今回で2回目となる
2回目となるBIT VALLEY開催の背景
- ――まずはじめに、
2回目の開催に至った経緯について教えてください。 小林: 何より、
前回の反響がすごく大きかったというのが一番の理由です。 前回は私を含めた4社
(私が所属する株式会社ディー・ エヌ・ エーのほか、 株式会社サイバーエージェント、 GMOインターネット株式会社、 株式会社ミクシィ) の有志の集まりからスタートしたイベントでした。 スタート時は
「エンジニア」 「テクノロジー」 という切口でコンセプトを考え、 企画から運営まで、 各社のリソースを活用し開催したのですが、 結果的に多くの方に楽しんでいただけたこと、 また、 運営していた私たちとしても満足できた、 というのが2回目開催につながったと感じています。 その他、
昨年のイベントの反響を受けて、 各社代表が、 継続した取り組みにしたいという共通の想いを持ち、 その場で2回目に向けた動きがスタートしたのも良かったです。 そして、
2回目を開催するにあたって、 改めて各社の代表が集まり 「せっかくなら継続性のある形で実施したい」 ということで意見が一致し、 毎回、 実行委員長を立てて持ち回りで行えるような組織づくりを進めたのです。 また4社とも、
企業規模がそれなりに大きい中で、 各社それぞれの社員がスタッフとして参加し、 イベントを設計しています。そうすると、 企業内での意思疎通はもちろんのこと、 4社間の連携・ 情報共有が非常に重要になります。 2019年の今回は、
弊社DeNAから、 私が実行委員長を担い、 全体のコンセプトと責任を取りまとめています。
“モノづくり”を大きなコンセプトとして
- ――前回はどのような来場者が集まりましたか?
小林: 昨年のセッションはテクノロジーに寄った内容が多く、
エンジニアが多いことを予想していたのですが、 起業家志望の方にも興味を持っていただきました。また、 学生が多いことも本イベントならではの特徴です。 - ――そういった背景を踏まえて、
今回はどういったテーマ、 ターゲットを考えていますか。 小林: 最近のIT業界はテクノロジー単体だけではいいプロダクトをつくれなくなっています。デザインやプロダクトマネージメントなど様々な要素が重要となっており、
それらが溶け合って素晴らしいプロダクトを生み出すことができるようになっています。それを踏まえ今回のBIT VALLEY 2019では” モノづくり” をテーマとし、 テクノロジー以外の要素を知り・ 学ぶことをテーマとしています。 “モノづくり”
のコンセプトを実現するためのキーワードとして、 「テクノロジー」 と 「クリエイティビティ」 を用意し、 この2つを掛け合わせたセッションや展示、 プログラムを用意しています。 その他、
コンセプトという観点では、 昨年は当時の各社の動きを踏まえながら 「渋谷へビットバレーを再び」 という想いが強くあり、 渋谷 (という場所) を全面に出していたのですが、 今回は渋谷に限らず、 日本から世界へという視点を盛り込み、 より多くの方たち、 多くの場所を対象に考えて構成しています。
“モノづくり”の今とこれからを、幅広いジャンルから体験
- ――今回のイベントについて、
さらに詳しく教えてください。今回はどのような方たちが登壇されるのでしょうか? 小林: 日本のエンジニア・
デザイナー・ クリエイターなど、 それぞれの領域でのトップランナーの方にご登壇いただけることになりました。 その中から、
何人かをご紹介いたします。 まず、
デザイナーの佐藤オオキさんです。有限会社nendoの代表でもあり、 世界的に有名なデザイナーです。説明は必要ないかもしれませんが、 それでも、 エンジニアはもちろん、 多くの若いクリエイターに知ってもらいたいです。 ITやWebの世界でもデザインは必須ですが、
それでも、 限られた部分があります。佐藤さんのお話を聞いて、 広い視点でデザイン思考を伝えられたらと考えています。 また、
音楽プロデューサーの亀田誠治さんは、 音楽×ITという観点からのモノづくりに取り組まれており、 今年の6月には日比谷音楽祭でDeNAもご一緒させていただきました。 亀田さんからは、
音楽を届けるという目標に対し、 アウトプットの価値、 そして、 ITがこの20年間で音楽に与えてきた影響などを実体験を踏まえてお話しいただきながら、 根底にある、 普遍的なモノづくりの考え方を伝えてもらいたいです。 今、
