#1を書いたささけんから、2週間前にCROSSの実行委員会に引っ張りこまれた小山です。これから2回にわたって、CROSS Party 2019の興味深そうなセッションをいくつか紹介していきます。
セッション紹介
エンジニアの第三のキャリアパス。エバンジェリストの魅力を探る
近年「DevRel(でぶれる)」という考え方が一般に広まってきました。自社のサービスやAPIを広く開発者に使ってもらうために、開発者に向けて特化したマーケティング手法が必要だという考え方です。
すべての物事がソフトウェアで制御されるようになっていくという世界の中で、ITエンジニアの役割はどんどん重要になってきています。各種サービスを提供する企業たちは、一般の開発者にいかに自社サービスを理解してもらい、実際に使ってもらうかということに腐心しています。そのためのノウハウをDevRelというカテゴリーで共有することで、企業とエンジニアの双方にとって有益な世界をつくろうとしています。
この職種は古くはエヴァンジェリスト(布教者)と呼ばれ、企業からエンジニアの一方向の技術広報的な役割を担ってきました。しかし昨今では、技術コミュニティとより深く双方向にかかわる方向にシフトしており、デベロッパー・リレーションやデベロッパー・アドボケイトと呼ばれることが一般的になってきています。
このセッションでは、日本でDevRelコミュニティの立ち上げに貢献し、コミュニティの中心人物である中津川篤司さんをセッションオーナーに迎えて、各企業でDevRel活動を実践している百戦錬磨の方々と議論を繰り広げます。
技術にどっぷり浸かることも好きだが、その技術を人に教えたり、広めたりするのが好きな人には、きっと刺激的なセッションとなることでしょう。
大規模イベントに関わる人達のよもやま話
私自身も各種コミュニティのITイベント運営に少なからず関わっている立場ですが、現在は実に様々なITイベントが日本各地で開催されています。企業単独の開発者向けイベントもありますし、特定技術に特化したコミュニティベースのカンファレンスも本当に多く開催されています。
このセッションでは、そんなITイベントの中でも、特に多くの参加者を抱える大規模イベントの運営者の方々をお呼びして、そのノウハウや苦労話をお聞きします。セッションオーナーは様々なITイベントの運営や司会として名を馳せる法林浩之さんです。また普段は裏方としてあまり表に出てこないイベント運営会社の方々の登壇もあり、貴重な機会なのではないかと思います。
大規模イベントがどのように運営されているのかに興味をお持ちの方には、興味深い話が聞けることでしょう。
CROSS Party 2019 は10月4日(金)開催
CROSS Party 2019 は、今週末の10月4日(金)に横浜大さん橋ホールで開催されます。今回紹介した他にもさまざまな魅力的なセッションを用意しています。事前登録は無料になっていますので、お時間のある方はぜひご参加ください。