技術評論社×サイボウズ共催「エンジニアの未来サミット for students」10~12月に月1回開催 ─岡嶋大介氏、小飼弾氏、首藤一幸氏、まつもとゆきひろ氏登壇

⁠株⁠技術評論社と、サイボウズ⁠株⁠は、エンジニア志望の学生が対象の「エンジニアの未来サミット for students」と題した無料セミナーを10月~12月の間に3回にわたって開催する。

2012年卒業予定の学生が本格的な就職活動を迎える10月。実際にエンジニアとして働くということはどういうことなのか、将来エンジニアを志望している学生の中にはイメージを具体的につかむことができず、不安を抱えている人も多いと思われる。そこで、技術評論社とサイボウズは今後のIT業界を盛り上げるべく、これから社会に出る学生に対して、業界で数々の実績を積んでいる賢者からのメッセージを直接伝える、というのが開催の主旨。

セミナーのモデレータはサイボウズ・ラボの竹迫良範氏がつとめ、首藤一幸氏、小飼弾氏、岡嶋大介氏、まつもとゆきひろ氏といった業界最先端で活躍中のアルファギーク(世界を変える技術者たち)と共に、ますます国際競争力が必要とされる今後のIT業界について、鋭く切り込んだトークが展開される。

セミナー概要

日時10月23日(土⁠⁠、11月13日(土⁠⁠、12月11日(土)のいずれも13時~15時
会場サイボウズ⁠株⁠東京本社他、調整中
参加費用無料
参加要項将来エンジニアを志望する学生
募集人数各日程100名
主催⁠株⁠技術評論社、サイボウズ⁠株⁠
詳細・申し込みサイボウズのセミナー案内ページから
URLhttp://cybozu.co.jp/company/job/recruitment/recruit/seminar.html

セミナー内容

構成

  • 第1部 約60分:最先端で活躍中のアルファギークによる講演・質疑応答
  • 第2部 約60分:パネルディスカッション(司会:サイボウズ・ラボ 竹迫氏、サイボウズ代表取締役社長 青野慶久氏+講演者)

第1回 10月23日(土)「首藤一幸のこれが私の生きる道」

  • 研究(進学)と就職の選択
  • これからエンジニアが歩むべき道とは

第2回 11月13日(土)「小飼弾&岡嶋大介のいまキミに伝えたいこと~国際社会で生き残れ~」

  • このまま日本で働き続けますか?
  • 国際競争力のある会社や業界とは?
  • 会社に飼われるのではなく、自ら道を切り拓いていくには?
  • プログラミングの楽しみ方やプログラマとしての働き方とは?
※ この回は、第1部、第2部とも登壇者によるパネルセッション。

第3回 12月11日(土)「まつもとゆきひろのグローバルエンジニア論」

  • 世界で活躍できるエンジニアとは?
  • これからの先端技術とは?
  • 「Ruby」開発秘話
  • プログラミング言語好きの現役学生との対談
    • 水島 宏太氏(筑波大学大学院 博士後期課程)
    • 林 拓人氏(筑波大学1年生)

なお、セミナーの模様はUstreamで配信の予定(中止の場合もあり⁠⁠。

URL: http://www.ustream.tv/channel/cybozu
公式Twitter
URL:http://twitter.com/cybozurecruit

登壇者プロフィール

首藤 一幸

(東京工業大学 大学院情報理工学研究科 数理・計算科学専攻 准教授)

エンジニアとして「人には作れないものを作る」をモットーにJavaスレッド移送システム、Just-in-Timeコンパイラ、オーバレイ構築ツールキット、peer-to-peerコンテンツ配信基盤などのソフトウェアを開発してきた。早稲田大学助手、産業技術総合研究所を経て、2006年ウタゴエ⁠株⁠取締役CTO、2009年より現職。2010年度未踏IT人材発掘・育成事業未踏ユースPMとしても活躍。

小飼 弾

(アルファブロガー)

1969年生まれ。1999~2001年、⁠株)オン・ザ・エッヂ(現:ライブドア)でCTOとして勤務。2004年ブログ「404 Blog Not Found」を開始。朝まで生テレビ、サンジャポに出演し人気を博す。現在は、執筆、講演、プログラミング、Encode Moduleのメンテナンス、投資などマルチにこなす。著書『弾言~成功する人生とバランスシートの使い方』⁠小飼弾の ⁠仕組み」進化論』など。

岡嶋 大介

(⁠⁠株)ラガルト・テクノロジー 代表取締役)

1976年生まれ。小学生のときにBASICでプログラミングを覚え、東京大学理学部在学中にソフトウェア開発の会社をつくる。卒業後会社は一度畳み、サラリーマン生活の傍ら趣味で株価のテクニカル分析ソフトウェアOmegaChartを開発し第1回カブロボ・コンテストで野村総研特別賞を受賞。ターミナルエミュレータPoderosaが未踏ソフトウェア創造事業に採択。現在はトレーディングツールをFX/証券会社にライセンスする仕事をメインにしつつ、自ら投機も行う。プログラマー人材獲得のための採用試験を公開したことでも一躍有名に。

まつもと ゆきひろ

(⁠⁠Ruby」の開発者)

プログラミング言語「Ruby」の開発者。自らを『Rubyのパパ』と称する。1995年にフリーソフトウェアとして公開した「Ruby」は日本発のプログラミング言語として世界中で使用されている。日本を代表するオープンソースプログラマとしても知られている。鳥取県出身、島根県在住。松江市名誉市民。妻、子4人。東京嫌い、温泉好き。

水島 宏太

(筑波大学大学院 博士後期課程)

プログラミング言語好きの大学院生。プログラミング言語の構文解析アルゴリズムPackrat ParsingやPEGと呼ばれる形式文法について研究。数年前から自作のプログラミング言語Onionの開発を始めPEGEXも開発。2005年度未踏ソフトウェア創造事業(未踏ユース)採択。Scalaに関しては研究とは無関係に趣味で普及活動を行う。現在筑波大学大学院システム情報工学研究科博士後期課程コンピュータサイエンス専攻。

林 拓人

(筑波大学1年生)

中学生の頃からプログラミング言語の設計と処理系の実装に興味を持つ。高校2年生の春に、Lispのマクロを持ちPython風のインデントによってブロックを表し、継続を実装したプログラミング言語Cyanを作り、平成20年度U-20プログラミング・コンテスト経済産業大臣賞を受賞。2009年度IPA日本OSS奨励賞受賞。現在筑波大学情報学群情報科学類。

MC:竹迫 良範

(サイボウズ・ラボ)

Shibuya.pm 2代目リーダー。オライリーPerlクックブック第2版の監訳などを担当。広島市立大学情報科学部在学中にアルバイト先で日本語全文検索ソフトウェア「Namazu Project」のオープンソース開発に参加。卒業後、独立系ITベンチャーにて大企業向けパッケージソフトの開発に従事。技術評論社Software Designにて「Ajax/JavaScriptハッカー養成講座」連載中。

サイボウズ⁠株⁠
URL:http://cybozu.co.jp/

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