信に背景色がつき、見やすくなっています。Twitterは、チャットとは違って会話の流れがはっきりせず、いろいろな内容が混在してしまうので、発言が見やすいことは重要なポイントです。

画像
【ショートカット】

Ctrl+T で、選択した発言者に対して「@」をつけた形での発言(返事)ができます。Ctrl+Dで選択した発言に対してダイレクトメッセージの送信ができます。それ以外にも各機能にショートカットが設定されているので便利です。

画像
【新着お知らせ機能】

Twitが一定の頻度(自分で設定できます)で更新を行い、新着の発言やダイレクトメッセージがあると、Windowsのバルーン表示で知らせてくれます(表示しない設定にもできます⁠⁠。

また、最近のバージョンでは更新されたときにサウンドを再生することができます(詳細後述⁠⁠。メッセージが届いたときや、自分に返事が届いたときなど、状況に応じてサウンドが変化します。

画像

開発者インタビュー ~Twit編~
Q1:Twitを開発したいと思ったきっかけは?
自宅で使っているのはiBookなのですが、Mac OS X用にはTwitterrificというすばらしいクライアントがあり、それを使ってTwitterを楽しんでいました。しかし、Windows用の良いクライアントが当時はなく、自分で開発することにしました。
Q2:CHEEBOWさん自身は、Twitを使ってTwitterをどのように楽しんでいますか?
立ち上げておいて、ふと思いついた言葉を呟いたりしています。「つぶやき職人」の言葉を読むのも楽しみです。昼に食べたものを呟いておくと、妻の人がそれを見て夕飯のメニューを考えてくれるというのも、便利です。
Q3:Twitを開発してよかった!と思うエピソードがありましたら教えてください。
開発中に「Twitバージョンアップ作業中」と呟くと応援メッセージが届いたり、公開後にありがとうメッセージがどどーっと届くとき、とっても幸せな気分になります。
Q4:Twitの機能の中で、開発者の立場からユーザにお勧めできるものを1つ教えてください。
設定の「動作」タブにサウンド設定があります。ここにチェックを入れると、Twitがしゃべります。この音声ファイルにはさまざまなバージョンがあり、僕のブログからダウンロードできます。友人の歌姫「葉月ゆら」さんに録音してもらいました。楽しい機能だと思います。それと、アイコンがすごくかわいいので、ぜひデスクトップにおいてみてください。

結局、「いいツール」ってなんだろう?

今回のアンケート結果の中で人気の高いツールに共通していたのは「導入や操作が簡単・シンプルである」ということではないかと思います。Twitter自体、単純に入力フォームに言葉を入れるだけという操作で発言できてしまうのですが、それをもっと手軽に、もっと簡単にすることが求められたのだと思います。

「とにかく投稿の手間を減らすこと! これが長続きのコツだと思います」というコメントをくださった方がいたのですが、まさにその通りで、たとえば今聴いている音楽や見ているページを自動投稿してくれる機能は、Twitterをさらに便利にしてくれたと言えるでしょう。

また、今回取り上げた2つのツールに共通する特徴として「開発者とユーザの距離が近い」ということがあります。今回、開発者インタビューにご協力いただきましたが、お2人ともユーザの声について取り上げていました。Twitterでのつぶやきが、便利な機能の開発につながったり、開発者のモチベーションにつながっていくのだと思います。そういったユーザの声を的確に拾って、すばやく対応したツールが、結果として皆さんに利用されているのではないでしょうか。

アンケート期間中にも次々とツールが登場したり、既存ツールもどんどんバージョンアップしていくのを見る限り、開発者にとってもTwitterの魅力は大きいのでしょう。今後も、Twitter関連のツールやサービスの動向には注目していきたいと思っています。

アンケートにご協力いただいた皆さん、ありがとうございました!

おすすめ記事

記事・ニュース一覧