ターボリナックス( 株) は6月10日、同社のデスクトップOS「Turbolinux FUJI」の後継となる次期クライアントOS「Turbolinux Client 2008」を発表した。
Turbolinux Client 2008 Net User Package 9,800円(税込)
同製品は、ディストリビューションのコアとなる基本システムにフランスMandrivaとの共同プロジェクトManbo-Labsで開発した「Manbo Core」を搭載。開発中はフランスにあるサーキット場にちなんで「Magny-Cours(マニクール) 」というコードネームで呼ばれていた。
矢野広一 ターボリナックス代表取締役社長兼CEO
今回の製品を出す意義を「ターボリナックスとしてのコミットメントであり、我々にはもっと多くの人にLinuxに触れてもらう使命がある」とコメント。
Live CD対応となったのが大きな特徴で、インストールしなくても多くの機能を利用可能。インストールは、Live CDから起動後インストールツールにより行うことができ、HDDの他USBメモリなどにもインストールできる。
ユーザインターフェースも改良されており、「 Compiz Fusion」を利用した3Dデスクトップも利用できる。また、同社のサーバOS「Turbolinux 11 Server」に搭載されていたセキュアOS「TOMOYO Linux」を搭載することで、セキュリティをさらに高めている。
TOMOYO Linux搭載の効果
モバイル端末での利用も想定されており、低消費電力化に対応しサスペンド/ハイバネーションなども安定した状態で利用できる他、タッチパネルによる操作にも対応している。
この他、ATOK X3 for Linuxやリコー製フォント、StarSuiteなどをはじめとするクライアントOSに必要なソフトウェアが収録されている。さらにニコニコ動画やYouTubeなどを簡単にダウンロードできる「コンテンツダウンローダー」などを含む人気アプリケーションを多数収録しているほか、商用パッケージはネットワーク経由でダウンロードが可能となっている。7年間のサポートサービス(3年間は無償)も付属。
発売は8月8日で、同社のオンラインショップなどで予約を受け付ける。動作環境や価格など詳細は製品情報ページ を参照のこと。
なお、商用のソフトウェアなどを省いた「Live Edition」のパブリックベータ版が無償で公開されている。
Turbolinux Client 2008がインストールされた工人舎のモバイルノートPC。このような比較的スペックが低いPCでもストレスなく利用でき、タッチパネルによる操作も行えた。
ターボリナックス( 株)
URL :http://www.turbolinux.co.jp/