スパークスシステムズジャパン(株)は、UMLモデリングツール「Enterprise Architect」の最新バージョン7.1を3月13日に発売した。
Enterprise Architectは、UMLの最新バージョン2.1に対応したUMLモデリングツールである。2003年4月の発売以来、全世界で14万、日本国内で22,000ライセンス以上の販売実績があり、低価格ながら多くの機能と高い拡張性を持つのが特徴。アドインにより、UMLだけでなく、BPMNやSysMLなどの記法にも対応している。
約3,000の企業/部署の導入先の約75%は自動車、航空宇宙、複写機、家電・携帯などの組込みの設計開発に利用されている。
7.1では、UMLでのモデリングをより効率的にすることのできる機能が数多く追加されている。一例として、UMLモデルの説明文に「太字」「斜体」「色」「箇条書き」などの書式が利用可能になり、UML図の中でもこの書式が反映された形で表示される。これにより、より多くの内容をわかりやすく伝えることが可能になる。
また、UMLモデルのマージ機能の提供やバージョン管理機能の強化など、複数人数での設計開発を行う場合に役立つ機能が強化されている。
組込み機器の設計に多く使われる状態遷移表については、UMLのステートチャート図との連携を強化したほか、状態遷移表の内容をCSVファイルとして出力できるようになった。さらに、状態遷移表において、検討漏れを防ぐための注記機能も追加された。その他の強化点は以下の通り。
- ●UMLに関連する強化
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- モデルの表現力の強化
- 状態遷移表機能の強化
- シーケンス図の自動生成機能の強化
- ●操作に関連する強化
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- UMLモデルのマージ
- 多人数・分散環境での設計支援
- 全体的な操作性の向上
製品ラインナップは利用できる機能により以下のような価格帯になる。
- ダウンロード版直販価格
- ・デスクトップ版:1万7,325円
- ・プロフェッショナル版:2万5,725円
- ・コーポレート版:3万975円
- ・フローティングコーポレート版:4万4,100円
- 流通を経由するパッケージ版:オープン価格
すでに製品を利用中でサポート(保守)が有効であれば、3月13日より無料で最新版を利用することができる。なお、無償の機能評価版も用意されている。
- スパークスシステムズ ジャパン株式会社
- URL:http://www.sparxsystems.co.jp/