ご紹介したお二方からもわかるように、 さまざまなジャンルの “モノづくり” の最先端、 本質的なセッションを予定しています。 もちろん、
IT分野からもキーマンに多数ご登壇いただきます。gihyo. jpさんにはおなじみの、 及川卓也さんや中島聡さん、 弊社エンジニアの田中洋一郎など、 エンジニアであれば、 一度はセミナーを聞いたり、 著書を読んだ方もいらっしゃるのではないでしょうか。 他、
安藤幸央さんによる、 現場ですぐに活用できる 「デザインスプリント」 最新手法。すべての人を巻き込む。良いものを素早く作るために。」 ワークショップや造形作家の澤奈緒さんによる、 本来の自分のあり方を見つけるためのプログラム 「心を解放する 『変身!』 ワークショップ」 など、 座学だけではない、 自分たちも体験できる場と時間を多数用意しています。 ※ワークショップに関しては、
イベント申し込みとは別に、 それぞれ個別の申し込みが必要です。 - ワークショップ申し込みページ
- URL:https://
techplay. jp/ event/ 739647/#workshop
BIT VALLEYから、未来につながるきっかけ、ワクワク感を提供したい
- ――少し伺っただけでも、
大変魅力的なスピーカー、 そして、 プログラム内容ですね。今回はモノづくりがテーマとのことですが、 改めて、 BIT VALLEYを参加する方に届けたいモノ・ コトは何でしょうか? 小林: 今回は、
2日間と日にちも倍になり、 スピーカーの数、 プログラム内容も非常に多くなりました。その理由は、 イベントの規模を大きくして沢山の方をお呼びしたいということはもちろんあるのですが、 オーガナイザーの4社を含め、 ITやインターネット企業と呼ばれる組織は今、 ネットからリアルへの領域へと事業を拡大しています。 BIT VALLEYでも、
インターネットの要素はもちろん、 IoTと呼ばれるように、 インターネットですべてをつなぎ、 ソフトウェアやネットワークから、 ハードウェア、 リアルな空間までをつなげたプログラムを用意することで、 テクノロジーが持つ可能性、 テクノロジーが広げる未来の一端をお見せし、 未来へのワクワク感を少しでも多くの方に伝えたい、 と考えています。 今回も、
社会人以外に学生の皆さんにも多数お越しいただきたいと考え、 学生の参加費は無料とし、 300名を対象に交通費支援を用意しています。ぜひ、 若い方たちにもこのワクワク感をお伝えしたいです。 先ほど、
何人かのスピーカーをご紹介しました。もしかすると、 まだ将来を決めていない学生にとっては、 馴染みのない名前の方がいらっしゃるかもしれません。私は、 今はそれでも構わないと思っています。まず、 今回のBIT VALLEY 2019に参加してもらって、 セッションやワークショップから、 テクノロジーから生み出されるクリエイティビティの面白さ、 楽しさを感じ、 将来の自分の道につながるきっかけを見つけてくれたら嬉しいですね。 もちろん、
学生を中心とした若手だけではなく、 中堅、 そして、 ベテランと呼ばれるエンジニアやクリエイター、 あるいは、 事業責任者の方たちにも、 未来につながるきっかけを提供できる場を目指しています。 いよいよ開催まで3週間を切りました。最後の追い込みで準備している部分もあります。また、
今回のBIT VALLEY 2019の懇親会は、 現在、 工事を進めているSHIBUYA QWS (渋谷キューズ) もご利用させていただけることになりました。 ぜひ9月13日、
14日は渋谷までお越しいただいて、 今の渋谷、 日本のモノづくりを目にして、 耳にして、 体験し、 日本国内はもちろん、 海外に向けて、 新しい価値を一緒に生み出していければと思います。 イベント名 BIT VALLEY 2019 開催日時 DAY 1:9月13日(金) 10:00-18:00 (受付開始 9:30)
DAY 2:9月14日(土) 10:00-18:00(受付開始 9:30) 開催会場 渋谷ヒカリエ9F Hikarie Hall, 8F 8/ COURT, 21F DeNAセミナールーム 参加費 サポーターチケット: ¥20,000
一般チケット: ¥5,000
Under30: ¥3,000
学生チケット: ¥0申し込みページ https:// techplay. jp/ event/ 739647 運営 BIT VALLEY 2019実行委員会