4月に英ARM社純正開発ツール「RVDS(RealView Development Suite)」のVAR(Value Added Reseller)となった(株)アックスは、7月上旬から同社のリアルタイムOS「POSIX準拠RTOS for RVDS」のSTマイクロエレクトロニクス製STM32シリーズ対応版製品を販売開始すると発表した。
STマイクロエレクトロニクスは世界的な総合半導体メーカで、半導体業界における5つの成長市場分野(通信、コンシューマ、コンピュータ&周辺機器、自動車、FA)においてバランスよく売上が配分されている。同社のSTM32シリーズは、高性能、低消費電力および低コストが要求される組込みアプリケーション向けのARM Cortex-M3コアベースの新しい32ビットFlashマイクロコントローラで、低消費電力の組込みアプリケーションとしては、血糖値測定器や電力計、電池駆動のアプリケーションが挙げられる。
なお、POSIX準拠RTOS for RVDSは、アックスのリアルタイムOS「POSIX準拠RTOS」がARMアーキテクチャとRVDSに対応したもので、以下のような特徴がある。
- POSIX Thread(IEEE 1003.13)APIを実装
- μITRON/XTAL/UNIXインタフェースを実装
- MMUがないCPUをサポート
これまで小規模なシステム上においてμITRONなどで開発してきた既存資産を、最新RVDSツールにスムーズに移行することができるという。
- (株)アックス
- URL:http://www.axe-inc.co.jp/
- STマイクロエレクトロニクス
- URL:http://www.st-japan.co.jp/