大切なのは学び、考え、動くこと。みんなで学ぼう未来のWeb――WebSig 1日学校、11月27日開催

小学校で「10年後のWebの未来」をみんなで考える

2010年、21世紀がスタートして10年が経過する節目の年です。この間、インターネットやWebに関する技術、トレンド、それを取り巻く環境が大きく変わってきています。2000年当時のドットコムバブルを皮切りに、2003年のブログブーム、2004年のSNS誕生、2005年のWeb 2.0ブームの爆発など、Webを提供する側・Webを利用する側にとって、インターネットとWebは非常に身近なものになりました。

一方で、2008年リーマンショックをきっかけとした世界的な金融危機により、世界的な経済成長の鈍化、人々が働く環境の劣化といった状況も見られてきています。 こうした中、今、日本国内でWebに関わっている人の働き方が大きく変わろうとしています。とくに、インターネットという世界をフラットにつなげられる技術により、日本国内だけではなく世界にも視野を広げ、ときに行動していく必要性が生まれてきたのです。

今回開催する「WebSig 1日学校」は、こうした時代背景・状況変化の中で、Webに関わる私たちはどのように考え行動し、働いていくべきか。単なるTipsではなく、5年後10年後につながる意識を身につけるための学びの場として開校することになりました。

自分たちが小さかったときの、新しい知識・経験の習得、その感覚を改めて体感してもらいたいという思いをコンセプトに、会場は元小学校(現デジタルハリウッド大学 八王子制作スタジオ)を用意しています。

デザイナー、エンジニア、マネジメントクラスと4つの授業

では、実際に授業内容とクラスを紹介します。

まず、Webに関わる人を

  • デザイナー
  • エンジニア
  • マネージャ(マネジメント)

の3つの属性に分け、それぞれに向けた形で先生をアレンジした形でクラスを構成します。

授業内容は大きく、

  • 国語
  • 算数
  • 社会
  • 算数と社会のための予習

の4つから構成されます。

デザイナークラス

デザイナークラスは、アートディレクター、デザイナーなど、広義の⁠デザイン⁠を対象としたクラス設定をしています。

国語の先生は、barimiことカヤック林真由美先生。カヤックで実現している「PAMiる」⁠PC、Android、Mobile、iPhone/iPadの略)をキーワードに、ユーザ、クライアント、エンジニアそれぞれの中間に立ち、デザインを言語化し表現する考え方を伝えます。

算数の先生は、東京造形大学非常勤講師の佐藤好彦先生が担当。豊富な執筆実績、また、実際に大学講師という立場から、優れたデザインの背後にある、明快な構造にフォーカスを当て、人が一つのデザインという世界を構築するための思考、そして、それを人に伝える仕組みについて考察します。

エンジニアクラス

エンジニアクラスは、WebプログラマーやHTML/JavaScriptのマークアップエンジニアなどを対象としたクラスです。

国語は、リクルートメディアテクノロジーラボの川崎有亮先生です。豊富なアウトプット実績に加えて、リクルートMTLでのマッシュアップアワードの運営やShibuya.jsの設立など、エンジニアリング技術をさまざまな分野に活用おり、今回エンジニアが持っている最大の言語である「アウトプット(プロダクト⁠⁠」の重要性を説くとともに、軸にコミュニケーションの図り方を紹介します。

算数は、id:yoshioriとしても有名なドワンゴ庄司嘉織先生。自身が受託・サービス開発どちらの立場を経験していることから、その視点でのエンジニアリングの数値化、また数値化をすることで理解できる意識を実体験とともに紹介し、最終的に⁠個⁠のエンジニアがどういう未来を築いていくかを考察します。

マネジメントクラス

マネジメントクラスは、プロデューサー、ディレクター、プロジェクトマネージャー、マーケター、プランナー、営業と、非常に多岐にわたった職種の方を対象にしております。今後のWebを展開していく上でのマネジメントについて学ぶクラスです。

