Software Design 2008年4月号

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ダウンロード

Software Design 2008年4月号特集「FreeBSDフルコース・2008」内で使った設定ファイル、スクリプトを以下からダウンロード可能です。

desktop-conf.tgz
インストール用のMakefileが用意されています.make installで${HOME}以下に自動的にインストールされます。既存の設定ファイルは上書きしてしまうので、新しくユーザを作成して試してみてください。日本語環境が問題なく使えるように作成してあります。
tools.tgz
設定を自動的に行うためのスクリプトがまとめてあります。

お詫びと訂正

Software Design 2008年4月号特集「FreeBSDフルコース・2008」内に誤りがありました。特集2章「FreeBSD 7.0インストール指南」の26ページで、「HALが統合されたため、operatorグループに所属していないユーザがデバイスのマウントができる」といった説明を行いましたが、/usr/local/share/hal/dist/hal.confに記載されているデフォルトの設定では、operatorに所属しているユーザのみがマウントや書き込みなどの操作を行えるようになっています。operatorに所属していないユーザで操作できるようにするには、同設定ファイルの編集が必要になります。

読者の皆さま、関係者の皆さまにご迷惑をおかけしたことをお詫びし、ここに訂正いたします。

また、特集第3章「FreeBSDによるサーバ構築ノウハウ」において、筆者による作業の過程でcyrus-sasl2-saslauthdとcyrus-sasl2を取り違える誤りがあり、掲載された記事の内容に誤解を招く箇所がありました.本稿で解説している構成において、cyrus-sasl2-saslauthdを導入する必要はありません。

そのため、下記のとおり記事の内容を訂正させていただきます。読者の皆さまにご迷惑おかけいたしましたこと深くお詫びいたします。

37ページ:左段4行目

およびcyrus-sasl2-saslauthdです.
およびcyrus-sasl2です.

37ページ:左段11行目

認証が必要で、認証にはcyrus-sasl2-saslauthdを使います.
認証が必要で、認証にはcyrus-sasl2を使います.

37ページ:左段14行目

security/cyrus-sasl2-saslauthdは、インストール時にDBDのオプションを追加します.
security/cyrus-sasl2は、インストール時にDBDのオプションを追加します.

37ページ:左段19行目

まず、Postfixにcyrus-sasl2のどの認証方式を使用するか指定するために
まず、Postfixにどの認証方式を使用するか指定するために

37ページ:右段1行目

ここでは、既存のsendmail.confを複製して編集します.
ここでは新しく/usr/local/lib/sasl2/smtpd.confファイルを作成します

37ページ:右段2行目

設定ファイルを用意したらsaslauthd(8)が動作するように/etc/rc.confにリスト11の設定を追加します.
(削除)

37ページ:リスト10

pwcheck_method: saslauthd
mech_list: cram_md5
pwcheck_method: auxprop
mech_list: cram_md5

37ページ:リスト11

(削除)

37ページ:図7

# cp /usr/local/lib/sasl2/Sendmail.conf /usr/local/lib/sasl2/smtpd.conf
# vi /usr/local/lib/sasl2/smtpd.conf
# vi /usr/local/lib/sasl2/smtpd.conf

40ページ:リスト19

-o smtpd_sasl_auth_enable=yes
-o smtpd_sasl_auth_enable=yes -o smtpd_tls_auth_only=no

40ページ:右段6行目

Postfixとcyrus-sasl2-saslauthdをそれぞれ適宜アップデートする必要があります.ただし、cyrus-sasl2-saslauthdをアップデートする場合は必然的にPostfixを一時停止する必要があるので注意してください.
Postfixとcyrus-sasl2をそれぞれ適宜アップデートする必要があります.ただし、cyrus-sasl2をアップデートする場合はPostfixも一時停止しアップデート後に同じく再ビルドします.

41ページ:左段1行目

●cyrus-sasl2-saslauthd のアップデート

(以降、削除)

●cyrus-sasl2のアップデート

cyrus-sasl2のアップデートでは、Postfixに関わらず関連するアプリケーションを一時停止しておいた方が無難です.今回のようにPostfixのみであればPostfixだけ停止すればいいでしょう.具体的には次の手順でアップデートします.

  • 手順①新しいバージョンのcyrus-sasl2と従来のバージョンの設定の違いを調査し、設定の変更が必要な個所を決定しておく.とくに、ユーザ情報を保持したDBに影響がないか十分注意する必要がある.通常、/usr/local/etc/sasldb2.dbはBDB形式であるため、BDBのバージョン変更の影響だけでDBにアクセスできなくなる.このような場合は、DBのバックアップとリストアの作業が必要になる.また、関連アプリケーションへの影響も調査する必要がある.一部のアプリケーションで動作できても他に影響があるようではアップデート方法を検討する必要がある
  • 手順②設定ファイル(/usr/local/lib/sasl2/*.conf)のバックアップ
  • 手順③ユーザDB(/usr/loca/etc/sasldb2.db)バックアップ(必要ならDBリストア用バックアップ)
  • 手順④cyrus-sasl2の構築
  • 手順⑤Postfixなど関連するアプリケーションの停止(必要なら回線の切断)
  • 手順⑥cyrus-sasl2のアップデート(削除とインストール)
  • 手順⑦設定の復元と修正(必要ならDBリストア)
  • 手順⑧Postfixなど関連するアプリケーションの再ビルドと再起動と動作確認(回線の復元)