昨年同時期に開催され大盛況を博した「Qt Developer Day Tokyo」が「Qt Japan Summit」と名前を変え、今年も開催されます。
「Qt Developer Days(今年から名称変更)」は、マルチプラットフォームGUI開発フレームワーク"Qt"の最新情報を紹介するイベントです。Qtは近年車載、医療、産業機器、防衛、コンシューマエレクトロニクスなどの分野で国内外でユーザ数を増やしています。「Qt Developer Days」もこれをふまえて、セッションやトレーニング、Qtを使用する上でのアドバイスなど、初心者から熟練者までの幅広い層を対象としてQtに関する理解を深めたり、開発者や他のユーザとの親交を深める場となっています。
毎年秋にドイツと北米で開催されており、世界中から数百名の参加者を集めていますが、昨年5月、Qt Developer Days 10周年という節目で、Digiaが開発元になってから初となる日本での開催が実現しました。
今年に入って、DigiaでQtビジネスを担っていた部門が、意思決定の迅速化や、Qtの開発プロジェクトの商用版とオープンソース版での協調を強化していくため、「The Qt Company」という社名で100%子会社として分社化して再出発し、イベントの名称も変わります。
4月から米国の3都市で開催される「North America Qt Roadshow」で口火を切り、5月には「Qt Japan Summit」として日本で開催され、10月には最大のグローバルイベントとして「Qt World Summit」と銘打ってドイツでも開催されます。また、時期は未定ですが中国でも開催される予定です。
Qt Japan Summitは、2015年5月26日(火)に昨年と同じく秋葉原コンベンションホールにて終日開催され、午前はキーノートセッション、午後は「Business & Device Creation」と「Technical & Features」の2トラックに分かれてセッションを展開される予定で、参加費用は無料となっています。
キーノートセッションでは、Qt ProjectのチーフメンテナであるLars Knoll氏が、Qtの今後の展望について講演する他、The Qt Companyの日本でのパートナーであるSRA等がセッションでの発表を行う予定で、Qtユーザによる事例発表も予定されています。午後のプログラムは検討中ですが、Qt5.5にてテクノロジープレビュー版がリリースされる、待望のQt 3D 2.0など、それぞれ以下のようなセッションが候補となっています。
- Qtによるマルチスクリーン戦略
- UI/UX ベストプラクティス
- Qt Device Creationによる組込み開発手法
- Qt Quick 2D Renderer、Qt Quick Compilerによる組込み開発
- Qt 商用アドオンツールのご紹介
- Qt 3D によるQMLでの3D描画
- Qt Visualization、Qt Chartsのご紹介
- Qt 5.5の最新情報
また、会場内にはスポンサー各社による展示スペースが設けられ、さまざまなデバイス上での最新のデモに触れることができます。
開発元のキーマンから直接貴重な情報を得ることや意見交換をできる貴重な場となるので、Qtを既に使っている方も、Qtの利用を検討している方も、この機会をぜひご活用ください。
申し込みやイベントの詳細は下記公式ページをご参照ください。
- Qt Japan Summit 2015
- URL:http://www.qt.io/qtjapansummit2015/