国語は、楽天清水誠先生が、短納期、単価下落。Web制作のコモディティ化とデフレが進む今、Web制作関係者は何をすべきか、それを効果的に伝える方法を、理解→戦略→伝達の3ステップで解説する授業です。

算数は、元アイ・エム・ジェイ取締役、パンアジア・パートナーズの荒井尚英先生が担当します。豊富な経験と実績に裏付けした内容で、お客様の視点でWeb制作を見る重要性から、発注額やスケジュールの決定ロジックの構築、本質であるWebで設けるための考え方を学ぶための授業です。

共通授業:社会と予習

国語と算数は、各クラスに分かれていますが、それ以外に共通授業が用意されています。それが、算数・社会の予習と社会です。

算数・社会の予習

この授業では、あとに続く算数と社会の基礎知識として、

  • 経済的に見た職能の位置付け
  • 競争相手の変化(隣人から異国の誰かへ)
  • 先生モード vs 業者モード キミはどちらだ?
  • この世の中を生き延びるために

こうした観点での意識について学びます。

社会

スクール形式最後の授業は社会です。音楽投稿雑誌「ロッキングオン」創刊メンバーでもあり、全面投稿雑誌「ポンプ」を立ち上げた橘川幸夫先生が、メディアの歴史を踏まえたWebの歴史、Webの社会について講義します。

大きな社会の流れと、社会の目的の変質を確かめながら、本当の個人として社会的な仕事をまっとうするためにはどうすべきか、この授業を受けることで、大きな視点から現在社会の様相を確かめることができます。

理科展示も用意

また、理科については展示の形で用意しています。11月15日現在、

の展示が予定されています。他、現在調整中です。

全員参加型のワールドカフェ

授業を受けたあとは、先生を含めた参加者全員によるワールドカフェを実施します。未来をテーマに、自分自身でこの先を考え、最初の一歩を踏み出すきっかけが見つかるはずです。

お申し込み

詳細は下表のとおりです。

お申し込みはこちらから。

WebSig 1日学校申込みページ
http://1ds.websig247.jp/entry.html
日時2010年11月27日(土)10:30~19:00
放課後イベント(懇親会)19:00~
場所デジタルハリウッド大学八王子キャンパス
(東京都八王子市松が谷1番地)
対象者
  • デザイナークラス:
    アートディレクター、デザイナー
  • エンジニアクラス:
    システムエンジニア、プログラマー、コーダー
  • マネジメントクラス:
    プロデューサー、ディレクター、PM、マーケター、プランナー、営業
募集人数(予定)
  • デザイナー、エンジニア、マネジメント各クラス:
    60名
  • 放課後イベント:
    100名
参加費用
  • デザイナー、エンジニア、マネジメント各クラス:
    6000円(昼食付き)
  • 放課後イベント:
    1,500円(軽食付き)
授業(プログラム)デザイナー、エンジニア、マネジメントのための国語および算数(共通授業:算数・社会の予習、社会)
先生(敬称略)
国語デザイナーのための国語:⁠株⁠カヤック 林 真由美
エンジニアのための国語:⁠株⁠リクルート メディアテクノロジーラボ 川崎 有亮
マネジメントのための国語:楽天(株⁠⁠ 清水 誠
算数・社会の予習⁠株⁠パンアジア・パートナーズ、⁠株⁠IMJ取締役 荒井 尚英
算数デザイナーのための算数:東京造形大学非常勤講師 佐藤 好彦
エンジニアのための算数:⁠株⁠ドワンゴ 庄司 嘉織
マネジメントのための算数:⁠株⁠パンアジア・パートナーズ、⁠株⁠IMJ取締役 荒井 尚英
社会⁠株⁠デジタルメディア研究所 橘川 幸夫 
申し込みWebSig24/7公式サイトから
WebSig1日学校~未来のあなたのWebを変える1日~
URL:http://1ds.websig247.jp/
WebSig24/7
URL:http://websig247.jp
技術評論社
URL:http://gihyo.jp/

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