今週金曜日に迫ったCROSS Party 2019のセッション紹介の後半です。
セッション紹介
緊急企画!漫画村再検証!
昨年大きく世間を騒がせたのが、違法漫画読み放題サイト「漫画村」騒動でした。出版業界の危機的状況を受けて、政府の知的財産戦略本部が開催した分科会では議論が紛糾し、着地点がなかなか見いだせずに終了したのも記憶に新しいです。この議論の中で、ブロッキング法制化やダウンロード違法化についての様々な問題点があぶり出されたことも事実でした。
漫画村の首謀者の一人とみられる星野ロミ容疑者が先日逮捕され、この問題も収束したかに見えますが、議論の過程で浮き彫りになった問題点は解決されたとは言い難い状況です。
このセッションでは、漫画村騒動の際にも多くの議論を呼び起こした、プライバシー問題の論客として知られる高木浩光さんをはじめ、ブロッキング問題では議論の矢面に立った森亮二さんなどとともに、漫画村騒動が残した問題点について議論します。
MaaSとITエンジニアの素敵な関係
MaaS(Mobility as a Service)という言葉を聞いたことはあるでしょうか。主に自動車の自動運転に関する話題でニュースに取り上げられことが多いですが、UberやLyftなどの配車サービスやライドシェア、電車・バス等の運行情報の一般公開など、交通に関するIT化全般と広く捉える向きもあるようです。
自動車産業はかつては日本のお家芸と呼ばれるほど世界中を席巻していましたが、近年では新興国の追い上げもあり、向かうところ敵なしとは呼べない状況です。自動車会社も生き残りに向けて様々な方向性を模索してる現状です。
ここでキーとなるのは、この分野では現実世界の物理的ななにかとソフトウェアが密接に連携しているということです。そこにはこれまでのソフトウェア開発手法とは少し違ったアプローチが必要となるでしょうし、重厚長大なハードウェア産業と俊敏でサイクルの早いソフトウェア開発の文化的な融合が求められるでしょう。
このセッションでは、このような状況でソフトウェア開発者がとるべき考え方についてたっぷり議論します。
CROSS Party 2019 は10月4日(金)開催
CROSS Party 2019 は、今週末の10月4日(金)に横浜大さん橋ホールで開催されます。今回紹介した他にもさまざまな魅力的なセッションを用意しています。事前登録は無料になっていますので、お時間のある方はぜひご参加ください。