国内初のエンドユーザ企業向けLinuxイベント「Enterprise User's Meeting 2011」12月1日に開催

The Linux Foundation(LF)は、来る12月1日、国内で初めてのエンドユーザ企業向けのLinuxカンファレンス「Enterprise User's Meeting 2011」を開催する。

ニューヨーク証券取引所、NASDAQ、東京証券取引所、ロンドン証券取引所をはじめ、世界経済の中枢を担うインフラが続々とLinuxを採用している。通信インフラ、交通システムなどのミッションクリティカルな社会基盤にもLinuxをはじめとするOSSが使われるようになってきた。

そんな中でも依然として、コミュニティによって開発されるOSSが信頼できるのか、性能や機能、サポート体制は十分なのかなどの懸念から、OSSの採用に踏み切れない企業ユーザも少なからず残っている。

LFでは、OSSがさまざまな企業のミッションクリティカルなニーズに応えているという事実がある一方、OSSの企業システム導入が加速しきれない理由として、OSSに関する情報が不足していると考いる。ユーザ企業がOSSに関する理解を深め、信頼感を高められるよう、現実的かつ具体的な情報を提供する場として「Enterprise User’s Meeting 2011」を、日本で初めて開催することとなった。イベントでは、ニューヨーク証券取引所(NYSE⁠⁠、東京証券取引所、世界最大級のデリバティブ取引所であるCME Group Inc.などによる基調講演が予定されている。

開催概要は以下の通り。

名称Enterprise User's Meeting 2011(EUM)
主催The Linux Foundation Japan
日時2011年12月1日(木)9:00~17:30(開場8:30)
会場品川プリンスホテル メインタワー 中宴会場(分科会:別館 中宴会場)
定員基調講演 180名 / 分科会 各90名
参加費100 USドル
申込LFサイトの申し込みページから 登録開始は10/31の週~
締切2011年11月30日(水)または定員となり次第

基調講演予定は以下の通り(同時通訳あり⁠⁠。

「OpenMAMA: 事実上のメッセージング標準からオープンなメッセージング標準へ」
NYSE Euronext、High-performance Messaging担当ディレクタ
マイク・ショーンバーグ氏
「ミッションクリティカルな環境におけるLinux」
CMEグループ、アソシエイトディレクター兼Open Systems R&D代表
ビノッド・クッティ氏
「Linuxで挑む高信頼・高性能システム -東京証券取引所arrowheadでの『日本流』OSSコミュニティ協業スタイル-」
東京証券取引所 IT開発部
早川剛氏
富士通 プラットフォームソフトウェア事業本部 Linux開発統括部 開発部部長
江藤圭也氏
「Linux におけるハイアベイラビリティ」
Suse ストレージ/高可用性アーキテクト
ラーズ・マロウスキー・ブリー氏
「オープン ソース: 問題を解決するための協力的アプローチ」
Yahoo! Linuxチーム シニアマネージャ
バルティカ・アガーワル氏
Enterprise User's Meeting 2011
URL:https://events.linuxfoundation.jp/events/eum2011

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