2011年1月9日(日)、日本Androidの会主催の「Android Bazaar and Conference 2011 Winter(ABC2011Winter)」が東京大学本郷キャンパスにて開催される。
広がるAndroidの世界
この冬、全キャリアとほとんどすべての端末メーカーがAndroid端末を市場に投入することで、ISPはAndroidをターゲットとした活動が開始されていくだろう。また、携帯だけではない。タブレットを中心に、Androidを搭載した情報端末・情報家電も、急速に普及する兆しが見られる。これにより、立ち上がりつつある電子出版の業界を含め、多くのコンテンツプロバイダもAndroidに対する関心を高めている。
実際、Androidの会の会員を中心に、Androidの開発者は確実に増大しており、日本のAndroidアプリのアップロード数は世界第2位になっている。携帯Javaの技術者もFlashの技術者もゲームの開発者もAndroidに大きな関心を寄せていたり、先行したiPhoneアプリのAndroidへの移植も進んでいるためだ。最終的なAndroidの世界の広がりは一般の消費者にどれくらいAndroid端末が普及するかで決まるが、この冬のAndroid端末の一斉発売がこの点で大きな飛躍になることは間違いない。
更なる飛躍を目指して
ただ、更なる飛躍を目指すためには、考えなければならない問題もいろいろ存在している。Androidの世界は全体として拡大しているのが、その一方でハードウェアもマーケットもfragment化が進行しているからだ。
fragment化は健全な競争を促進するというプラスの側面を持ちつつ、アプリの開発と流通を複雑化するというマイナスの作用も持っているが、マーケットの問題は特に重要になる。企業の多様なビジネスモデルの展開を可能にし、開発者に経済的なインセンティブを与えうる、持続的なエコシステムとしてのオープンなマーケットの充実は急務だろう。
そして、Androidのプログラミングモデル、開発スタイルも必ずしも成熟したものではない。生産性をあげるには、もっと開発のしやすいものに変化していくはずだ。
Android Bazaar and Conference 2011 Winterでは、Androidが更なる飛躍を遂げる上で、このような課題に対して広い認識の一致が得られればいいと考えている。Androidに興味のある方、実際に開発している方は、ぜひ参加してみてほしい。
イベント概要
イベント名 | Android Bazaar and Conference 2011 Winter(ABC2011Winter) |
対象者 | Androidに興味をもつすべての開発者及びユーザ |
日時 | 2011年1月9日(日)10:00~19:30(受付開始:9:30) |
会場 | 東京大学本郷キャンパス安田講堂・工学部2号館 〒113-0033 東京都文京区本郷7-3-1 |
共催 | 東京大学空間情報センター |
詳細 | 詳細や申し込みは、日本Androidの会のWebサイトをご確認ください。 |
- 日本Androidの会
- http://www.android-group.jp/