Google eBooks、米国で正式公開――日本での正式公開は2011年の予定

米国時間の2011年12月6日、Googleは同社の電子出版サービス「Google eBooks」を公開した。公開対象となるのは米国内のみ。

同サービスは、これまでGoogle Books(Googleブックス)のオプションとして「Google Editions(Googleエディション⁠⁠」の名称で呼ばれていたサービスで、正式公開に伴い名称変更がなされた。

Introducing Google eBooks

Googleブックスとは

Googleブックスとは、すでに日本でも公開されているGoogleの検索サービスの1つ。Googleブックスに登録された書籍については、Googleの検索対象になり、書籍全体内容のうち最大20%を、無料でWeb経由で閲覧できるというもの。

Google eBooks(旧Googleエディション)とは

Google eBooks(旧Googleエディション)とは、先のGoogleブックスを拡張したオプションサービスで、対象となるコンテンツの内容が100%検索対象となり、Webブラウザや専用アプリを通じて閲覧できるようになる。コンテンツを提供する出版社(コンテンツプロバイダー)側は、対象コンテンツに応じて有料・無料など価格設定を行うことができる。

また、コンテンツに実装される著作権管理技術(DRM:Digital Rights Management)に関しては、Adobeが提供するAdobe Content Server 4ソリューションを採用しているとのこと。

これらのコンテンツを配信するのがGoogle eBookstoreである。このサイトから、Google eBooksに登録されている各種コンテンツの入手・閲覧が可能となる。

Google eBookstore

Google eBookstore

また、対象コンテンツの関連商品の表示や読者からのレビューといったソーシャル/Webを活用していることに加えて、紙の商品が用意されているコンテンツに関しては、Google eBooksを通じて外部のオンラインストアで、紙の書籍を購入する導線が用意される。これにより、読者は自身のニーズや他の読者のオススメなどを元に、電子版・紙版を選択してコンテンツを選ぶことが可能となっている。

公開時に300万点以上のタイトルを確保

今回の米国公開に伴い、300万点のタイトルが用意されている他、エントリユーザ向けに以下3タイトルがあらかじめ用意されており、Google eBookの利用開始と同時に、Google eBooksコンテンツが楽しめるようになっている。

  • Wonderful Stories for Children
  • Frankenstein, or, The Modern Prometheus
  • Pride and Prejudice

日本での展開は2011年以降

今回の正式公開は米国内のみを対象としており、Google eBookstoreを通じた有料書籍の購入については米国内からのアクセスのみに限定されている。ただし、無料版については日本国内からも閲覧可能。

気になる日本での展開については、現在準備が進められており、2011年内には正式公開される見込み。

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