「みんなの声で選ぼう だれもが使えるウェブコンクール」実行委員会は2011年4月5日、「災害とアクセシビリティ」と題した緊急講座を開催することを発表した。
だれもがアクセスできること
同コンクールでは、これまでも障害やさまざまな状況に関わらず、多くの人が情報にアクセスできる社会を目指して活動を続けてきている。このたび、3月11日発生した災害のような時の情報へのアクセスの容易さも重要なテーマであると考え、緊急講座を開催することを決めたとのこと。
必要となる情報プラットフォームに関する講演とパネルディスカッション
今回の講座は、前後半に分かれてプログラムが予定されている。
前半は、災害リスク情報を専門家とする独立行政法人防災科学技術研究所の研究員の長坂俊成氏をスピーカーに招き、今後必要とされる情報のプラットフォームについて発表が行われる。同氏は、被災地にいち早く実際に赴き情報のプラットフォーム作りに尽力しており、その貴重な経験から今後あるべき災害情報のインフラについて話す予定となっている。
後半のパネルディスカッションでは、視聴覚障害者当事者、Web制作者、アクセシビリティ研究者の立場で、今回の東日本大震災から見えてきた、情報提供プラットフォームとしてのWebついて討論する。
参加メンバーは、モデレータに森田雄氏(株式会社ツルカメ/だれもが使えるウェブコンクール副実行委員長)、パネリストに、飯塚慎司氏(日本アイ・ビー・エム株式会社)、平林裕一氏(ライムミルク)、伊敷政英氏(カクテルズ)の3名となっている。
その他、講座の最後には、聴覚障害者との(手話を中心とした)コミュニケーションについて学べるミニコーナーを設けているとのこと。